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次世代DAW-Studio One2をバンドマンにおすすめする理由

更新頻度の高いアップデートにより、去年あたりから頭角を現しはじめたStudio One2。まだまだユーザーは少ないものの、このDAWはバンドサウンドを作る上で最高のパフォーマンスを発揮するのです。

 

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まずは最上位モデルのデモを試してみた!「出音」の良さに驚愕

画像2▲画期的なスタート画面。画面右には最新情報も表示される。

筆者がStudio One2の存在を知ったのは去年のこと。VOCALOID3を購入した時に下位モデルであるアーティストが付いてきました。まったく聞いたこともないDAWだったのでしばらく放置していましたが、最近になってその存在を意識するようになりました。

このDAWを使った人は誰もが「音質が良い」と言います。音質の話ならスピーカーやオーディオインターフェースを変えるのが手っ取り早いはずです。DAWを変えれば音質が上がるとは正直思えませんでした。

「どれどれ試してやろう」という気持ちになり、最上位モデルの「プロフェッショナル」のデモ版をダウンロードしました。下位モデルは持っていますが、64ビットエンジンで動くプロフェッショナルの音質が一番良いみたいです。

実際に音出しをした感想ですが、「素晴らしい」ですね。音質の良さを紹介しているサイトはたくさんありますが、まったくもってその通りです。

そもそも筆者は定番DAW、Sonarを使っています。Sonarは付属プラグインが豊富で操作性は良いものの、「音質」に関してはあまり良い印象を持っていませんでした。音質の良さは人によって捉え方が違いますが、少なからず筆者は良いと思っていません。

そこで各DAWの音質を比較するために、ドラム音源を使って音出しをしてみました。すると、Sonarはモヤっとしたサウンドだったのが、Studio One2は音の輪郭がハッキリしてまるで目の前で鳴っているような印象を持ちました。

同じオーディオインターフェースで、同じスピーカーで、同じドラム音源で比較したのだから間違いありません。出音は評判通り優秀です。作曲ソフト一つでここまで音が変わるとは思っていなかったので、これは思わぬ収穫でした。

なぜStudio One2がバンドマンにオススメなのか?

画像3▲メインとなる作業画面。シンプルな配色ながら優れたUIだと思う。

画像4▲Melodyneの操作画面。ボーカルが音を外しても、このソフトで修正できる。(画像1)

筆者がStudio One2をバンドマンのみなさんにお勧めしたい理由は以下の通りです。

・作曲ソフトの中では低価格
・オーディオデータをメインとするサウンドに強い
・アップデートの頻度が速い
・ピット修正ソフト、Melodyneが使える

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まず製品の価格についてですが、まだ開発段階ということもあって比較的リーズナブルな価格です。年に何回かセールもやりますし、タイミングが良ければ半額で購入することもできます。

次に、「オーディオデータを使うサウンド」にかなり強いです。例えば、ギターやベース、ボーカルなどですね。上述したように出音が綺麗ですし、レコーディングしたオーディオデータの音質もかなり良いです。

その反面、ダンスミュージックやトランス、テクノなど、打ち込みをメインとする楽曲には向いていないかもしれません。このソフトは「MIDI関係の弱さ」がよく指摘されます。

とはいえ、バンドサウンドを作るとなった場合、打ち込みといってもドラムやピアノくらいです。作業の大半がレコーディングになりますので、そこまでMIDI関係の不便さを感じることはないと思います。

実際に使ってみたところ、個人的には特に問題がないと感じましたが、長く使っていく内に悪いところが見えてくるのかもしれません。MIDI関係の不便さに関しては現段階では何とも言えませんので、興味がある方はデモ版をいじってみてください。

アップデートに関してですが、開発陣のフットワークがかなり軽いようで、頻繁にアップデートを行っています。これからどんどん新機能が追加されるでしょうし、ユーザーの不満を改善した内容になっていくはずです。

最後に、ボーカルの強い味方、Melodyneが最初から入っています。画像1はMelodyneの画面です。このソフトはボーカルのピッチを修正する時に使用します。実際にレコーディングをすると、音を外してしまうことが多いです。

音が外れている部分を修正し、正しいピッチに戻してくれるのがこのMelodyne。こういったピッチ修正ソフトは歌モノを作る上で必ず必要になりますので、最初から入っているのは嬉しいですよね。

完成した楽曲はサウンドクラウドに投稿しよう

画像5▲サウンドクラウドとの連携もバッチリ。すぐに楽曲をアップロードできる。

完成したオリジナル曲はサウンドクラウドに投稿しましょう。Studio One2には簡単に投稿できる機能が搭載されており、地味ではありますがとても良い機能だと思います。

いちいちブラウザを立ち上げてアップロードの手順を踏まなくても良く、ソフト内ですべてが完結するのは助かります。

サウンドクラウドといえば今や世界中のミュージシャンが楽曲を公開している場となっています。まだ使ったことがないという方でも簡単に利用できるので、自身の楽曲を世界に向けて発信しましょう。

ちなみに、現段階でStudio One2を使っているプロは決して多くありません。大半の人がProtoolやCubaseを使っています。その理由として、Studio One2自体の実績が少ないことが挙げられます。

とはいえ、これから開発が進み、定番DAWとなる素質を十分に持っています。それによりユーザーが増え、プロの現場でもどんどん使われていくと思います。そのポテンシャルの高さから、定番DAWの仲間入りをする日も近いのではないでしょうか。

By黄昏症候群

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