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現在のガンズ&ローゼズのメンバーは実は歴代最高のラインナップだった!
世界のロックシーンに燦然と輝くバンド名、ガンズ&ローゼズ。しかしその全盛期はあまりにも短く、“本物の”ガンズを観たファンもいまやおじさんおばさんです。しかし2009年に来日した時に観たガンズ&ローゼズは全盛期を上回るクオリティのライブを魅せてくれました。
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17年ぶりのスタジオアルバム『チャイニーズ・デモクラシー』がまさか本当に出るとは
▲今さらアクセルの変貌ぶりをいじるのは素人!
長年、噂に上がっていた、約14年の月日と約14億円の費用を費やして製作され、1991年の『ユーズ・ユア・イリュージョン』以来17年ぶり4枚目のスタジオアルバム『チャイニーズ・デモクラシー』がリリースされたのが2008年。
その翌年の暮れに、来日した彼らのラインナップはアクセル・ローズ以外はほぼ全盛期とは違うメンバーたち。かろうじてキーボードのディジー・リードがいましたが、彼はサポートですからオリジナル・メンバーではありません。
そんなバンドの状態に「あ~あ、あの時のガンズ&ローゼズが観てえなあ」とぼやいていた人も多かったこのツアー、初日の京セラドームでの大阪公演が3時間押しでスタート、終演はなんと24時過ぎというとんでもない事態に!さすが問題児ですねえ。
こりゃ東京ドーム公演はとんでもないことになるな、と思いつつ足を運んだ水道橋には、開演時間前にはまだ客足もまばら。そうですよね、きっと時間通りにスタートはしないだろうというのは皆思っていることです。
アクセル・ローズの気まぐれに振り回される日本人。ライブ予定時間はあってないようなもの!?
▲何時に始まろうと良いじゃありませんかみなさん、と言っていそう
ところが、早めについてドーム周辺をうろついているとなにやらしきりにアナウンスが流れています。良く聴いてみると「本日はオープニングアクトのムックの演奏時間を早めております」といったもの。
あわててムックの演奏開始時間前に会場に入ると、なんとすでに演奏は終了。本編開始を待つのみとなっていました。あらら、きっと大阪での事態を反省した主催者側がアクセルがどんなに遅れてライブを始めても良いように気をまわしたんですね。ムック可哀想。
それでもやはり開演時間18時になっても始まらないのがアクセルらしさ。大阪は3時間遅れですから、今日は相当覚悟の上です。しかしなんと、18:30になる頃には会場暗転、ライブがスタート。
客席からは一斉に「おぉっ!」とどよめきがおこりましたが、きっと「もう始まるのか!?奇跡!」という心の声が漏れてしまったに違いありません。僕もその1人です(笑)。
演奏は「チャイニーズ・デモクラシー」からスタート。しかし、なじみのない新曲なせいかあまり盛り上がらず。それにしてもアクセルの肥大化は嘆かわしい…なんて言っている自分の肥大化を反省。そんなおじさんも多かったはず。人のふり見て我がふり直せ、です。
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ロン・サールをはじめ、腕利きギタリスト3人は全員合格!
▲リチャード・フォータスは見た目もイジーに似てます!
2曲目に「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」のイントロが流れると、大歓声が挙がります。やっぱり昔の曲をたくさん聴きたいですもんね。懐メロで結構、ヒット曲を聴けないライブなんてクソですよ。
ところが東京ドーム、音響がいつも以上に悪い。これまで観たライブの中でも最悪レベルの音で、まったく何を歌っているのか聞き取れないレベルです。雲の中にいるようなモコモコさで、こういうのはやっぱり音にこだわる人には嫌われるでしょうね。
それでも続く「イッツ・ソー・イージー」での「ファックオフ!」と中指を突き立てるシーンや「ミスター・ブラウンストーン」での腕をくるくる回すアクションをアクセルと一緒に楽しみました。やっぱりいいなあ。
ライブでは、今回のメンバーほぼ全員をフィーチャーしたソロコーナーを設け、その都度アクセルは退場します。ギターは3人在籍しており、イジー・ストラドリン風のリチャード・フォータスは白のセミアコを抱えロックンロール担当といった風情です。
刺青バリバリのDJアシュバはレスポールを抱え、イントロなども多く弾いていましたので完全にスラッシュの立ち位置でした。彼もスラッシュに負けない見事なプレイでした。
そしてもう一人、“変態ギタリスト”バンブルフットことロン・サールがいます。彼のプレイが凄い!普通の6弦とフレットレスのダブルネックのギターから繰り出される音はまさに超絶でした。タッピングも織り交ぜてサウンドに過激さを付け加えていました。
ベーシストのトミー・スティンソンはソロでフーの「マイジェネレーション」を歌いました。ベーシストにまでコーナーを与えるアクセルはなんて優しいんだろう!?と思っているとライブはどんどん長いことに。
3時間半を超えるライブにファンは大満足でした。
▲やはり現場に足を運んで自分で目撃するのが一番です(※画像は海外公演のもの)
気が付くと18:40に始まったステージは3時間を超過。いつ終わるのかわからない大サービスのライブが「パラダイス・シティ」で大団円を迎えたのが22:00過ぎ。これ以上ない大満足をあたえてくれました。
当初は「誰だか知らないメンバーじゃあなあ」と思っていましたが、現在のメンバーは皆、全盛期のガンズ・スタンダードに新たな息吹を芽生えさせる腕利きでした。今のガンズが昔のメンバーじゃないことを、憂いているあなたにこそぜひ、観てほしいと思います。
文・okamoto
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