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モーターヘッドのレミー・キルミスター発言に見るロックスターのあり方

HAWKWINDをクビになり「次のバンドは世界で最も汚いロックンロールバンドになる。もし俺たちが隣に引っ越してきたら、お前の庭の芝生は死に絶えるだろう」と言って始まったモーターヘッド。

中心人物であるベースヴォーカルのレミー・キルミスターはその破天荒な生きざまや発言で知られています。そこで、ぶっ倒れるまで破天荒に生きる彼の発言を紐解きながら、ロックスターのあるべき姿を考えてみたいと思います。

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マルボロとコーラのジャックダニエル割りで生き続けるレミー・キルミスター

ジャックダニエルのラベル▲ジャックダニエルのMOTORHEADラベルもある。

決してジャックダニエルのコーラ割りではなく、コーラのジャックダニエル割り。ヴォーカルのために煙草を止めるミュージシャンはたくさんいますが、レミー・キルミスターはまったく違います。彼の場合、煙草はヴォイストレーニングの一環なのです。

インタビューで彼はこう言っています。「煙草はトレーニングの一環だ。俺は煙草を吸い続けなきゃいけないんだよ。禁煙したら、声に支障をきたす。酒とタバコをやってなかったら、俺は多分、この仕事につけなかっただろうよ。」医学的根拠はありません。

カリフォルニア州はレストランなど全面禁煙ですが、LA在住の彼が終日入り浸っているレインボー・カフェではレミー・キルミスターのみ喫煙しても良いとの話です。極めると法律すら変えてしまいます。ロックスターはこうでなくてはならないと深く心に刻みましょう。

ツアーで声が枯れ、喉のスプレーやうがい薬を試し、煙草や酒を控えた経験が自分にもありますが、余計に声が出なくなったので普段通りに戻したところ、声が出るようになった経験があります。要するに気持ちの持ち方なのだと彼は言っている?ものと解釈します。

だからと言って、それをそのまま真似しろと言っているワケではありません。各自自分に合ったコンディショニングをすべきだと思いますが、たとえそうであっても、それを人前では見せないのがロックスターの生きざまと言うものではないでしょうか?

モーターヘッド結成以来、一度もシラフになったことのないレミー・キルミスター

アルコールは欠かせない▲常に飲んでいるレミー・キルミスター。ライフスタイルに欠かせない。

レミー・キルミスター曰く「何でみんなミネラルウォーターを飲むんだ?水は身体に悪いぞ。魚がSEXしてるんだぜ。」視点もものすごいですが、ここが紳士として思慮深い彼の素晴らしいところです。無理強いするわけではなく、個々に考えさせるよう促している…と解釈しましょう。

そんな彼でも病院に担ぎ込まれることがあります。2013年のツアーキャンセルに至った糖尿病の時もそうですし、以前にも脱水症状と過労で病院に担ぎ込まれた時に、マネージャーに野菜の重要さについて話されこう語っています。

「なに言ってんだ。このポテト・チップスも野菜のひとつだろ」素晴らし過ぎます。彼は自分でフライドポテトを作ったりしますが、野菜を採ると言う観点はあるようです。夏の暑い時期にはウイスキー&コークの氷を増やす努力も怠らないですし…。

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レミー・キルミスターは、その壮絶な生活習慣から血が毒されている。よって普通の血液を輸血すると死ぬらしい

モテモテの様子▲一度でもレミー・キルミスターのステージを観ればわかるだろう。女性ならこうなるのは当たり前だ。

こんな話が出るほどレミー・キルミスターと言う人物は凄まじいのです。金にモノを言わせて血液を総入れ替えする某R・○トーンズとは大違いです。そんな彼にも一人息子がいて、ミュージシャンをやっている、もしくは、やっていたようです。その息子へこう言いました。

「息子よ、大人になったらどんなことがあってもヘロインには手を出すな。約束してくれ。わかったか?やるならスピードにしとけ。そっちのほうがずっとマシだ。」こうして、息子を麻薬の恐怖から救う努力も怠らない素晴らしい父親である一面もあるのです…。

ロックスターにとって女性は切っても切れない存在です。それに関してレミー・キルミスターは「俺は一切男に興味はない。音楽業界にいる唯一の理由は女だ。ギターを持っていれば女は服を脱ぐ」Living Sex Legendsで8位にランクインする彼ならではの話ですね。

そのLiving Sex Legends(生きているセックスマシーン選手権のようなもの)で8位の彼は、2000人の女性と寝たのは本当か?と聞かれこう答えました。「いや、それは間違いだな。単なるウワサさ。実際のところは…1000人だな」ランキングでは1200人と記載されているようです。

「MOTORHEADは俺の人生だ。俺は毎日24時間MOTORHEADさ。」と語る?レミー・キルミスター、68歳

ステージのラストに行うパフォーマンス▲レミー・キルミスターがステージのラストにやるマシンガンのようにリッケンバッカーを抱え客席に向かい撃つ。シビレる瞬間だ。

映画「極悪レミー」の中でも2040年までバンドを続けると豪語しているレミー・キルミスターは、あくまでも「極悪」であり、凶悪や邪悪を好んでいる訳ではありません。そんな彼も2013年に、糖尿病の合併症による体調不良でツアーをキャンセルせざるを得なくなりました。

さすがの彼も煙草や1日1本ジャック・ダニエルを飲む悪習は断ったらしく「ある朝メシ食ってるとき、咳しながらそれでも煙草を吸おうとしてたんだ。その時何やってんだ俺は、って思ったよ。ジャック・ダニエル&コークを飲むのは止めた。」と語っています。

「コーラの中の砂糖が糖尿病に良くないからな」ということは酒は止めていないのでしょうか…。死について考えたりはしないのか疑問になるところですが、体調不良で死について考えることはないのか?と質問されこう答えています。

「死ぬのは避けられないだろ? 俺の年になると、もっと考えるようになるよ。なんの心配もしてない。準備はできている。もし明日死んでも、俺は文句はない。いい人生だった」カッコ良すぎます!これぞロックスターの生きざまではありませんか!

「あんなこと何でもないぜ。終わったことだ。人からああしろこうしろ言われるのは嫌いなんだ。たとえ、そいつが正しかったとしてもな。俺はまだ毎晩、マイクの前に立ち、プレイできる。よくなっているんだ。ツアーが始まるまでには準備万端だ。」

ロックが常識的だったらどうですか?ロックスターが普通だったら憧れますか?ステージで素晴らしいパフォーマンスをするのは当たり前です。しかし生きざまはステージに、音に、現れて来ます。

常人ではないのがロックスター。何かを変え、何かをぶち壊すためには生きざまが大切だとレミー・キルミスターは体現しています。だからモーターヘッドは最高なのです!

By ISHIYA

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