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ストラトマスターの系譜~ストラトキャスター使いの猛者たち
フェンダー・ストラトキャスター…エレキギターの基本形にして完成系とも言われる名器です。
このギターは多くのギタリストに愛され、その名演を支えてきました。ここではそんなストラトマスターたちの系譜を追いかけてみましょう。
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エレキギターの可能性を広げた!ジミ・ヘンドリックス
ロックにおけるギターの可能性を一気に広げてくれたギタリストがジミ・ヘンドリックスです。
あまり音楽に関心のない人であっても、一度は彼の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
左利きの彼はノーマルのストラトをさかさまにしてプレイしていました。
彼の代名詞とも言うべきモデルは、ホワイトボディの1969年製ラージヘッドです。
サウンドは実にストレートなオーバードライヴ、そしてファズです。マーシャルのスタックアンプのポテンシャルをフルに活かした豪快なサウンドは後のロックギタリストに大きな影響を与えました。
ギターの神様!エリック・クラプトン
70年代から現代までギターの神様として活躍し続けているエリック・クラプトン。彼もまたストラトマスターの一人です。
キャリアの初期にはギブソンのレスポールやSGをメインギターとしていましたが、バンドでの活動からソロへと活動のメインをうつした時期からストラトを使用し始めました。
そんなエリックのキャリアの中でもっとも長い間メインギターをつとめたのが数本の50年代のヴィンテージから気に入ったパーツを組み合わせて自身の手でくみ上げた通称「ブラッキー」です。
数年前にはオークションにかけられ、1億円を超える価格で落札されたことで話題にもなりました。
近年では長年愛用したブラッキーとはまったく異なった近代的なスペックを持つ自身のシグネイチャーモデルを駆使し、繊細なハーフトーンから、まるでレスポールのようなファットなサウンドまでさまざまトーンを聞かせてくれています。
世界中に巻き起こったテキサスハリケーン!スティーヴィー・レイ・ヴォーン
当サイトでもなんども取り上げてきたスティーヴィー・レイ・ヴォーンもまたストラトマスターの一人です。
彼が生涯にわたってメインギターとして使用し続けた50年代後半から60年代前半のストラト、通称「ナンバーワン」は世界でももっとも有名なギターの一つに数えられるのではないでしょうか。
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ジョン・メイヤーやリッチー・サンボラ、エリック・ジョンソンなど彼から強い影響を受けたと公言するギタリストも多く、まさに近代にの音楽シーンにおける伝説的なギタリストの一人です。
その太く力強いサウンドが現在でもストラト使い達が理想とするサウンドの一つとなっています。
ジミヘン以来の鬼才!ジョン・フルシアンテ
90年代から現在にかけて、もっとも成功したバンドの一つであるレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。その全盛期の中心メンバーであるジョン・フルシアンテもストラトをメインギターとして使用し続けてきました。
そんな彼がメインで使用するのは1962年製のサンバーストモデル。このギターは1999年、バンドに復帰した際にベーシストのフリーからプレゼントされたもので、ジョンにとってはかけがえのない一本です。
彼もまた、ジミ・ヘンドリックスと同じようにこのギターの可能性を極限まで追求しようとしてきました。
さまざまなエフェクターを使用した実験的なサウンド作りにも意欲的で、新作がリリースされるたびに多くのギタリストを驚かせています。
速弾きの鬼!イングヴェイ・マルムスティーン
超高速フレージングで80年代にテクニカルギターブームを巻き起こしたイングヴェイ・マルムスティーンもまた、ストラトキャスターの名手の一人です。
メインギターはホワイトの1970年代前半のモデルです。最大の特徴はフレット間を抉るように加工されたスキャロップド指板。これによってストレスの少ないフィンガリングが可能となっています。
速弾きだけがクローズアップされてしまいがちなイングヴェイですが、そのサウンドも素晴らしいものです。
深く歪んでいながら、実にクリアで抜けの良いトーンは彼にしか出すことができないものでしょう。
元祖ネオクラシカル!リッチー・ブラックモア
前述のイングヴェイに強い影響を与えたのが、ディープパープルのギタリストであるリッチー・ブラックモアです。
キャッチーなフレーズを多く生み出してきており、ギタリストであれば、「スモークオンザウォーター」や「ブラックナイト」のリフを一度は弾いたことがあるでしょう。
彼が愛用したのもイングヴェイと同様に70年代のスキャロップド加工が施されたものでした。
頻繁にステージ上でギターを破壊していましたので、メインギターらしきものは存在していませんが、長年にわたってストラトだけを使用してきました。
もし、ストラトキャスターというギターが存在していなければ、ここで挙げたギタリストたちの音楽は違ったものになっていたかもしれません。
一つの楽器が音楽の歴史を変えた…まさにそう言えるのではないでしょうか。
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