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ディレイのアナログとデジタルの違いは?奥深い空間系エフェクターの世界
空間系エフェクターの定番といえばディレイですが、普段あなたはどんなディレイを使っていますか。各社からさまざまなディレイが販売されており、どれを選べば良いのかわからないという方も多いはず。
今回はアナログとデジタルの違いを解説し、筆者オススメのディレイを紹介したいと思います。
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アナログディレイとデジタルディレイを比較してみよう
▲アナログとデジタルの波形を見比べてみましょう。
エフェクターにはアナログ回路の物とデジタル回路の物がありますよね。アナログ回路とデジタル回路の違いについては割愛しますので、興味がある方は検索をかけてみてください。
さて、ディレイに限ったことではありませんが、アナログとデジタルの違いが出音に大きな影響を及ぼします。アナログディレイは、ディレイ音が原音から劣化して聴こえます。
やまびこをイメージするとわかりやすいですね。
山の上からヤッホーと叫んだ場合、音がモヤっとして返ってくるのが普通です。良く言えば「暖かいモダンな音」が返ってくる訳です。それに対してデジタル回路はギタリストの中では賛否が分かれます。
デジタルディレイの特徴は「原音が忠実にディレイ音になる」ということです。音が一切劣化しないやまびこ、と言ったところでしょうか。ディレイ音が劣化せずそのまま返ってくるのはすごい事ですが「冷たい機械的な印象」を持つと思います。
一昔前までエフェクターはアナログ回路が一般的でした。技術が進歩し、デジタル回路のエフェクターが出てきた訳ですが、やはりアナログを使い続けてきたギタリストに受け入れられにくいのではないでしょうか。
「デジタル臭」という言葉を使ってデジタル回路のエフェクターを嫌う方も実際にいるくらいです。しかし、デジタルディレイにも当然ながら良さがあります。
筆者は完全にデジタルディレイユーザーなのですが、原音がそのままディレイ音となる事を生かして、ギターをシンセサイザーのように使います。70年代や80年代のロックには合わないサウンドかもしれませんが、2000年以降の現代的なロックにはピッタリ合うのです。
ディレイ音の機械的な冷たさを逆に利用し、ダンスミュージックやエレクトロニカなどのジャンルに合うギターサウンドを作っています。アナログもデジタルもそれぞれ良さがありますから、自分のやりたいジャンルに合わせて選べば間違いないと思います。
ギタリスト必見!コストパフォーマンスに優れているディレイを紹介
▲エムエックスアールのカーボンコピーというアナログディレイ。(画像1)
▲ボスのDD-20というデジタルディレイ。(画像2)
▲筆者も愛用している、デジディレイ。(画像3)
ディレイは高価な物が多いので、今回はできるだけコストパフォーマンスに優れている物を紹介します。
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コストパフォーマンスという事で、激安の中国ブランドを紹介しようと思ったのですが、ディレイにオススメできる物はありませんでした。歪み系エフェクターなら良い物がある激安ブランドも、ディレイに関しては安かろう悪かろうでした。
まずオススメしたいのが画像1のカーボンコピーです。非常に多くのミュージシャンが使用しているアナログディレイで、間違いなく持って置いて損はない一台です。
ディレイ音は温かみがあって丸く、ヴィンテージロックなどのジャンルに合うと思います。アナログディレイを探している方は、まずはこれから入ってみる事をオススメします。決して安い買い物ではないものの、価格に見合った音を手に入れる事ができます。
レンジがかなり広いので幅広い音作りが可能ですし、ディレイ音の輪郭が他のアナログディレイよりもハッキリしているので、デジタルディレイユーザーでも使いやすいディレイだと思います。
画像2はボスのDD-20です。数あるデジタルディレイの中でも、特にディレイ音が原音に忠実と言われています。ディレイの種類も豊富で、ディレイタイムを決められるディスプレイがあるのが本当に素晴らしい。
ディスプレイがあるデジタルディレイは意外にも少なく、ディレイタイムを正確に決めたい方にオススメしたいですね。プリセットを数パターン作れるのでライブ中に切り替える事ができるものの、ローテーション方式なので、瞬時に欲しい音を呼び出すのは難しいです。
画像3はデジテックのデジディレイです。筆者も愛用している一台なのですが、値段が安いわりに高音質なディレイ音を出します。
このエフェクターといえばモジュレーションディレイが有名で、ディレイにコーラスを混ぜたような音を出します。筆者はこの音色に惚れ込んで購入したようなもので、今ではメインのディレイとして活躍してくれています。
音ヤセが若干気になるものの、コストパフォーマンスはデジタリディレイの中でもトップクラスだと思います。
ディレイは奥が深い!たくさん試奏して自分が欲しいディレイ音を見つけよう
▲どうしても決まらない方はマルチエフェクターで済ませるのも手です。
どのエフェクターにも言えることですが、ディレイを購入するならできるだけ試奏した方が良いです。バイパス音の具合や、ディレイ音の出方など、これらは実際に踏んでみないとわかりません。
これからディレイを買うという方は、まずはアナログとデジタルの違いから聴き比べるのが良いでしょう。また、どうしても決まらない方や、空間系エフェクターを一台で使いたいという方はマルチエフェクターの使用をオススメします。
マルチエフェクターでもコンパクトな物がありますし、今は実用的なマルチエフェクターがたくさんあります。筆者もいずれは空間系だけをマルチで済ませようと考えているので、マルチエフェクターの選択肢はアリだと思いますよ。
By黄昏症候群
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