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初期のビートルズ的なロックンロールバンドがいまとってもアツい!
EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)が全盛の現代音楽シーンですが、ブームとは逆を行く昔ながらのギター、ベース、ドラム編成のバンドが一部で熱狂的な支持を集めているんです。実は今初期のビートルズのようなロックンロールバンドが一番新しいんです!
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初期のビートルズやキャロルを意識した革ジャン・リーゼント・サングラスで魅せるマックショウのステージはまさにタイムトリップした世界。
▲温度が急上昇しているステージ上で、この衣装で通すのはすごい!
革ジャン、リーゼント、サングラスというまさにロックンロールの3種の神器をトレードマークにしている3人組が日本の「ザ・マックショウ」です。
もともとはスカパンクバンドとしてメジャーデビューした「ザ・コルツ」のメンバーから派生しました。囚人服を衣装としてライブを行った異色のザ・コルツとは異なり、完全に3ピースのロックンロールに徹しています。
その音楽性は一言でいえば、矢沢永吉とジョニー大倉が在籍したことで有名なキャロルの現代版です。それぞれの演奏技術は高く、楽曲のクオリティも高いため熱狂的なファンを生み出しています。
昭和にこだわるあまりツアー告知もなんだか変なことに。でもステージは熱狂度最高
▲彼らの熱狂的ファンが増えています。
彼らは衣装からジャケット、グッズにいたるまで徹底的にこだわっています。特にライブの日付には注目です。「全日本狂騒コンサートツアー89」ん?1989年のライブのこと?ずいぶん長くやってるんだなあ…と思っちゃいますよね。
実は彼らは平成を昭和に置き換えてライブのスケジュールを表しているんです。そのため平成26年は「昭和89年」になるのです。なかなか面倒な表記の仕方ですね(笑)。
先日はムードのあるステージで最近人気を集めているライブハウス「東京キネマ倶楽部」で昨年夏から続いたツアーのファイナル公演を開催しました。
会場ではかつて「怪人二十面相」、「キングコング」などの店内イラストなどを手がけた伝説のペインター、マシンガン・ケリーがライブペインティングを実施するなど、日本のロックシーンへのリスペクトも見せました。
やはりキャロルファンや矢沢永吉などのロックンロールファンの年齢層に受けているとは思いますが、若いファンにとってもきっと新鮮な音楽に聴こえるのではないかと思います。
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ニートビーツはビンテージ機材のコレクターでもあり貴重な楽器やアンプ、録音機器を多数所有しています
▲ステージングの面白さで観客をまったく飽きさせません。
マックショウとの共演も多いバンドに「ザ・ニートビーツ」がいます。彼らは4人編成でハンブルグ時代のビートルズを彷彿とさせるライブを行っています。その髪型はやはりリーゼント。衣装はクラシックな英国風スーツです。
年間で100本以上のライブをこなし、全国をメンバーみずから機材車を転がして周っています。そしてその機材へのこだわり方が凄いんです。
ボーカル・ギターでリーダーのMR.PANは、もはや偏執的とも言うべきビンテージ機材のコレクターで有名です。もちろん収集しているだけではなく、しっかり演奏に使っているようです。
そのこだわりが高じて自宅にプライベートスタジオを開設。ビンテージ機材をふんだんに使い、バンドのレコーディングはもちろん、他のバンドの録音にも使われています。
若手バンド、OKAMOTO’Sのアルバムでもこのスタジオが使われており、エンジニアはMR.PANみずからが担当。こだわりのアナログサウンドで多くのバンドの信頼を得ています。
ビンテージ機材の生音で演奏を聴かせるという試みがファンに大好評です。
▲古い機材からどんな音が出るのか聴いてみたいですよね。
「生音ライブ」という、ビンテージ機材の音をそのまま伝えるというPAなしのイベントまで開催するなど、日本一古き良き音にこだわっている人達です。
そのこだわり振りをキャッチしたのがザ・クロマニヨンズのマーシーこと真島昌利。彼がハイロウズ時代に地方で見かけたフライヤーから、ニートビーツに会いたいと連絡をしてきたことで交流が開始されました。
現在は甲本ヒロトを含め、MR.PANの自宅を訪れては音楽談義に花を咲かせているそうです。みなさん純粋な音楽少年のようですね。
もうひとつ、ニートビーツの魅力は関西出身バンドならではのお喋りの面白さ。ステージングは笑いと演奏が交互にやってくるので、まったく飽きさせません。今年、ワンマンライブを観に行きましたが3時間笑いっぱなしでした。
このように古き良き時代を再現しているロックンロールバンドは、古い音楽をやっていると思われがちですが、意外と同じことをやっている人達はいません。
現在の音楽シーンは、ラウド系のギターロックをやっている人達の方がたくさんいすぎてどれも同じに思えてしまいます。
温故知新ということもありますし、若い世代には60年代風の音楽が新鮮に聴こえるはずです。今一番新しい音楽はロックンロールなのかもしれないですね。
文・okamoto
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