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ドリフの早口言葉「生麦生米生卵」の曲はウィルソン・ピケットだった!
よく見ているニュース番組のジングルやバラエティ番組で使われているちょっとした音楽で、昔から聞き覚えがあり誰もが知っているものは多いですよね。たとえばドリフの『8時だョ!全員集合』で早口言葉などのコント等に使われているのは実はウィルソン・ピケットなどのソウルミュージックだったんです。
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“エキサイティング”ウィルソン・ピケットは日本のお茶の間もエキサイトさせていた!
▲ギラギラの衣装はちょっと漫才師にも似たイメージ!
80年代、日本のお茶の間で土曜の夜と言えばドリフターズの『8時だョ!全員集合』でした。毎週欠かさず見ていましたが、その中でも後半によく登場したのが名物コーナーの「少年少女合唱隊」です。
ドリフとゲストが少年少女合唱隊の衣装に身を包み繰り広げられるコントですが、その中の早口言葉のコーナーで「生麦生米生卵」などの言葉を言う時にバックに流れる曲は、ソウルシンガー、ウィルソン・ピケットの「ドント・ノック・マイ・ラブ」という曲です。
『ソウルトレイン』のカオス具合はドリフの笑いのエッセンスと似ていたのかも
▲踊り狂うオーディエンス、やっぱり面白い。
一瞬聴いてもよくわからないかもしれませんが、たしかにこの曲のフレーズが使われているんです。テレビ番組『ソウルトレイン』でピケットが歌う映像が残っていますが、まわりのオーディエンスの踊りがなんだかドリフっぽく見えてきて楽しいです。
さらにドリフの代表的なネタのひとつで有名なのが「ヒゲダンス」。志村けんと加藤茶が無言でおこなう踊りとさまざまなアクションをおこなうコントですが、無言だけに流れているメロディは印象に残ります。
この曲はこれまたソウルミュージックから引用されたものです。フィラデルフィアのソウルシンガー、テディ・ペンダーグラスが1979年に発売したサードアルバム『テディ』に収録されている「ドゥミー」という曲が使われています。当時からすると新しい曲ですよね。
テディはマービン・ゲイやアル・グリーンと共にフィラデルフィア・ソウルの一時代を築いたトップシンガーですが、ガンを患い2010年に惜しくもこの世を去りました。一度志村・加藤の2人と共演を見たかったですね。
このようにドリフの番組にはかなりマニア受けするソウルミュージックが多く用いられていました。これはドリフターズがもともとバンドであり、あのビートルズ来日公演の前座を務めたほどの実力であることも関係しているのでしょう。
そしてこの2曲に関しては志村けんのチョイスのようです。彼は本格的なソウルフリークとしてしられており、60年代70年代の黒人音楽には精通しているようです。
また、「少年少女合唱団」ではボイスチェンジャーを使って笑わせていましたが、いま思えば相当音楽的な先鋭的感性があったのだなと感じさせます。ドリフの音楽的な素養等についてはまた別の機会に紹介してみたいと思います。
1910フルーツガムカンパニーはこのことを知っているのでしょうか?
▲40年以上の時を隔ててこうなりました、なんだかビーチボーイズみたい。
1910フルーツガムカンパニーというバンドをご存じでしょうか?名前は知らなくても聴けば一発でなんの曲かわかります。
彼らの曲「バブルガム・ワールド」はTVアニメ「サザエさん」のエンディング曲のもとネタです。イントロを聴いてわからない人は日本人にはいないでしょう。
これはどういう経緯で引用されているのか不明ですが「サザエさん」放映開始より1年前の1968年にリリースされています。
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この音源を初めて聴いたのは90年代初頭にアルバイトしていたレコファンでのこと。順番にかけていいことになっていた店内BGMで先輩がかけていたCDに収録されていました。その日のうちに購入して帰ったことを覚えています。
1910フルーツガムカンパニーは60年代のグループが持っているムードをよく表しているモッズバンドという印象ですが、実は腕利きのスタジオミュージシャン達で構成された商業用バンドで、ティーンエイジャー受けを狙って結成されたバンドです。
まさか後々まで日本で音楽を聴かれることになるとは思わなかったでしょうね。他の曲も親しみやすいメロディと楽しいアレンジでキャッチーな楽曲ばかりですからぜひ聴いてみてほしいと思います。
ノエル・ギャラガーの水戸黄門は想像もできない
▲ノエル兄ィが無自覚で面白ソングを作ってたところが良いです。
最後にネタではないですが、オアシス時代のノエル・ギャラガーのリードボーカル曲で面白かったのが、「インポータンス・オブ・ビーング・アイドル」という曲。イントロがなんと国民的時代劇『水戸黄門』のオープニング曲そっくりでした。
当時ライブを見に行ったらイントロと共にクスクスとお客さんが笑っている様子がわかりノエルが気の毒でしたが、後に理由を聞かされたみたいです。確かにこれはそっくりで面白いです。もちろんノエルが知ってるわけもないでしょうけど。
普段聞きなれているフレーズのもとに気が付いた時、「あっ!これアレじゃん!?」という驚きと、誰かに言いたい衝動に駆られますよね。こんなところも音楽の楽しみのひとつかもしれません。
文・okamoto
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