© バンドやるZooh!~バンド好きの仲間が集まる総合情報ポータル All rights reserved.

新しいギターを購入したら弾く前に必ずやっておきたい初期セッティング

新しいギターを購入したら、すぐにでもかき鳴らしたくなってしまいます。ですが、ちょっと待ってください。お店に売られているギターはあくまで工場出荷時の検査用にセッティングされているものです。

まずは自分に合ったセッティングをすることによって、もっとギターのポテンシャルを引き出すことが可能となります。

スポンサーリンク

弦はそのまま?自分に合った弦に張り替えるべきです

自分に合った弦にしましょう▲自分に合った新しい弦を用意しましょう。

楽器店によっては購入時に好みの弦に張り替えてくれるというサービスを実施していますが、ほとんどの場合、工場から出荷された時点で張られた弦がそのままになっています。

長い間お店で在庫になっていたものの場合、すでに弦が死んだ状態になっていることも少なくありません。錆などが発生したままプレイするとフレットや指板、ブリッジなど弦の直接触れる部分が痛んでしまうこともあります。

弦の太さや種類はプレイアビリティにも大きく影響しますので、自分に合ったものにすぐに交換するようにしましょう。

極端に太さが変わる場合はナット調整も必要

ナットの溝は弦の太さに合わせて▲ナットの溝は弦の太さにしっかりと合わせてください。

一般的に売られているエレキギターのほとんどはミディアムゲージを張ることを前提にナット調整が施されています。ですので、それ以外の太さの弦に交換する場合はそれにあった調整が必要となります。

可動式ブリッジであればオクターブ調整はいつでも簡単にできます。問題となるのはナットです。弦の太さに合わせて掘られている溝は簡単には加工できません。また、広く、深く掘られたものを元に戻すことも不可能です。

専門店で購入する場合は、自分好みのゲージに合わせてナット調整をお願いするようにしましょう。特殊な素材でない限り、結果としてナット交換をすることになったとしても費用はそれほどかかりません。

お店によってはギター購入と同時に依頼すれば無料でおこなってくれることもあります。

自分で加工することのできる専用のヤスリなども販売されていますが、高価ですし、微妙な調整になりますのであまり経験のない方が手を出すと失敗してしまうリスクが大きくなってしまいます。

好奇心から自分でやってみたい、という方以外はやはりプロに依頼すべきでしょう。

スポンサーリンク

後に交換予定のパーツも出来るだけ早い段階で

金属パーツは新しいものがオススメ▲ペグなどの金属パーツは新しい状態であればあるほど、ギターにダメージを与えず交換することができます。

高性能なストラップピンやペグなどが安価に売られるようになっていますので、いずれ交換する予定にしているという方も多いのではないでしょうか?

取りつける予定のパーツがもう決まっており、予算が許すのであればこれもギターを購入してすぐに取りつけるようにしましょう。

時間が経てば金属パーツは必ず劣化します。一般的に錆びないと言われているステンレスでさえ表面にはやはり錆がついてしまいます。劣化した状態になってむやみに交換をすると錆や変形によって木部にダメージを与えてしまいます。

あまり品質が良くないネジの場合、取り外す際に頭部分が折れ、一部がボディ内部に残ってしまうこともあります。

このような理由から交換予定のパーツはできるだけ劣化が進む前に交換すべきです。

パーツ交換に関しても、同じお店でギターと同時に購入すれば工賃は無料になるというケースも少なくありません。一度お店のスタッフに相談してみましょう。

指板のお手入れもしっかりと

特にローズウッドの指板は、購入時点でかなり乾燥してしまっていることがあります。適切な湿度で管理されていたとしても、長期の在庫になってしまうと乾燥は避けることができません。

ローズのような塗装をされていない堅い材にとって乾燥は大敵です。そのまま放置しておくと最悪の場合、割れてしまうというケースも…。なので、購入と同時に状態をチェックしましょう。

表面に光沢がなくなっていたら、指板用のオイルを塗るようにしましょう。この際に注意したいのが、直接指板にオイルを垂らさないこと。必ず専用クロスなどの目の細かい布に少量をしみこませてから塗り込むようにしましょう。

あまり光沢が出すぎてしまったり、濡れているのが一目でわかるような状態になってしまったら別のクロスでふき取ってください。繊維が木の凹凸に入り込んでしまう恐れがありますので、ティッシュなどは絶対に使わないように注意しましょう。

弦高・ピックアップの調整をすればセッティング完了!

ピックアップ▲ピックアップの高さまで気にしていますか?

ここまでのセッティングが終われば、あとは仕上げです。ブリッジを動かして弦高の調整をしてください。

弦高については完全に好みの世界ですので、一概にどの高さが正解、と言い切ることはできません。ただ、あまり高すぎると押弦した際に音がシャープしてしまいますし、低すぎると余計な部分がフレットに触れて、ビビリが発生してしまいます。これに注意しながら自分がもっとも弾きやすい高さに合わせましょう。

弦高さが変われば、当然ピックアップの高さも調整しなければなりません。ピックアップの出力や求めるサウンドによって高さを決めてください。

一般的に弦に近ければ近いほど出力は大きくなりますが、弦の振動が磁力による影響を受け、サスティーンが減少してしまいます。また、高い出力ピックアップの場合、音が割れてしまうこともあります。

逆に遠ければ、サスティーンは伸びる代わりに出力が小さくなります。

実際に音を出しながら自分好みのポイントを探ってみましょう。

このようにセッティングまで終えてようやく本当に「自分のギター」になります。早く弾きたい、という気持ちをぐっとこらえて、しっかりと調整してあげてください。

Byチリペッパー眞木

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

リッケンバッカーが好きなのはザ・ビートルズのファンだけじゃない!

ザ・ビートルズのメンバーが弾いていたことで有名なギター、リッケンバッカー。ザ・ビートルズのファンならずともオールドロックファンなら一度はあこ…

進化するギタリストのためのスマホアプリ~自動でチューニングOK!

いまや毎日の生活になくてはならないのがスマホです。せっかくのなので、音楽活動にも生かしてみませんか?今回は「ギタリストがスマホにぜひ入れてお…

オブリガードでカッコよく決めるならオーティス・レディングを聴くべし

ボーカルを活かす歌ものバンドで、ギターを弾くときにギタリストの腕の見せどころなのが曲のあいまに弾くオブリガードです。 でもどんなフレー…

ギターソロでお客さんの視線を釘付けに!~ソロが映えるインスト曲

ギタリストなら、一度はライブのステージで長いギターソロを聴かせたいものです。ゲイリー・ムーア、カルロス・サンタナ、B’zの松本孝弘まで、ギタ…

キース・リチャーズとチャーリー・ワッツにみるギタリストとドラマーの相性

バンドを組むときに一番重要なのは音楽的な相性の良し悪しです。ギタリストとして自分の個性をどれだけ表現できるか?は実はドラマーとの相性にかかっ…

ページ上部へ戻る