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「ねごと」のギタリストである沙田瑞紀の使用機材を徹底考察してみた
唯一無二の存在感を放つガールズバンド、ねごと。ギタリストの沙田瑞紀(ますだみずき)はジャズマスターを巧みに操り、ありとあらゆるサウンドを鳴らします。一体彼女はどのような機材を使っているのでしょうか?
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沙田瑞紀が使っているギターとアンプをみていこう
▲FenderのJazzmaster。彼女は白いモデルを使っている
▲VOXのAC-30 Custom。ブリティシュな素晴らしいサウンド。
▲Line6のRelay G50。これによりライブ中でも動き回ることができる。(画像1)
まずは沙田瑞紀が使っているギターとアンプについて考察してみましょう。
・メインギター Fender Jazzmaster
・メインアンプ Mojave、VOX AC-30 Custom
・パッチケーブル EX-PRO
沙田瑞紀のポップなギターサウンドを鳴らすのはフェンダーのジャズマスターです。ジャギっとした歯切れのよいサウンドが特徴で、オルタナティブロックバンドのギタリストに好まれています。
彼女が所属するバンド、「ねごと」はさまざまなジャンルを取り入れた楽曲が多く、オルタナティブロックのジャンルに指定されることが多いです。コピーするとなった場合、ジャズマスターを使うのが一番でしょうが、テレキャスターでも代用できるかもしれません。
また、アンプはMojaveとVOXを使用しています。どちらがメインなのかわかりませんが、筆者がライブで見たのは「VOX」でした。このアンプは中音域にクセがあるものの、突き抜けるような高音が特徴で長きに渡って使われ続けています。
基本的には「クリーン設定」で、歪みはエフェクターで作っているとのこと。パッチケーブルには評判の良いEX-PROの物を使用しています。
ちなみに、彼女は「ワイヤレスシールド」を使っています。(画像1)のLine6製、Relay G50です。レシーバーをボード内に設置し、アンプから信号を受け取っているわけですね。
一昔前まではワイヤレス=音が悪いというイメージが付きまとっていました。ですが、最近のワイヤレス製品は非常に音質が良く、有線と比較しても劣りません。もちろんレコーディングでは音質に差が出てくるでしょうが、ライブなら無線でも気になりません。
沙田瑞紀のギターサウンドを再現する上では必要ない機材かもしれませんが、ステージ上で動き回りたいギタリストにはオススメの製品かもしれません。
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沙田瑞紀が使用しているエフェクターを紹介
▲T-REXのALBERTA。リードプレイ時に踏んでいる。(画像2)
▲定番のProco、RAT。ギターソロ時に踏んでいる(画像3)
続いて沙田瑞紀が使用するエフェクターを紹介します。接続順は上から下にかけて、順番に繋いでいきます。
・ギター(ジャズマスター)
・Line6 Relay G50(ワイヤレスレシーバー)
・TC ELECTORONICA polytune(チューナー)
・PROVIDENCE PEC-04(スイッチャー)
・ EMMA TransMORGrifier(コンプレッサー)(PEC-04)
・RUZA EFFECTS Danky Drive(オーバードライブ)( PEC-04)
・T-REX ALBERTA(オーバードライブ) PEC-04)
・Proco RAT(ディストーション)( PEC-04)
・Line6 M9(マルチエフェクター)
・PETE CORNISH NG-FUZZ Raven(ファズ)
・アンプ(VOXなど)
といった具合で、なかなかマニアックな機材も使っているようです。基本的に歪み系はスイッチャーに接続しており、クリーン、クランチ、リードプレイ、ギターソロの4種類に分けて使っています。
コンプレッサーをスイッチャーに繋いでいる理由として、音痩せしていると感じた時に踏むとのこと。音を太くするための処置といったところでしょうか。
クランチに使っているDanky Driveですが、RUZAという日本のハンドメイドメーカーが作っています。新参メーカーですが、リーズナブルかつクオリティの高い製品を作るっていることで知られています。プロにも愛用者が出てきたことで、これからもっと注目されることでしょう。
(画像2)のALBERTAも優秀なオーバードライブです。ギターソロまでとはいかない、ちょっとしたリードプレイ時に踏んでいるようです。(画像3)は定番のRATで、ギターソロ時に踏んでいます。このような数種類の歪み系ペダルを場面に合わせて使い分けていることがわかります。
空間系やモジュレーション系はすべてLine6のM9を使っている
▲Line6のM9。プロ御用達の定番マルチエフェクター(画像4)
「マルチエフェクター」を使うギタリストが年々増えています。アマチュアはもちろん、プロの現場でも使われることが多くなりました。
沙田瑞紀はディレイ、トレモロ、リバーブはもちろん、ファイザーなどのモジュレーション系もすべてLine6のM9でまかなっています。
それぞれ個別に用意するのが一般的ではありますが、(画像4)のM9は音質に定評があり、これ一台ですべてが完結してしまうほど優秀なマルチエフェクターです。
このシリーズには「M5」、「M9」、「M13」といった3種類のモデルがあります。グレードとしては真ん中くらいですが、最上位のM13に引けを取りません。
ちなみにM9は、プロが現場で使用するマルチエフェクターランキング「第1位」です。
沙田瑞紀はPROVIDENCEのスイッチャーを経由して、M9に接続しています。それからPETE CORNISHのファズに繋いでいるのですが、なぜか「ファズがM9の後」にあります。空間系→歪みという接続順なので、どのような音になるかは想像もできません。
本人はまだ試行錯誤中とのことですので、新たな「ねごと」サウンドが生まれるのかもしれません。どのように使っていくのか、今後のサウンドメイクが楽しみです。
By黄昏症候群
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