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轟音バンドを牽引してきたMOGWAIのサウンドを再現してみよう

2000年代以降のロックシーンの中心的存在となったのが轟音バンドたちです。そして、そのシーンを牽引し続けてきたMOGWAI。

MOGWAIといえば「静と動」のエモーショナルなギターが特徴です。洪水のような轟音ギター、冷たくも優しいクリーンサウンド。一見とても難解そうに感じられる彼らのサウンドを再現してみましょう。使用機材を紹介すると共に、音作りのポイントも解説していきます。

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ギターはテレキャスターがオススメ。フェンダー系のアンプも用意しよう

シングルコイルのギター▲美しいクリーンを奏でるためにはシングルコイルのギターが必要だ。

エフェクターの紹介をする前に、もっとも基本であるギターとアンプの解説をしていきます。

まず、MOGWAIには「スチュアート」、「ジョン」、「バリー」といった3人のギタリストがいます。バリーはギター以外の楽器を担当することがあるので、今回はスチュアートとジョンの2人をみていきます。

スチュワートはフェンダーのテレキャスターを好んで使っているようです。それに対し、バリーはギブソンのSGやレスポールを使っているのをよく見かけます。それぞれ好きなサウンドがあるのでしょうが、共通していることは「クリーン設定」ということです。

アンプの歪みを使う訳ではなく、「歪みはすべてエフェクター」で作ります。これにより美しいクリーンサウンドと激しい歪みの両方を扱えるようになる訳ですね。

スチュアートのセッティングを参考にすると、音作りのポイントが見えてきます。彼は前述のように、カスタムしたテレキャスターを愛用しています。そしてフェンダーの「ツインリバーブ」をメインアンプに使っています。

なので、テレキャスターのような「シングルコイル」のギターと、フェンダー系の真空管アンプを用意する必要があります。定番の組み合わせなので、比較的そろえやすいのではないでしょうか。

また、「ピッキング」にもポイントがあります。場合によってはこれが一番難しいのですが、ピッキングの強弱によってメリハリのあるクリーンサウンドを意識してみましょう。静かな場面では弱く、盛り上げる場面では強めに、といった具合ですね。

機材の敷居は決して高い訳ではありません。どちらかというとMOGWAI特有のエモーショナルなサウンドを出す「テクニック」の方が難しいかもしれませんね。

MOGWAIのサウンドに近づけるために必要なエフェクターとは?

エフェクター定番モデル▲エフェクターも定番モデルが多い。そろえやすいのは嬉しいところ。

スチュワートとジョンは同じ傾向の機材を使っています。具体的には
・深く歪むディストーション
・ハイエンドディレイ(DD-20やメモリーマンなど)
・トレモレ
・リバーブ
といった具合です。

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やはり轟音系だけあって、ディストーションがメインの歪みになっているようですね。中でも歪む種類を使っているようですが、「ブティック系などの高価なペダルはない」のが特徴です。

「Rat2」や「FAB TONE」など、一般的な価格で手に入る手頃なエフェクターが多いです。その反面、空間系(特にディレイ)は比較的高価なモデルを使っています。高品位の空間系ペダルは「音の広がりと余韻」が違うので、彼らの空間系に対するこだわりが伺えます。

とはいえ、ほとんど定番モデルばかりです。中でもProcoのRat2は1台持っておいて損はないので、優先的に購入することをオススメします。どんなジャンルにも使える万能ディストーションです。

まさかの二台直列。バリーのエフェクターを考察

OS-2▲オーバードライブとディストーションをミックスして使える。ボスのOS-2。(画像1)

ボスのデジタルリバーブ▲ボスのデジタルリバーブ。画像はRV-5。(画像2)

エレハモHoly Stain▲エレハモのHoly Stain。この外見でマルチエフェクターだ。(画像3)

チュワートの影に隠れがちなバリー。そんな彼は、中々おもしろいエフェクターの使い方をしています。

バリーは(画像1)のOS-2を「2台直列に繋いでいる」のが特徴です。スチュアートも笑っていたのですが、詳しい使い方はわかっていません。おそらく、1台をクランチ程度にセッティングをして、もう1台でブーストするのではないでしょうか。

OS-2はオーバードライブとディストーションを混ぜたようなサウンドが特徴です。ある意味「どちらにも属さない」エフェクターですが、安価で手に入るので興味がある方は試してみましょう。

次に、(画像2)のRVシリーズは2人とも使っています。デジタルリバーブの定番商品なので、こちらも入手しやすいです。

(画像3)はエレハモ初のマルチエフェクター、Holy Stainです。トレモロ、リバーブ、ピッチシフターのエフェクトが搭載されています。それにクリーンとファズ、オーバードライブの音を「ミックス」して出力できるペダルです。

「霧のような響き」と言いましょうか、遠くで鳴っているような残響音を作り出せるので、予算がある方は手を出してみても良いでしょう。

スチュアートの音を再現するポイントとは?

MXRのCarbon Copy▲MXRのCarbon Copy。アナログディレイの定番。(画像4)

TR-2▲ボスのTR-2。こちらもトレモロの定番だ。(画像5)

スチュアートといえば轟音ディストーションである「FAB TONE」を使っていることで知られています。FAB TONE=スチュアートというイメージが定着している程です。あまりに有名な話なので、今回はそれ以外のペダルについて考察してみましょう。

彼のサウンドを再現するためには、上記のエフェクターはもちろん、RAT2があると良いでしょう。キメの細かい歪みが特徴で、これだけでもかなり近い音を作ることができます。

また、(画像4)のCarbon Copyで「リバーブのような音作り」をすると良いです。ディレイタイムをかなり短めに設定すればできるはずです。それにRAT2やFAB TONEを歪ませて、歪みの壁を作ってみましょう。

ちなみに、スチュアートのギターにはトレモトが欠かせません。TR-2は本人も使っていますし、手頃な価格で手に入るのでオススメです。

以上のように、MOGWAIのギタリストが使っている機材は、決して特殊な物はありません。場合によってはアマチュアの方がもっと高価なモデルを使っているでしょう。ですので、今回の記事を参考にして、「静と動」のギターを再現してみてはいかがでしょうか?

By黄昏症候群

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