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若い頃とは違った魅力の出てきた一世を風靡したミュージシャンたち
若い頃「世の中のシステムには染まらない!」そんな気分で“パンクスノットデッド”と書かれたTシャツを着ていた方はいませんか?しかし人間誰しも年齢とともに丸くなってくるもの。若い頃とは違う魅力が出てきたミュージシャンもたくさんいます。
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ジョンがジョニー・ロットンになり、セックス・ピストルズになるまで
▲どんなに年をとってもカメラを向けられると顔を作っちゃうんですね。
セックス・ピストルズのボーカルとして世に出たジョン・ライドンが最初に名乗っていたのはジョニー・ロットン。“腐れジョニー”という意味です。パンクスらしさ全開です。
彼の両親はアイルランド移民だったことで、ジョンも子供の頃は差別を受けていたようです。小学校の頃に病気で生死の境をさまよった彼は回復後、さらにいじめを受けるようになりました。
差別、いじめから生まれた人間不信・反抗心が彼の人生に大きな影響を与え、パンクスとしての人格を形成したといえます。なんだか日本に限らずこういうことはあるんですね。
マルコム・マクラーレンとの出会いが彼をセックス・ピストルズ結成へと導き、パンク・ムーブメントを作り出します。しかし彼は本来、汚い言葉を吐いて悪態をつくことが好きなだけの荒くれ者ではないんです。
ジョン・ライドンの本来の人間性があらわになってきたのは時代が変わり2000年代に入ってからのことです。2004年に英国のリアリティショーに出演した彼はお尻をカメラにつきだしてフリフリ、動物とたわむれるなど、これまでのイメージとまったく違う行動を見せました。
生き物好きの変なおじさんに変身?でも悪くありません
▲サバイバル番組に出ちゃったりもしたんです。
その後も「ディスカバリー・チャンネル」の中で昆虫をテーマにしたシリーズ番組にメインパーソナリティーとして出演したり、動物・生き物好きな一面を見せました。なんだか志村けんみたいじゃないですか?
まさに志村けんのように、いまではすっかり「変なおじさん」扱いになっている感のあるジョン・ライドンですが、本来の彼が持つユーモアやインテリジェンスが年齢と共に発揮されているんでしょうね。
ジョン・ライドンは「人生、人の真似をする必要はまったくないんだ。自分の道を見つけること、自分に正直であること、そして個性を失わないことが大事なんだ」とメッセージしています。
「パンクが世の中に伝えようとしてきたものはただひとつ。自分らしくあれということ」なんというシンプルでかっこいい言葉でしょう。シド・ビシャスが死んで彼が生き延びた理由がわかるような気がします。きっと彼の方がクレバーだったのでしょう。
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スティーブン・タイラーはめちゃくちゃな人物だと思われがち
▲威厳があるおじいちゃんになってきた?
変わったといえばエアロスミスのボーカリスト、スティーブン・タイラーもその1人ではないでしょうか。
70年代はドラッグで破滅に追い込まれる寸前だった彼。実はエアロがオリジナルメンバーに戻り復活を遂げた『パーマネント・バケーション』以降もドラッグをやっていたのだとか。全然懲りていなかったんですねえ。
そんな彼の変貌ぶりが伝えられたのがアメリカのタレント育成リアリティ・ショー番組『アメリカン・アイドル』への出演でした。
アマチュアが歌手を目指して歌を競うこのオーディション番組のシーズン10と11でジェニファー・ロペスらと共に審査委員を務めたスティーブン。
当初は「セックス、ドラッグ、ロックンロール」な70年代を生き延びてきた反体制のロックスターが、こんな音楽バラエティ番組に出て審査員をするなんていうことにブーイングも飛んでいましたが、真剣に番組に取り組む彼の姿は徐々に評価を得だしました。
シーズン10の決勝大会では白いピアノに向かい「ドリーム・オン」を弾き語りして途中バンドも入りましたが、エアロじゃないバンドでの彼の歌は違和感ありあり…。当時ジョー・ペリーと揉めていたのはこの番組に出ていたのも一因だったのでしょうか。
真剣に審査員としての役割を務めていたんですね。でも番組の演出には安易に乗らないところがロックらしくてカッコ良い!
▲こ、これはかなり衝撃的。動画は削除されています。そりゃバンドのイメージがねえ。
番組は2シーズンで降板しましたが、手厳しく審査をして悪役を演じるようにプロデューサーからのプレッシャーがあったそうで、「俺はそんな人間じゃない。若い子たちのチャンスになる番組なんだから」と真面目な姿勢を見せています。
なぜかその後シーズン12に女装をして登場。甲高いハスキーボイスで「私はペッパーよ!」とオーディションに参加しようとしていました。いったい何を考えているのでしょう。
かつてはキレキレのカッコ良いロックミュージシャンのイメージしかなかった彼ですが、風呂場で転んで顔面を強打して歯が欠けた画像を自ら公開したり、ステージから落っこちて心配されたりと、おとぼけ振りを発揮しています。
どんなに一世を風靡したミュージシャンでも、ステージを降りればただの人。そんな姿が年齢と共に周囲に伝わりやすくなってきたんですね。そんな彼らの姿も実に魅力的だと思いませんか?
文・okamoto
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