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プロのミュージシャンはなぜ電源に強くこだわるのか?プラシーボ効果?

「中田ヤスタカ」や「ガクト」など、一流ミュージシャンは「電源」に強いこだわりを持っています。

オーディオ用コンセント、ハイエンド電源タップ、安定化電源、なかには昇降圧トランスを導入している人も。プロのミュージシャンが電源周りに力を入れる理由は一体何なのでしょうか?

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プロのミュージシャンが電源にこだわる本当の理由

定番のFurmanSS-6B▲定番のFurman SS-6B。リーズナブルながら高性能の電源タップ(画像1)

オヤイデ製のオーディオ用電源タップ▲オヤイデ製のオーディオ用電源タップ。しっかりとしたボディがノイズを遮断する。(画像2)

「プロとアマの差は電源だ」という文章をオーディオ雑誌で読んだことがあります。たしかに音楽雑誌などを読んでみると、プロのミュージシャンが仕事をするスタジオは、電源周りの機材が充実していることがわかります。

私たちのように一般的な家庭用コンセントにタップ(タコ足配線など)を繋いでいるわけではないようです。壁コンセントを「オーディオ用」や「ホスピタルグレード」に変更していたり、タップもノイズフィルターなどを搭載した「オーディオタップ」を使用しています。

導入費用だけでも結構な金額になってしまいます。その金額は高級ギター1本、あるいは大型アンプ1台は買えるほどのものです。ですが、プロのミュージシャンからしたら、「良質な電気は高級ギター1本より価値がある」のです。

プロのミュージシャンは「ノイズのないキレイな電気」と「安定した電圧」を欲しがります。なぜなら、「使用機材の性能を100%引き出すため」です。一流ミュージシャンは私たちの手では到底届かないような高額機材を使って音楽制作をしています。

どれだけ素晴らしい機材でも、それを動かす電気が悪いと本来の力を発揮することができません。ノイズが多い電気は、「ホワイトノイズの原因」になりますし、電圧が不安定だと「動作が安定しない恐れ」があります。

彼らは「音楽を仕事」としているわけですから、失敗することが許されません。機材のパフォーマンスを限りなく発揮し、動作を安定させるために「良質な電気」が必要なのです。

「プロとアマの差」と言われてしまうのも無理はありませんが、アマチュアでもそれなりの電源機材を導入することが可能です。たとえば(画像1)のようなSS-6Bは5,000円以下で購入できるノイズフィルター搭載のタップは、プロミュージシャンの使用者も多いです。

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それ以上のグレードを求めるのであれば、(画像2)のようなオヤイデ製のタップを購入してみてはいかがでしょうか。かなり音が良くなると評判です。

何万円もする機材を導入するのは大変ですが、数千円程度なら頑張れますよね。「どうもスピーカーの音が良くないなぁ」と思っている方は、電源周りから見直してみてはいかがでしょうか?

「ケーブルを変えれば音質が良くなる」はプラシーボなのか?

スピタルグレードの電源ケーブル▲ホスピタルグレードの電源ケーブル。医療現場で使われる(画像3)

「プラシーボ効果」という言葉を聞いたことはありませんか?実際は何も変わっていないのに、「周りの評判が良いから改善されている」と感じてしまうことです。偽薬効果(ぎやくこうか)とも呼びます。

これはオーディオの世界ではよくあることで、「電源ケーブルを変えて音が良くなるなんてプラシーボ効果だ」という人が多くいます。実際のところはどうなのでしょうか。あなたはどう思いますか?

筆者は「良くなる」と考えています。電源ケーブルを良い物に変えることで導電ロスが減り、機材が本来の性能を発揮できるようになるからです。パソコンをはじめ、ギターアンプ、スピーカーなどあらゆる機材に該当します。

音質向上を実感するためには、正しい接続手順と環境が必要になってきます。たとえば、パソコンの電源ケーブルを画像3のようなホスピタルグレードに交換しても、「接点が多い」とその分だけ音質は劣化します。

コンセント→パソコンと接続すれば良いところを、コンセント→タップ→延長コード→パソコンと繋いでしまうと、導電をロスしてしまう接点が多いので、劣化が起きてしまうというわけです。

また、良いリスニング環境も必要になってきます。専用のモニタースピーカーを正しく設置した上で聴き比べるのがセオリーですが、「安物の小さなスピーカー」を使って聞き比べをしたところで、その違いを感じ取ることは難しいでしょう。

これらの点を配慮した上で、音源の聞き比べをしてみると、音質の違いを実感することができるはずです。具体的には「音の定位がハッキリする」、「低音から高音までしっかり聴こえる」ようになります。「解像度が増す」とも言いますね。

結局のところ、自分の耳で確かめなければなりません。気になっている方は実験だと思って挑戦してみてください。

プライベートスタジオの電源周りを考えよう。コンセントの交換がオススメ

パナソニック製の壁コンセント▲パナソニックの壁コンセント。(画像4)

最後にオススメの電源周り改善方法をオススメします。それは「壁コンセント」の交換です。いろいろと電気に関する機材を紹介しましたが、すべて導入するそれなりのコストがかかってきます。

ということで、「電気の元を改善」してみましょう。壁コンセントの交換には「電気技師の資格」が必要なので、電気業者に依頼することをオススメします。感電する恐れがあるので、資格を持っていない方は絶対に自分で作業してはいけません。

筆者のオススメは(画像4)のパナソニック製の物です。実際に交換してみた感想ですが、音に広がりを感じました。付いていた物がもともと古かったこともあり、思っていた以上の音質向上を実感することができましたね。

「いきなりお金を使うのは…」と思っている方は、筆者のように壁コンセントの交換だけをやってみましょう。それにより音質が良くなったと感じたら、ハイエンド電源タップや安定化電源に手を付ければ良いのではないでしょうか。

By黄昏症候群

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