© バンドやるZooh!~バンド好きの仲間が集まる総合情報ポータル All rights reserved.
オーバードライブの失敗しない選び方~歪み系定番エフェクターならこれ!
歪み系エフェクターといえばやはりオーバードライブでしょう。しかし数え切れないほど多くの種類があり、その豊富さゆえに何を使えば良いのか分かりにくいですよね。
実は、最初の一台だからこそ「定番製品」を選んだ方が良いのです。
スポンサーリンク
そもそもオーバードライブって何?改めておさらいしよう!
▲ローランドが満を持して発表した新製品。OD-1X。(画像1)
まず最初に、オーバードライブの定義についておさらいしておきましょう。歪み系エフェクターといえば、オーバードライブ、ディストーション、ファズの三種類があります。
多くの人が「歪みの量で種類が決まる」と考えているようですが、実際は「音を歪ませるクリッピング回路」によって種類が変わってきます。クリッピング回路はさまざまな種類があり、かなり専門的な話になってしまうのでここでは割愛します。
ちなみに、オーバードライブのクリッピング回路は「歪み量が少なく、ブースト感が強い」のが特徴です。もともと歪み量が少ないので「クランチサウンド」を作る場合に最適なエフェクターです。ブルースやジャズ、ポップからロックなどのジャンルによく用いられ、幅広いジャンルに対応できます。
オーバードライブといえばボスの「OD」シリーズが有名で、今は生産されていない「OD-1」は名オーバードライブの名器として語り継がれています。その「OD」シリーズの新製品が画像1の「OD-1X」で、最先端の技術をフルに使ったペダルとなっているようです。このように昔の名器もどんどん現代的に改良されて復活を遂げています。
そんなオーバードライブですが、入門用オーバードライブの基準として、筆者は次の点を挙げてみました。
・一万円以下であること
・クセのないサウンドであること
・使いやすい操作性であること
・メイン歪みで使えること
この四つのポイントをすべて満たしているオーバードライブを紹介します。「初心者なのだからマルチエフェクターで良いのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、歪みだけはコンパクトエフェクターを使った方が良いです。
エフェクターといえばボス製品!代表的な二種類のオーバードライブを紹介!
▲ボスのOD-3。メイン歪みに使える優秀なオーバードライブ。(画像2)
▲ボスのBD-2。プロも愛用者が多い。定番中の定番。(画像3)
エフェクターといえば「ボス」ですよね。初心者から上級者まで、世界中のギタリストが愛用するエフェクターです。その中でも入門用に最適と思われるオーバードライブが画像2のOD-3と画像3のBD-2です。
説明不要の定番オーバードライブではありますが、少しだけ解説していきましょう。まずはOD-3に関して、このオーバードライブの特徴は「フルレンジな歪み」です。
低音から高音まで、すべての帯域を押し上げるように音を歪ませる訳です。単体でも結構歪むエフェクターで、さまざまなジャンルの楽曲に使えます。
スポンサーリンク
欠点といえば「多少ノイズが多い」こと、「余分な低音が多い」ことですね。それを除いても優秀なオーバードライブなので、メイン歪みからブースターまで、さまざまな用途に使えます。
そしてBD-2に関してですが、このオーバードライブの特徴は「ジャギっとした高音」です。複数のオーバードライブを並べて試奏しても一発でわかるくらいサウンドに個性があります。名称に「ブルース」とありますが、ロックなどの激しい楽曲でも普通に活躍します。
高音が特徴のオーバードライブですが、逆にその「シャリっ」としたサウンドが耳触りになる場合もあります。OD-3同様、さまざまな使い方ができるオーバードライブです。ちなみにプロギタリストが愛用するオーバードライブランキング「第2位」です。
厚みのある中音域!メイン歪みに使えるTS風オーバードライブ!
▲デジテックのBAD MONKY。名前とは裏腹な優等生。(画像4)
▲エムエックスアールのGT-OD。筆者オススメ!(画像5)
続いて「TS風オーバードライブ」の紹介です。ちなみに「TS風」という言葉は筆者が考えました。TSとは「チューブスクリーマー」の略で、TS9やTS808が有名ですよね。
今回紹介するオーバードライブのポイントに「メイン歪み」で使えること、とあります。TS系は単体で歪む物が少なく、主にブースターに用いられるエフェクターです。
画像4のBAD MONKYと画像5のGT-ODは「単体でよく歪む」上に「低音がしっかりしている」のが特徴です。TS系の特徴でもあり欠点でもある「歪みの少なさ」と「低音の弱さ」を補っている訳です。それに加え中音域に厚みがあるので、TS風エフェクターと筆者はよんでいます。
ボスのオーバードライブより多少クセがあるかもしれませんが、同価格帯ではサウンドも優秀な上に使いやすいと思います。特にエムエックスアールのGT-ODは筆者オススメの一台です。あまり有名なペダルではありませんが、GT-ODは間違いなく「隠れた名機」です。
激安で良いサウンド!中国製のオーバードライブもオススメ!
▲JoyoのSweet Baby Overdrive。とにかく安い!(画像6)
最後に最近筆者がハマっている「Joyo」というメーカーのエフェクターに触れておきましょう。画像6はオーバードライブの傑作、「Sweet Honey Overdrive」をベースとして開発したエフェクターです。
驚くほど安く、なのに良い音を出す、安エフェクターの名機だと筆者は考えています。もちろん価格相応の欠点もあり、「音が若干こもる」うえに「耐久性に問題」があります。
サウンドに関しては本家と比較するとかなり似ています。しかし、よく聴いてみると音抜けの悪さが目立ちますね。
また、使っている部品の品質が悪いので、実戦(ライブなど)で使う場合は注意が必要です。特に気になるのがスイッチで、踏み心地が決して良くありません。エフェクターはサウンドだけでなく「信頼性」も重要です。
万が一、ライブ中に壊れるなんてことがないように、ライブに使う場合はボスなどの信頼性の高い物を用意しましょう。
By黄昏症候群
スポンサーリンク
リッケンバッカーが好きなのはザ・ビートルズのファンだけじゃない!
ザ・ビートルズのメンバーが弾いていたことで有名なギター、リッケンバッカー。ザ・ビートルズのファンならずともオールドロックファンなら一度はあこ…
進化するギタリストのためのスマホアプリ~自動でチューニングOK!
いまや毎日の生活になくてはならないのがスマホです。せっかくのなので、音楽活動にも生かしてみませんか?今回は「ギタリストがスマホにぜひ入れてお…
オブリガードでカッコよく決めるならオーティス・レディングを聴くべし
ボーカルを活かす歌ものバンドで、ギターを弾くときにギタリストの腕の見せどころなのが曲のあいまに弾くオブリガードです。 でもどんなフレー…
ギターソロでお客さんの視線を釘付けに!~ソロが映えるインスト曲
ギタリストなら、一度はライブのステージで長いギターソロを聴かせたいものです。ゲイリー・ムーア、カルロス・サンタナ、B’zの松本孝弘まで、ギタ…
キース・リチャーズとチャーリー・ワッツにみるギタリストとドラマーの相性
バンドを組むときに一番重要なのは音楽的な相性の良し悪しです。ギタリストとして自分の個性をどれだけ表現できるか?は実はドラマーとの相性にかかっ…