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Dr Scientist Sounds(ドクター・サイエンティスト・サウンズ)の「創造性の最優先」とは

ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)の制作するエフェクターは「創造性の最優先」をもとに、ユーザーが求める必要最小限の「出音クオリティ」機能を小さな箱に詰め込んでいます。

上のタイトル画像は公式サイトです。エフェクターのデザイン同様、遊び心に富んだ、かなり凝ったサイトになっています。上下にスクロールする仕掛けなどを含めて、自分の理系脳がくすぐられます。

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ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)の想像性で筐体が小さくなりました。

画像2▲ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)のReverberator Red TV(リバーブレーター)のレッドTVバージョン

正統派のリバーブです。正式な名称は、確か、ミニ・リバーブレーター(Mini Reverberator)でした。これよりも大きなケースに入った初期型がありました。それの改良版です。

回路という観点からいくと、小さなケースに収めるのは困難な作業であったと思われます。もちろん、旧バージョンと出音は微妙に違います。ただ、小さくするための想像性には感服します。

ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)はカナダのアルバータ州エドモントンで製作されています。

画像3▲ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)のReverberator Black Sky(ブラックスカイ・バージョン)

カナダのブランドです。ロッキー山脈の東にあります。冬は長く、寒そうです。いや、冷たそうです。エドモントン出身の有名人としては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスでしょうか。

この製品は多くのバージョンがありますが、性能に変わりはありません。表面のペイントが違うだけです。この記事には5つの画像を挙げてみました。何種類あるのか分かりません。旧型ではおよそ150種ぐらいあったとか。

気になる方は、Flickr(フリッカー:写真の共有コミュニティサイト)…これも最初はカナダの企業が始めましたよね…に、このメーカーのアカウントがあります。そこにさまざまなバージョンのエフェクター写真がアップされています。

Reverberator(リバーブレーター)のオーソドックスな機能を検証してみましょう

画像4▲ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)のReverberator Woods(ウッズ・バージョン)

真ん中のノブはリバーブの種類を切り替えます。全部で9種類あります。

H1…Hall1 (ブライト・ホール)
H2…Hall2 (ウォーム・ホール)

いわゆる、ホール系ですね。

R1…Room1 (ハードウッド・ルーム)
R2…Room2 (スタンダード・ルーム)
R3…Room3 (ウォーム・ルーム)

これも、いわゆるルーム系です。両方とも質感を変えます。再現する部屋の広さを設定するツマミは付いていません。Decay Time SW(ディケイ・タイム・スイッチ)は音が減衰するのを調整するものです。

P1…Plate1 (スタンダード・プレート)
P2…Plate2 (ブライト・プレート)
P3…Plate3 (ショート・ヴィンテージ・プレート)

これは「鉄板エコー」と呼ばれるものですね。リバーブはここまでです。そうです。普通のエフェクターには必ずといっていいほど付いているスプリングがありません。ギターアンプにあるから「これは要らないよ」という考えなのでしょうか。

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さらにReverberator(リバーブレーター)の機能を検証してみると、ロータリースピーカーまで付いています

画像5▲ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)のReverberator Pyramid(ピラミッド・バージョン)

全部で9種類。1つ足りませんね。もう1つあります。

RO…Rotary Speker (ロータリースピーカー)

スプリングの代わりにあるのがこれです。レスリー・スピーカーとも呼ばれます。ハモンドオルガンなどによく使われました。

これは本当にスピーカーがモーターによって回転します。そうすると、音にビブラート…トレモロというかコーラス的な広がりが出ます。音のドップラー効果ってやつですね。救急車が目の前を通り過ぎるとき、サイレン音の高さが変わる、あれです。

有名なのは、プロコル・ハルムの「青い影」あたりでしょう。ジョンレノンの声にロータリースピーカーをかけた「トゥモロー・ネバー・ノウズ」も捨てがたいですね。

ロータリースピーカーの回転する速度はSLOW(スロウ)とFAST(ファスト)の2種から選べます。こういうこだわりが、このブランドらしいところです。

もっと、さらにReverberator(リバーブレーター)の機能を検証してみると、高品質のクリーンブースターに変身することもできます

画像6▲ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)のReverberator Raindrop(レインドロップ・バージョン)

左のノブにMix(ミックス)、右のノブにLevel(レベル)と書かれています。左は原音とエフェクトされた音の調整を、右は全体の音量を調整します。

ステレオ出力ではないのでMix(ミックス)を全開にすれば深い残響音がかかることになります。変わっているのはLevel(レベル)の方です。Mix(ミックス)で原音だけにしてLevel(レベル)を上げるとクリーンブースターに変身します。

この機能に惚れて、このエフェクターを買ってしまった人を何人か知っています。

ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)には他のエフェクターもあります

画像7▲ドクター・サイエンティスト・サウンズ(Dr Scientist Sounds)のトレモレセンス(Tremolessences Hot Green)

もちろん、製品はリバーブだけではありません。

上の画像はトレモロです。オーソドックスな柔らかい矩形波(Square)と鋭い三角波(triangle)が選べます。文字ではなく■と▲で表しているところはなかなかお茶目ですね。

また、ホールド(Hold)のミニ・スイッチが付いていてオンにするとフットスイッチを押しているときだけエフェクトがかかるという、なかなか便利な機能が付いています。

他にも、コズミックコーラス(Cosmichorus)、ファズであるフラズ・ダズラー(Frazz Dazzler)、イコライザー付きのブースター&バッファーであるザ・クリーンネス(The Cleanness)など。

気になるのは歪み系のジ・エレメンツ(The Elements)です。

エレメント(Element)なら化学的には元素、数学的には要素という意味になります。
ジ・エレメンツ(the Elements)なので原理・原則でしょうか。ちなみにジ・エレメンツは四大元素(the four elements)の略とも考えられます。

四大元素は古代ギリシアですべてのものは空気・火・土・水から出来ているという考えです。名前ひとつにしても理系脳をくすぐる想像性を感じさせてくれます。さすがは科学者(Scientist)です。

by yosh.ash

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