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ザ・ブルーハーツやBOOWYなどのカリスマが腕を磨いたライブハウス
1980年代後半に日本中で巻き起こったバンドブーム。ザ・ブルーハーツやBOOWYなどカリスマとなった彼らは売れるまで小さなお店で腕を磨いていました。
今でも多くのアーティスト達が大きな舞台を夢見ながら出演している東京のライヴハウスに足を運んでみては?
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新宿LOFTに行くのは昔は相当怖かった!なんだか怪しい人々がいて近くを通るだけでも緊張しました
▲大人しく演奏を見たい音楽好きにはお勧めしない環境ではあります。
東京には数えきれないほどのライヴハウスがあります。その規模・形態はさまざまで、たとえば西荻窪にある「アケタの店」は明田川荘之氏が運営するライブハウスで「ジャズの聖地」と呼ばれていますが、ロックバンドも出ることがあります。
レーベルが運営しているライヴハウスもあり、「下北沢CLUB Que」はインディーズ・レーベルのUKプロジェクトのお店です。こういうお店にはメジャー、インディー問わず名のあるミュージシャン達が日夜主演しています。
ブームの火付け役的なバンドを多数輩出しているのが、ロンドンでセックス・ピストルズが登場し、パンクロックが誕生した1976年に運命的に設立された店「新宿LOFT」です。
LOFTではハードコアとポジティブ・パンクが流行り、ひたすら攻撃的なサウンドを爆発させるアーティストが集まりました。
1980年代にはスターリンやラフィンノーズ、ウィラード、有頂天といったバンドが活躍し出し、インディーズ旋風が巻き起こりました。そこから派生したのがニューロティカ、そしてザ・ブルーハーツらビート・パンク勢です。
ビートパンクはセックス・ピストルズ直撃世代のための音楽でした
▲ピストルズの登場が世界を変え、ここ日本でも絶大な影響を与えていることがわかります。
彼らビートパンク勢の活躍はあくまでもライブシーンで人気を集めたアンダーグラウンドなムーブメントでしたが、1980年代後半になるとデビューしてどんどんメジャーになっていったザ・ブルーハーツやBOOWYの影響もあり一般的にも知られるようになりました。
新宿LOFTはまさに東京のロックシーンの生みの親ともいえます。90年代初頭には立ち退きを迫られ裁判になったものの、和解して西新宿から東口方面に移転しました。
現在は歌舞伎町に店を構え、ホストクラブや呼び込みの人々の中を歩かなければいけませんが、ひとたび足を踏み込めばそこはアンダーグラウンドなロックンロールの世界。
有名な白と黒のツートンチェックのフロアデザインは別世界に来たようでテンションが上がり日常を忘れさせてくれます。バンドブーム世代のお父さんはもちろん、YouTubeでしかライブを見たことがない10代の若者にこそ来てもらいたいお店です。
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そしてバンドブームを決定付けたのが『平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国』通称・「イカ天」です。この番組をステップとして初代グランドイカ天キングのフライングキッズをはじめ、多くのバンドが世に出て行きました。
ちなみにブームが落ち着いた90年頃、小田急線登戸駅付近にある音楽仲間の家に行った時に、「13代目イカ天キング」としてテレビに出ていたバンド、「サイバーニュウニュウ」のメンバーと友人が知り合いで、話した覚えがあります。おもしろいグループでした。
黎明期の日本語ロックからミクスチャーロックまでを輩出した渋谷屋根裏
▲意外と型にハマって保守的になっていたロックが変わっていったのも現場から。
ケンヂ&ザ・トリップス、バービーボーイズ、レピッシュ等、ひときわ個性的なミュージシャンを輩出したのが渋谷屋根裏です。
彼らはたまたまブームの時代に脚光を浴びることになりましたが、いま聴いても充分にカッコイイですし、80年代にしてはかなりアヴァンギャルドな演奏をしていました。
特にレピッシュは今や世界的に当たり前になっているミクスチャーロックを初めて日本でメジャーなフィールドで表現していたといえます。
そんな彼らが活躍した渋谷屋根裏は最初の閉店から復活した1997年以降、渋谷パルコとセンター街の坂の途中にお店を構えていましたが、2013年6月1日を最後に営業を休止しました。
下北沢の屋根裏は本多劇場のそばにあるため演劇人も見に来ます
▲下北沢南口から徒歩2分ほどのビルに入っています。
かつてはRCサクセションが「雨あがりの夜空に」発売記念4日間連続ライブで動員記録を作った伝説のライヴハウスだけに、実に寂しく残念です。
しかし現在、屋根裏は下北沢にも存在しており、ザ・ピーズ、ミッシェルガンエレファント、神聖かまってちゃんら近年活躍したバンドも多く出演しています。
日本にはロックがないなんて言われていた時代は遥か昔です。いまや東京に限らず日本各地におもしろいライヴハウスができて、いつでもロックを体験できるようになりました。
ブーム期にはまだまだ怖い存在だったライブハウスに、たまには思い切って足を踏み入れてみて下さい。
きっとロックを初めて知った時のような興奮が甦ってきますよ。
文・okamoto
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