ヴィンテージアコギD-28のペグ交換に挑戦！～動画でかんたん解説

ヴィンテージアコギではメンテナンスがとても大切です。ヴィンテージではなくてもアコギそのものが、湿気や極度の乾燥状態にはとても敏感です。今回はそんなアコギの大切なパーツ、ペグの交換方法を動画でご案内します。

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チューニングがうまくいかない、そんな場合はまずペグをチェック

せっかく手に入れたあこがれの一本、新品でもない限り完璧な状態のものはまずないと思うのが自然です。何十年も弾かれてきたわけですから、多少のことはしょうがありません。

もちろん買う前に自分でチェックしてみて、ひどいネックの反りがあったり、フレット音痴になっているものは決して手を出さない方がいいでしょう。「自分でなんとかできる」範囲のものだけを選ぶようにすることが大切です。

そして次に大切なことはメンテナンスです。きちんとケアしてあげないと、逆に新品などは、簡単にネックが反ってしまったりします。

さて今回はヴィンテージアコギでよく起こる、チューニングの問題です。ほとんどの場合は、ペグなどの金属疲労が原因ですので、それを交換すれば問題は解決します。

実は高いお金を出さなくても、ペグは自分で交換できる場合がほとんどです。そこで今回は、実際に1974年のマーティンD-28のペグ交換を動画でお見せしましょう。

このギターは特に3弦のペグが硬く、またチューニングの微調整をしようと思っても正しいGの音に収まってくれません。そこで今回は、その原因となっているペグ交換をすることになりました。

特に複雑な道具を用意する必要はありませんが、ペグを用意しましょう

まずは新しいペグを買いましょう。マーティンであれば市販のグローバーのペグを買えばほとんど対応しています。

ここで「ほとんど」と書いたのは、ひとつだけ注意点があるからです。特に70年代以前のヴィンテージはほとんどの工程が職人による手作業で行われていましたので、一本ごとに微妙な個体差が存在します。

今回もペグの交換前に、マーティンの正規輸入代理店のクロサワ楽器にも確認しましたが、「多分大丈夫でしょう」という答えしか返ってきませんでした。なんとも頼りない答えですが、その理由は動画であきらかにしています。

逆に大量生産に入った90年代以降のマーティンであれば、ほとんどの工程が機械化されていますので何の心配もなくグローバーのペグを買うことができます。

さていよいよペグの交換作業に入りましょう

今回ペグ交換したギター
・マーティン　D-28　1974　シリアル#336673

購入したペグ
・GROVER 102G fs04gm

▲ちょっとゴージャス感のあるゴールドです

ここで注意したいのはグローバーからはいろんな種類のペグが発売されています。かならず3対3の配列のものを選んでください。それ以外はエレキギター用だったりしますので。

分からなければ購入前に楽器店に確認するようにしましょう。

必要な工具類
動画を見ていただければ分かりますが、特別な工具は必要ありません。ドライバーなどは電動のものは避けてください。力加減が分からない上に、大切なギターを傷つけてしまうのは避けたいですからね。

・ドライバー類
・六角レンチ
・せっかくですのでペグの穴を掃除するオイルなど

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あとオリジナルのペグは、外したあとも大切に保管しておいてくださいね。そんなことはないとは思いますが、万が一あなたがそのギターを手放すときに価値が下がってしまいます。

▲こちらがオリジナルのシルバーのグローバーペグです

さてここからの工程は動画でご覧ください。最初の動画では実際の問題点から解説しています。

さていよいよ新しいペグの取り付けです～とここで問題発生？

ここまで順調に作業は進んできました。ところが上記したように、さすがに手作り時代のマーティンです。ほんのミリ単位以下の誤差でも、新しいペグは素直に入ってくれない場合があります。

もちろん対応策も動画を見ればわかりますので、焦らずに、そして丁寧な作業を心がけましょう。

ここで注意ですが、あまりに個体差がありすぎてどうしても入らない場合などは決して無理はしないでください！

そんな時はちゃんとしたリペアショップにギターとペグを持ち込んで、プロの手に任せるのが一番です。

いかがでしたか？ペグ交換なんて聞くととても難しく思ってしまいますが、実はあなたにでもできることです。ぜひこの動画を参考にトライしてみてください。

文｜床田仁グッチ

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