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ダフト・パンク~ヘルメット・コンビの音楽とヴィジュアルの魅力
1月27日に行われた「第56回グラミー賞」授賞式で、主要4部門のうち2部門(最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞)をはじめトータル5冠に輝いたダフト・パンク。音楽だけでなくビジュアルも最高なかれらの魅力に迫ります。
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外見からはうかがい知れない80’sダンス・ミュージックへの愛情を感じます
▲生演奏にこだわった『ランダム・アクセス・メモリーズ』が大ヒット
昨年リリースされ大ヒットしたアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』は前作までとことなり、打ち込みを排除した作品。生演奏にこだわった80’sテイストあふれるディスコ・クラシックなサウンドは意外性を感じさせました。
グラミー授賞式では、アルバム参加者でもあるファレル・ウィリアムス、ナイル・ロジャースなどの豪華ミュージシャンをしたがえて登場。ゲストにスティーヴィー・ワンダーをむかえた堂々のパフォーマンスはまさに今年のグラミーのハイライトでした。
これらは彼らが10代の頃に夢中になったシックなどのダンス・ミュージックへの回帰とも呼べるものです。EDMのミュージシャンがこうしたルーツを見せたことになんだかうれしい気持ちになりました。
ヘルメットをかぶりロボット然としてボコーダーで歌うダフト・パンクだからなおさらです。
その名の通りパンク・ミュージックも彼らのルーツのひとつ。想像できないですか!?
▲もともとエレクトロ・ミュージックだけのアーティストではない彼ら
ダフト・パンクは1994年にデビューしたフランス出身のトーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストの2人からなるエレクトロ・デュオです。見た目はどう見てもロボコップです(笑)。
素顔は公開していませんがかつてはもう1人を加えてパンク・バンド「Darlin’」で音源を制作していました。パンク時代は素顔を見せていますのでさがしてみましょう。
昔の秘蔵音源がサイト上で特集を組まれるといった効果も出ており、彼らのルーツを知ることもできます。
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現在のユニットはコンピューターのバグで機材が爆発した影響により2人はサイボーグになってしまったという設定になっています。ということは人間以外で初めてのグラミー賞受賞ということになりますね!?
2001年に発表された2枚目のフル・アルバム『ディスカバリー』からの先行シングル「ワン・モア・タイム」が日本でも大ヒットしました。CMで使われたのでご存じの方も多いでしょう。
「あ、あれがダフト・パンクなんだ!?」と思うかもしれません。『ディスカバリー』では『銀河鉄道999』でおなじみの松本零士がイラストを担当するなど、意外な日本通ぶりを見せています。やはりフランスには“COOL JAPAN”が根付いているんでしょうね。
ダフト・パンクの魅力は常に先鋭的な音楽であることはもちろんですが、ビジュアル面では音楽ファン以外にもアピールしています。
実際に昨年、名古屋で開催された「世界コスプレサミット」ではダフト・パンクの二人を真似たロボット・コスプレのコンビを発見。一言も発しませんでしたが彼らにインスパイアされたことは間違いないようでした。
「ダフト・パンク・フィギュア」が発売されるほどの人気!なんとなく実物よりひ弱な感じに見えなくもないですが…
▲もっともフィギュア化しやすいアーティストはダフト・パンクでしょうね(笑)
昨年は彼らが完全監修した精巧なフィギュアも発売されました。これほどフィギュア化しやすいアーティストは彼ら以外にはいません。
東京・笹塚でおこなわれた『ランダム・アクセス・メモリーズ』のリリース・パーティーを目指すダフト・パンクの2人の姿をフィギュアで表現した「ダフト・パンクのぶらり日本旅~笹塚ボウルへの道~なる」なんていう企画まで登場して楽しませてくれました。
人間だといじりづらいけど、ロボットなんだから大丈夫ということでしょうか、彼らはベアブリックにも変身しています。こちらはかわいらしくデフォルメされていますが、よりロボコップ感が増して見えます。
彼らの音楽の秘密に迫った書籍も発売されました。ダフト・パンクがいかにしてその音楽を作りだしたのか。メンバーへの取材や多くの証言からバンドの核心にせまる内容です。母国フランスで唯一の書籍の翻訳版として発売されたものです。
さらに英国では“ヘルメットに関するドキュメント映像”『Daft Punk- Behind the Helmets』をWeb上で公開。
ヘルメットの制作やデザインに注目した内容は、はたから見るとミュージシャンの話とは思えません。字幕はなくとも、なんとなく強いこだわりは感じることができます。
▲EDMの受け入れ態勢万全な日本のフェスにぜひとも来日を!
メディアで演奏を披露することはあまりなく、今回のグラミー授賞式でのパフォーマンスも2008年に出演して以来のもの。ライヴも最近はほとんどおこなっていないため、日本でも昨年のアルバムのリリースを機に来日を熱望する声がやみません。
今年こそは来日公演が実現するのでしょうか?ぜひともそのステージを目の当たりにしたいものです。
日本でもアルバムがチャート1位に返り咲き人気爆発の彼ら。「エレクトラグライド」のようなエレクトロ・フェスが定着したいま、彼らがパフォーマンスする舞台は整っています。
文・岡本貴之
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