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小型チューブアンプはこんなに魅力的!~5Wで大会場に鳴り響かせる
多くのギタリストの憧れといえば、かつてはマーシャルの3段積スタックでした。PA機器の技術がそれほど発達していない時代に、大きな会場でライヴをする際には大型スタックアンプが必ず必要でした。
しかし、現在の技術を持ってすれば、極端な話、5Wのチューブアンプであってもドームクラスの会場全体に音を鳴り響かせることだってできます。
筆者の場合、いつでもフルアップサウンドを楽しむことのできる小型アンプの方により強い魅力を感じてしまいます。
そんな小型アンプを徹底的に使いこなしてみましょう。
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マーシャルだって小型の時代?
大型スタックアンプで有名なマーシャルですが、近年では小型アンプの開発にも力を入れています。
90年代に発売されたJCM900以降、大型のハイゲインモデルが主流だったマーシャルですが、2010年代に入ってから、少し変化しています。
ハードなディストーションは楽しむことができないものの、クリーンからナチュラルなオーバードライブサウンドをアウトプットすることのできるモデルがいくつか登場しました。
ミニアンプヘッドなら持ち運びも楽々!
大型アンプで有名なメサブギーなども近年では小型ヘッドアンプを開発しはじめています。小型でありながら、2チャンネル使用で、ハイゲインサウンドまで楽しむことができるようになっています。
従来の人気機種、レクチファイヤーなどを愛用するギタリストがサブで購入するケースも多いようで、ちょっとしたセッションなどの時にも気軽に持ち運ぶことができるという点が魅力的です。
イギリスの人気ブランド、オレンジも小型アンプ市場に参入してきています。その中でもタイニーテラーシリーズは低価格でありながらオレンジらしいキュートなデザインで女性ギタリストからも高い支持を集めているようです。
ハイグレードなブティック系アンプメーカーも小型アンプを作り始めています。
小型アンプならではの楽しみ方はもちろんできます。しかし、このようなメーカーの場合、そのサウンドを気軽に楽しむことの出来る廉価モデルとしての色合いも持っています。
主力モデルを購入すれば50万円を超えるような高級アンプのサウンドを10万円程度で手に入れることができるのですから、筆者もいくつかに手を出してしまいました。
コッホやマッドキャット、マッチレスなどのサウンドを自分のものにするチャンスですので、チェックして損はないでしょう。
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実際に小型チューブアンプを使用して
筆者も実際にいくつかの小型チューブアンプを実際に使用しています。スタジオに使用することのできるキャビネットが設置されている場合は、オレンジのタイニーテラーを、キャビネットがない場合はマーシャルのクラス5やフェンダーのプロジュニアを使用します。
これらのモデルに共通するのは、ナチュラルなオーバードライブを得ることができるまでボリュームを上げてもアンサンブルを壊してしまわない程度のボリュームであるという点です。
特にフェンダープロジュニアの場合、ある程度までボリュームを上げるとそれ以上音量は上がらず歪みだけが増して行くようになります。これによって好みのサウンドを作ることが可能です。
もちろん、ボリュームとトーンのみというシンプルなコントロールですので、細かく設定を詰めて行くということはできません。ですので、気軽に演奏を楽しみたいけど、スタジオにあるトランジスタアンプでは満足できない…そんな時に使用するのがベストです。
もちろんライヴでも大活躍
実際にここでご紹介させていただいたような小型アンプを、ライヴでも使用しているというギタリストも少なくありません。小さなハコであれば、5W程度でも十分にライヴで使用可能な音量を出すことは可能です。
もちろん、ボリュームを上げるにつれて歪んでしまいますので、純粋なクリーントーンを出すことはできないといった制約は出てきます。しかし、それもミニチューブアンプの味だと考え、ワントーンで押し切ってしまうのもまた一興です。
しっかりとしたPAシステムのあるハコであればそれなりの広さがあっても、まったく問題なく使用することができます。
この場合、ボリュームを抑えても大音量で響かせることができますので、クリーントーンも使うことができ、サウンドの幅を広げることができるでしょう。
チューブアンプの入門にも
ボリュームによってサウンドの質をコントロールするという技術はギタリストにとって大きな武器になってくれるものです。しかし、これはチューブアンプをフルアップに近い状態で鳴らすことができなければ実践することができません。
一般的にスタジオに設置されているローランドJCなどのトランジスタアンプでは音質の変化を感じることはできません。また、マーシャルJCM2000といった大型チューブアンプを歪む音量までボリュームを上げるというのは現実的ではありません。
これをすべてクリアしてくれるのもチューブアンプの魅力でしょう。
所詮小型アンプ…しかし、真空管の魅力を十分に感じることのできるものも多く存在しています。初めてのマイアンプとして、またサブアンプとして一つ入手してみませんか?
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