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祝!ストーンズ来日!キース・リチャーズのフォロワー・コンテスト
いよいよ、8年振り6度目の来日公演が間近にせまってきたローリング・ストーンズ。2月26日を皮切りに東京ドームでのライヴが予定されていますが、この記事をご覧のあなたも足を運ぶのではないでしょうか?
もちろん、かくいう筆者もその1人。前回の来日公演ではナゴヤドームまで遠征してライヴを鑑賞。ミック・ジャガーの「ヤット、コレタガヤ~!」のMCに脱力しつつたのしませてもらった覚えがあります(笑)。
そして、その貴重なナゴヤドームでの初公演のオープニング曲、「Jumpin’ Jack Flash」のイントロでズッコケさせてくれたのが、キース・リチャーズ。
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なんとなく「もあもあ~」とした音が流れたかと思ったらミックが歌い出していたので、「ア、アレ!?」と思っていたのですが、後年、このライヴの海賊盤を聴く機会があり、再生するとあきらかにキースがイントロをトチってる!どうりでなんかもやもやしたオープニングだったわけです。
まあそのあとの演奏はとくにそんなトチリはなかったのはもちろん、最高のライヴでしたが。
前置きが長くなってしまいましたが、キースといえば言わずとしれたロック界におけるギタリストのある種の“型”を完成させたミュージシャンと言っても過言ではないですよね。
オープン・チューニングを多用するスタイルはもちろん、ブルース、R&B、カントリーといったルーツ・ミュージックを咀嚼しつつ、キース流、ストーンズ流のロックン・ロールを確立していったその個性的なギター演奏は他の追随を許しません。
しかし、あまりにも個性が確立しているがゆえにキースの影響をうけまくっているミュージシャンは過去・現在・未来、全世界で引きも切らずに多数存在します。
かつてはストーンズのモノマネ!?それもいまやアメリカンロックの王道!
デビュー時に「ストーンズの物真似」呼ばわりされたという意味では一番最初に影響を指摘されたバンドはエアロスミスといえるかもしれません。
そのエアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーのプレイスタイルはキースとは異なるものの、ロック・ギタリストとしてのアイコン的な風貌、白シャツに黒ベストなどのファッション、70年代によく見られたアンペグのクリスタル・ギターを持った姿なんかも結構キースに似ていました。
ジョー自身、もちろんキースからの影響は認めていますが、ブルースやR&Bに根ざした同じルーツを持つ2人だからこそ似てしまうのもしかたがないかも。
というよりは、エアロスミスがストーンズに似ているといわれた最大の原因はミック・ジャガーとスティーヴン・タイラーのくちびるでしょうけど(笑)。
なりきりならまかせろ!永遠のギターキッズ!
そのアクションが激似だったのが、ジミー・リップ。ニューヨークのパンク・ニューウェーブ・バンド、テレビジョンに2007年から参加しているギタリストですが、かつて1988年3月にミック・ジャガーがソロでおこなった日本公演にバンドメンバーとして帯同。
テレキャスを構えたアクションでキースになりきるその姿に、まだ見ぬキース、ローリング・ストーンズに想いを馳せたものです。そのあと、その夢はすぐに叶い、今年でまさかの6度目の来日になるとは(笑)。
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ビジュアル面だったらやっぱりこの人でしょ!
いわゆるバッドボーイズ・ロックの型を作ったのがキースだとしたら、その継承者は元ガンズ&ローゼズのギタリスト、イジー・ストラドリンがもっとも近いのではないでしょうか?
ガンズ全盛期のもう一方のギタリスト、スラッシュがソロイストとして存在していただけに、イジーのスタイルはおのずとリズム・ギター寄りになります。
オープン・チューニングなどはほぼ使っていないようでしたが、なにしろそのルックスの良さが際立っていたのがガンズ時代のイジー。20代のころのキースと比較しても、ロック・ギタリストとしてのビジュアル面では引けをとりませんでした。
そのイジーとキースが共演を果たした1989年のストーンズ「スティール・ ホイールズ・ツアー」アトランティック・シティでのライヴを映像で観たときは感激したものです。
そして、やはりイジーはガンズのハード・ロック寄りの音楽性に違和感をもったのか、そのあと脱退、よりシンプルかつ南部よりのロック・バンド“ジュジュ・ハウンズ”を結成してソロ・アーティストとして歩み出すことになります。
その初のソロ・アルバムにはキースではなくロン・ウッドが参加しているのも、イジーがキースになり切ってロンと演奏したかったからなのかもしれないですね。
似ている?それとも似せているの?
そしてイジーの脱退後にガンズに加入したギタリストが、ギルビー・クラーク。彼が加入したあとのガンズは2度来日公演をおこなっていますが、なにしろギルビーはキースに似ている、というか、意識して似せているように見えました。
バックボーンも完全にストーンズということだったのでしょう、新メンバー加入を紹介するライヴでのギルビー・コーナーではインストでストーンズの名曲「ワイルド・ホーセズ」が演奏されていました。
このギルビー・クラーク、その後あっさりバンドを脱退(アクセルが解雇)1994年にソロ・アルバムを発表。バンド脱退後のインタビューで、「ガンズに加入したのは自分のキャリアのため」と答えているのを見て、「なんだこいつ!?」と憤りを感じたのを覚えています。
ソロ活動はあったものの、50年にわたりストーンズ一筋でロックし続けているキース・リチャーズを少しは見習え!と言いたいもんでした。
この他、多くのキース・フリークがいる日本でも彼の影響下にいるミュージシャンは多く存在しますが、それはまた別の機会に。ストーンズ来日まであと1ヶ月足らず。今度こそ最後のライヴになるのでは!?といわれているだけに、キースの雄姿を拝めるラスト・チャンスをお見逃しなく!!
文・岡本貴之
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