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もしもジミー・ペイジがリッケン360を使用していたら?
ジミヘンならストラト、ジミー・ペイジと言えばレスポール、カールトンだったら335…このように名ギタリストにはトレードマークとなるようなメインギターが存在しています。
そして、彼らの影響を受けて同じギターを手にした、というギタリストも少なくないでしょう。
ここでは偉大なギタリストたちが、「もしも違ったギターをメインにしていたら…」ということについて考えてみたいと思います。
ジミヘンがレスポール使いだったとしたら?
その音楽性やプレイスタイルからロックというジャンル、エレキギターという楽器のあり方を覆してしまった伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリクス。彼のメインギターと言えば、オリンピックホワイトのストラトキャスターです。
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もしも彼がストラトではなくレスポールを選んでいたとしたら…。サウンドもプレイアビリティもまったく異なる2本ですので、ジミ自身の音楽性やプレイスタイルも変わっていたでしょう。
ストラトキャスターの存在そのものが変わった?
ジミヘンの大きな特徴の一つである過激なアーミング…これはレスポールでは実現することができません。そう考えると、エレキギターにおけるアーミング奏法のあり方はまったく違ったものとなっていた可能性があります。
彼が登場する以前は、チューニングに悪影響をもたらすことから、これを一切使用しないギタリストの方が多数派を占めていました。
この状況が続いていたとすると、一般的にストラトキャスターに搭載されているシンクロトレモロというシステムが消滅していた可能性だってあるでしょう。
このシステムはサウンドそのものにも大きな影響を与えていますので、ストラトは現在とはまったく違った楽器になっていたかもしれません。
そうなれば、リッチー・ブラックモアやスティーヴィー・レイ・ヴォーンにジョン・フルシアンテ…ストラト使いに名手たちのプレイやサウンドにも影響してくるはずです。
もし、ジミヘンがレスポールを使用していたら、現在におけるエレキギターのあり方や、サウンドがまったく別物になっていたかもしれないのです。
ジミー・ペイジがリッケンを使用していたら…
ジミー・ペイジと言えばレスポール、レスポールと言えばペイジ…。そのくらいにジミー・ペイジとレスポールは切っても切れない関係です。
そんなジミー・ペイジのメインギターがリッケンバッカーだったらどうでしょう?
まず、ツェッペリンのサウンドがまるで別物になっていたことはあえて言うまでもありません。ですので、ペイジがギター業界に与えた影響の点から考えてみましょう。
ヴィンテージリッケンが1000万円に?
彼が使用していたレスポールは1958年製のオリジナルバーストと呼ばれるものです。このギターは現在のヴィンテージ市場で1000万円以下ではまず手に入れることができません。
これほどまでに価格が高騰してしまった最大の理由がジミー・ペイジにあります。
彼はオリジナルバーストを使用し、レッドツェッペリンを率いて世界を席巻しました。これによって、レスポールというギターが市民権を得たと言っても過言ではありません。
ですので、この年代のものはレスポールの基本として高い人気を集めたのです。その結果、市場価格は高騰し、現在世界一高額なエレキギターとなりました。
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そんなペイジが現在は楽器業界で亜種の一つとされているリッケンバッカー360を使用していたらどうなっていたでしょう?おそらく、その時代のリッケンが現在のバーストと同じような立場になっていたかもしれません。
それどころか、360がエレキギターのスタンダード、そしてレスポールが亜種として扱われていた可能性だってあります。
そうなれば、ランディ・ローズもスラッシュもザック・ワイルドもレスポールを選ぶことはなかったかもしれません。それどころか、ギブソンという会社が存続していない可能性だってあるでしょう。
そう言った意味でもやはりジミー・ペイジという存在はとてつもなく偉大なものです。
セッツァーがトラビスビーンを手にしていたら…
ブライアン・セッツァーのメインギターと言えば、グレッチ6120です。
もしも彼がグレッチではなくモズライトを手にしていたとすると…。
グレッチというブランドは間違いなく消滅していたでしょう。ただでさえ、この会社は何度も倒産やブランドの売却を繰り返されています。それでも、グレッチブランドのギターが現在でも作られ続けている理由はやはり、セッツァーという存在にあります。
彼は後世のロカビリー系アーティストに大きな影響を与えてきました。ロカビリー=グレッチというイメージは完全に彼によって作られたものです。
そんなセッツァーがトラビスビーンのギターを手にしていたとすると、どうなったでしょう。
アルミネックがスタンダードになったかも…!?
あまりにもマイナーなブランドですので、先にトラビスビーンについて簡単に説明しておきましょう。同社は1970年代に登場したエレキギターやベースブランドです。その最大の特徴はアルミニウム製のネックです。
これによって、高いネックの剛性や独特なサウンドを実現しました。しかし、アルミの錆によるプレイアビリティの低下や、重さによるヘッド落ちといった問題から、スタンダードにはなり得ず、すぐにブランドごと消滅してしまいました。
もし、セッツァーが使用していたとしたら、このギターがロカビリーの必須アイテムとなっていたかもしれません。それどころか、アルミネックがエレキギターの一つのスタイルとして定番化していた可能性だってあるでしょう。
グレッチが消滅し、トラビスビーンが生き残る…十分にあり得たのです。
選んだギターによって歴史が変わる…実際に筆者の想像通りになったのかどうかはわかりません。
ですが、たまにはこんなことを考えてみるのも楽しいものです。
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