ロックコープスというボランティア参加でチケットがもらえるウマいお話

「4時間以上ボランティア参加をすれば、海外アーティストらが出演するコンサートチケットがもらえる」って知っていましたか？新手の商売かって？そうじゃないんです。実はこれ、アメリカ発の「ロックコープス」という新たな社会貢献活動なんです。

社会貢献をしてライブを楽しむ ▲なにかを成し遂げてからライブを楽しむというのは新しいですね。

音楽フェスに毎年大勢の人が足を運ぶことが日本でも定着してきましたよね。さらに震災を契機に社会貢献に参加する人も増えています。その2つが合体したアメリカ発の「ロックコープス」が、今年日本で開催されることが発表されました。

「ロックコープス」とは「4時間のボランティア活動をすると、アーティストのライブイベントに参加できる」という仕組み。過去にはレディ・ガガやリアーナも出演しています。

米企業のロックコープスは、若者を社会貢献活動に参加させることが主な事業で、近年音楽の力を借りて人々に活動を呼びかけ、地域とさらに関わり合いを持つよう活動を行っている会社です。

リアーナ ▲単なる不良女性シンガーじゃないんですよ、このお方。

2003年からイギリス、イスラエル、メキシコなど9ヶ国で30回以上のコンサートを開いており、そこにレディ・ガガやリアーナら有名歌手が出演したのです。

これまでにコンサートのチケットを手に入れるために世界9ヵ国・27都市で14万人以上の若者が参加。そのうちの約40%は半年以内に他の社会的活動にも関わっているといいますから、驚きです。

ロックコープスの経営責任者は「人の役に立つことをしたくてもどうしたら良いかわからない人の窓口となっている」と継続する必要性があることを話しています。素晴らしい取り組みですね。

これまでロックコープスは世界各国で実施されてきましたが、ついに、ここ日本にも10ヶ国目として福島に上陸します。昨年責任者が福島を訪れた際に、福島市での労働者の必死さと、震災の風化を心配する住民の姿に衝撃を覚えたそうです。

「福島県と全国の若者をつなげる役割を担いたい」と、福島県にコンサートの開催を持ちかけ、日本初のロックコープスが実現することになりました。

参加すると9月に福島県内で開かれるコンサートのチケットが無料でもらえるという仕組みとなっており、コンサートには海外から1組、国内から3組のアーティストが出演する予定とのことです。

ガガ様も貢献 ▲こんな格好してますけど社会への貢献度は高いガガ様です。

ロックコープスの仕組みは、実は出演アーティストたちも観客同様、4時間以上の無償の労働をしなければステージへ立つことができません。そのため大物アーティストたちの社会貢献活動する姿が話題となっているんですね。

日本およびアジアで初めてのロックコープス開催となる今回、東日本大震災復興支援を目的として4,000人以上、16,000時間分のボランティア活動をおこなう予定でプロジェクトの最後には有名アーティストによるライブイベント「セレブレーション」がおこなわれます。

開催地は東北3県（福島県、岩手県、宮城県）と首都圏。合計4時間参加できるように2014年4月26日（土）から9月6日（土）のおよそ4ヶ月間に渡りおよそ17団体の協力のもとで開催されます。

その内容としては、農業支援、環境再生をはじめ暮らしのサポートなど、より多くの人が気軽に参加できるようになっているようです。これまで社会貢献したいと思いながら躊躇していた方には、いい機会になりそうですね。

ロックコープスの参加資格は20歳以上で専用サイトで登録を受け付けています。どんな活動に従事するのか希望する内容は選択できますが、先着定員制になっているため定員に達した場合には締め切るようです。気になる方は早めにチェックしてみましょう。

みんなで片付け ▲普段なかなか参加する機会がない社会貢献への入り口として歓迎されています。

ネット上でもすでに音楽好きな若者を中心に話題になっているようで、音楽・東北・福島・観光などを巻き込みながら社会貢献できる良いイベントだと期待されています。

やはり若者の中にも「何かチャンスがあれば人の役に立てるようなことをしたい」という気持ちを持っている人が多いということでしょうか。特にメッセージ色が強いロックが好きな音楽ファンにはよりそういった傾向があるようです。

「やらない善よりやる偽善」という言葉もあります。まずは深く考えずに音楽を楽しむために体を動かしてみようかな、という感じで参加してみてはいかがでしょうか？きっとその後に観るライブの感動は格別だと思いますよ。

文・okamoto