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初めてのエレキベース選びはギター以上にシビアだと心得よ~初心者必見
レッドホットチリペッパーズのベーシストであるフリーの派手なプレイによって、今やバンドの花形となるのはギターやボーカルだけではなくなっています。そんな彼のプレイに触発されて、これからベースを始めてみようという考えるかたもいることでしょう。
初めてのエレキベース選びはギター以上にシビアなものとなります。一見するとそっくりに見えるエレキベースとエレキギターですが、まったく異なった楽器です。そこで、その違いについて考えつつ、ファーストベースの選び方について考えてみましょう。
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ベースとギター、一体何が違う?
まず、その違いをはっきりとさせておきましょう。最大の違いはチューニングです。ベースはギターよりも1オクターブ下で演奏される楽器になります。
初心者の方の場合、「なんだ単に音が低いだけか」と思われるかもしれませんが、1オクターブも音が違うとなれば、根本的な楽器の設計も違ってきます。
音を低くするためには弦の張りを緩める必要があります。理屈上はギターであっても弦を緩めていけばオクターブ下にチューニングすることは不可能ではありません。しかし、基本的にギターという楽器はそれほど弾くチューニングをする前提で設計されていません。
どうなってしまうかと言うと、張りが弱くなりすぎ、まともな音を出すことはできなくなってしまいます。
チューニングに合わせたスケールの長さ
ベースはチューニングを下げてもしっかりとした弦の張りを保つためにスケール(ナットからブリッジまでの距離)が長く設計されています。これがギターとベースのもっとも大きな設計上の違いであると言えるでしょう。
逆にベースでオクターブ上のチューニングをしようとすると今度は張りがきつくなりすぎてしまい、まともに演奏することができなくなってしまいます。
それぞれのチューニングに合わせて設計されていますので、形はとても似ていてもまるで別の楽器と言うことができるのです。
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スケールが長いことによって変わるチェックポイント
初心者向けのベース選びで特に重要となってくるのがネックの状態です。ギターよりも長いことから、廉価モデルの場合、もっともトラブルの原因となりやすいポイントとなります。
新品だから大丈夫だろう…そう考えてよくチェックせずに選んでしまうかもしれませんが、これは絶対にNGです。たとえ出荷時に問題がなくとも、楽器店で保管されている間に反りやねじれが発生してしまうのはめずらしいことではありません。
ハイエンドベースであれば、楽器店でも販売前にしっかりとチェックされますが、低価格帯の場合、入荷する本数も多くなりますのでどうしても確認が甘くなってしまうことがあります。
もちろん、購入してすぐに問題に気付けば返品や交換と言った対応を受けることはできますが、その分だけ時間も手間もかかってしまいます。最初からしっかりと状態を確認し、こういったトラブルを未然に防ぎましょう。
ネックの状態をチェックする方法
いきなりネックの状態を確認と言ってしまうととても難しく感じられるかもしれません。しかし、まったく演奏の経験がない方であっても、簡単にチェックすることができます。
方法はとてもシンプルで、ボディ側から目線を水平にしてネックを見てください。特にフレットの端を見ればまっすぐなのか否かを判断することができます。
目で見てもいまいちわからないという場合は、1弦と4弦の1フレットと最終フレットを抑えてみてください。ネックが真っ直ぐな状態であれば12フレットに触れるか触れないか、という状態になっているはずです。ここで、フレットに触れてしまっていたり、逆にぱっと見てすぐにわかるほどに離れている場合は、反っていることになります。
わずかな反りであれば調整によって修正することも可能ですので、ここでネックの状態に疑問を感じたら、すぐにスタッフに相談するようにしましょう。
特殊なベースは初心者にはおすすめできない
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キュートなルックスで人気のマスタングベース…ですが初心者にはおすすめできません
ギターと比較して、ベースのより慎重に選ばなければならないもう一つの理由は、設計がシビアであるため特殊なモデルは初心者には向かない、という点です。
ギターの場合はある程度初心者に適しているものに幅がありますが、ベースの場合はとてもシビアになります。その理由もまたスケールにあります。
可愛らしいデザインでとても人気の高いマスタングベースや、ギブソン系のSGベースなどのスケールがやや短いモデルは絶対に初心者の方にはおすすめできません。
まず、十分な弦の張りを保つことができませんので、チューニングが不安定になってしまいます。ピッキングにしても押弦にしてもより高い演奏技術が求められることになります。
これに慣れれば良い、と思われるかもしれませんが、このような特殊なベースでのプレイに慣れすぎてしまうと今度は通常のスケールのベースをコントロールすることができなくなってしまいます。
特殊なベースならではの独特のサウンドはとても魅力的なものではありますが、あまりにも癖が強く、限られた場面でしかその魅力を十分に活かすことはできません。これはあなたのベーシストとして活躍することのできる場面を狭めてしまうことに繋がります。
なので、最初はジャズベースやプレシジョンベースといったトラディッショナルなモデル、またはワーウィックやスペクターなどのモダン系ベースを筆者はおすすめしています。
ギターの場合はある程度、デザインなどを優先して選んでもそれほど問題はありません。しかし、ベースは楽器としての設計がとてもシビアになる分、慎重に選ばなければなりません。
Byチリペッパー眞木
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