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キーンのライブパフォーマンスは心が洗われるほど美しい!
スタジアムから小さい箱まで、約50もの海外アーティストのライブを観てきたなかで、ベスト3の一つがキーンです。僕は彼らの来日公演に2回足を運びましたが、どちらのライブもクオリティーが高く、完璧な内容でした。
残念ながら昨年、無期限の活動休止を発表した彼らですが、活動再開を願って彼らのライブパフォーマンスのすばらしさをお伝えしたいと思います。
すばらしい楽曲だけではなく、最高のライブバンドだということが多くの人に伝わり、新たなファンができることで、もしかしたら活動再開も早まるかもしれません!
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トムのドラッグ問題による延期で、5年ぶりの来日
僕は待ちに待った初めてのキーンのライブで興奮状態でした。ほかのファンにとっても超待望だったに違いありません。というのも、2006年のサマソニの来日がトムのドラッグ問題でキャンセルとなってしまっていましたから。
3RDアルバムの「パーフェクト・シンメトリー」ワールドツアー。
2009年4月、場所は新木場スタジオコースト。オールスタンディングで収容人数約2400人。イギリスの超ビッグバンドをこの規模の会場で観られるとは本当にラッキーでした。
僕は早めに会場入りして、前から20列目くらいに位置しました。
この位置でも十分満足な距離だったのですが、さらに欲がでてしまい、始まった瞬間に一気に前に割り込み10列目ほどまで近づくことができました。これがオールスタンディングならではのよさですね!
息切れして短くならない、高音を保ったままの神の声
トムはアルバムの雰囲気通りに80’sチックなカラフルなブルーのスタジャンを着て登場。最新アルバムを予習してきていないオーディエンスを引き込むテクニックはさすが。往年の名曲を織り交ぜながら盛り上げます。
まったく息が短くならず、高音が伸びまくるトムの耳心地のよいボーカルにみな驚嘆。気持ちいいくらいの抜群の安定感に大満足でした。
ちなみにキーボードのティムは必要以上に踊りながら弾いていたので汗ぐっしょりになっていました。初めて観る人は引いてしまうくらい動きますからぜひYouTubeでチェックしてみてください。世界一の汗かきキーボーディストです。
▲世界一の汗かきキーボーディスト!?
トムにウインクされるほどにノリまくって大満足
ティムの激しい動き、そしてトムの伸びやかなボーカル、そんな彼らのすばらしいパフォーマンスに引き込まれたのか、僕もジャンプしまくりで、みんながノっていないときにも両手を上げながら大ジャンプをしてました(笑)。
なんと何回も大ジャンプしていたら、一回だけトムと目が合ったのです!彼は「お前、最高!」といわんばかりにウインクしながら親指を立て、ニッコリ。それはもう最高の瞬間でした。
曲のなかで一番印象的だったのが、デビューシングルの「サムウェア・オンリー・ウィー・ノウ」。このときの大合唱はすごかったです。
大声で叫んで歌っても自分の声が聴こえないほどでしたので、一番印象に残っていますが、06年の来日キャンセルがこの大合唱につながったのかも!?
▲ちょっと地味なドラムのリチャード
最高傑作の最新アルバムを引っさげての2012年来日!
前回のライブ終演後に次も絶対来ようと心に決めていた僕は、ニューアルバムをリリースしてからほぼ毎日、来日情報をチェックしていました。どれだけ待ってるんだっていうほどのチェックでした。
待ちに待ったチケット発売当日にチケットを手配し、ライブのためにずっと聴いて予習していたのを憶えています。
2012年9月にシブヤ-アックス(SHIBUYA-AX)。オールスタンディングで収容人数約1500人。新木場スタジオコーストより少し小さめの会場。
ちなみにいっしょに行った仲間は、あまりこの最新アルバムを予習せず、あとで後悔していました。
「ライブまでにちゃんと聴いておかないと」と思えば思うほど聴かないで当日を迎えるという「ライブあるある」パターンにおちいってしまったんですね。
ライブの日まで待ちきれないほどのライブパフォーマンス
僕は前回よりもはるかに楽しみにしていました。それは前回の彼らのライブパフォーマンスがすばらしかったからでしょう。「もう一度あの感動を味わいたい」とずっと思い続けていましたから。
僕らは仕事の都合で会場入りが少し遅くなってしまいましたが。それでも人をかき分けて前から20列目くらいに場所を確保。ステージはシンプルなセットにブルーのライティングで2NDアルバムをほうふつとさせてくれる幻想的な雰囲気でした。
時間通りに照明は暗転。トムのビューティフルボイスで始まる「ユー・アー・ヤング」で幕を開け、そこからは往年と最新アルバムの名曲のオンパレードでたたみかけます。何もかもカンペキ。
しかし、明らかにニューアルバムの曲でノリきれてない人が多い!「もったいない……」と思いながら僕は一人で悦に入っていました。
往年の名曲ではみんなノリまくって、ラストは「クリスタル・ボール」でとどめの大合唱。前回よりもさらにすばらしく思えたのは僕だけでしょうか?名曲が増えたぶん内容も濃くなっているからでしょうか?
いずれにしても、次回も必ず行くと心に決めたすばらしいライブでした。
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トムの投げたピックを取り損ねた最後
帰り間際に事件発生!なんと、僕はフロアにトムの投げたピックが落ちていたのに気付いたのです!しかし、近くにいた人がほぼ同時に気付いたようで、イスとりゲームのようにピックに手が!その瞬間スローモーションに…。
一瞬僕のほうが早かったのですが、爪を切ったばかりのせいかピックをうまくつかむことができませんでした。つるっとすべって取り損ねたピックは取られてしまいました…。
その人は「悪いな」といわんばかりの顔でそそくさとその場を去っていきました。
思い返せばモノを取るのにここまで必死になったことは初めてで、ちょっと恥ずかしかったですね(笑)。
▲奇跡の歌声はいつ観れるのか?
▲キーボード、リーダーのティム。弾きながら常に踊ってます。
無期限の活動休止でトムのソロ・プロジェクト始動!
昨年のベスト盤に収められた「ハイアー・ザン・ザ・サン(HIGHER THAN THE SUN)」、「ウォント・ビー・ブロークン(WON’T BE BROKEN)」を聴いて、改めてトムの声に惚れ直してしまいました。
もちろん活動休止は残念なのですが、いまはトムのソロアルバムと来日を楽しみにしています。次は必ずピックを取ってやる!(笑)
▲幻想的なライティングとキーンはよく似合う!
▲ソロ活動が楽しみなトム
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