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警告!ヴィンテージギターには偽物が多いことをご存知ですか?

高額なヴィンテージギターの中には偽物も多く存在しています。
特に、パーツを簡単に交換することのできるフェンダーギターには本当に多くに偽物が紛れ込んでいます。

実は筆者は何度もこの偽ヴィンテージギターに騙されたことがあるのです。ここではそんな情けないエピソードをご紹介してみたいと思います。

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初めてのヴィンテージギターが苦い思い出に

筆者が生まれて初めて手を出したヴィンテージギターは1970年代前半のストラトキャスターでした。
当時の筆者のギターアイドルはイングヴェイ・マルムスティーンでしたので、どうしても彼と同じ年代のギターが欲しいと思っていたのです。

そのギターと出会ったのは今から10年ほど前のことでした。今はもうなくなってしまった小さな中古楽器店にフラっと入った際、目に飛び込んできました。

ラージヘッドにメイプル指板、そして程よく焼けたホワイトのボディ…まさにイングヴェイと同じ!筆者のテンションは一気に上がりました。
生まれて初めて目にした憧れのギターです。完全に目が眩んでいました。

店員の説明では1972年製で、パーツもフルオリジナルとのことでした。価格は38万円です。
状態もそれほど悪くありませんでしたし、貯金をすべて使い果たせば買えない額ではありません。すぐに、銀行でお金をおろし、購入してしまいました。

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まさかのフェンダージャパン!

しばらくはそのギターが本物のヴィンテージだと信じて大切にしていたのですが、ある時、ボリュームポットの調子が悪くなり、ピックガードを外してみることにしました。

緊張しながらサーキットを確認しているとそこにはあるはずのない文字が刻まれていたのです。

「made in japan」

一瞬自分の目を疑いました。しかし、何度見ても同じ文字が刻まれています。そこでおかしいと思い、ネックも取り外し、念入りにボディを確認してみました。

ネックポケットに刻まれていたのは「ST72」の文字。これはフェンダージャパンの型番です。

なんと、このギターはフェンダージャパンのレプリカモデルのボディに、加工された70年代風ネックが取り付けられた真っ赤な偽物だったのです。

当時はギターに対する知識も浅く、楽器店の店員の話を信用することしかできませんでした。まさに若さ故の大失敗でした。

購入からすでに数年が経過していましたので、今更購入店に文句を言うこともできず、泣き寝入りです。
結局、酔っ払ってステージに立った際にリッチー・ブラックモアばりに破壊してしまいました。

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ニコイチなのにフルオリなマスタング

今から5年ほど前、仕事の出張で東京へ行った時、一本のマスタングを購入しました。お店の説明では65年製とのことで、価格は20万円。フルオリジナルで状態もそれほど悪くありませんでしたので、かなりお買い得です。

丁度ボーナスが出た直後でしたので、思い切って購入してしまいました。

カラーは綺麗なダフネブルーで、ルックスもサウンドもとても魅力的なものでした。

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ギターを購入した翌年、ジャックの調子が悪くなりましたので、地元のリペアショップに持ち込んだ際、残念な事実が発覚しました。
このギター、なんとニコイチ(2本のギターを組み合わせたもの)だというのです。
その上、綺麗なダフネブルーはリフィニッシュとのことでした。

ニコイチでリフィニッシュ。まるでフルオリジナルではありません。サウンドはとても気に入っていたのですが、なんだか悔しくなってしまい、結局すぐに友人に売ってしまいました。
もちろん、筆者は真実を伝えた上で売りましたので、大した額にはなりませんでしたが…。

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ボロボロのストラトキャスター

数年前、ライヴハウスで知り合ったギタリストからボロボロのストラトを購入したことがあります。
彼の説明では60年代製とのことでした。値段は30万円。本物であれば数百万円の品ですが、とにかくお金に困っているので今すぐにお金に換えたいとのことでした。

かなり怪しい話でしたが、お酒が入っていたこと、そして丁度臨時収入があり、30万円がすぐに払えない額ではなかったことから、購入してしまいました。

帰宅してから、さっそく確認です。本物の60年代製だったら…。

筆者の淡い期待は一瞬で打ち砕かれてしまいました。よく見るとヘッドに不自然に削られたような傷がありました。
あきらかに他の傷と比べると新しいものです。その位置からすぐにピンときました。

近年のフェンダーカスタムショップのリイシューモデルは本物のヴィンテージと区別するためにヘッドにカスタムショップのロゴが刻印されているのです。
不自然な傷の位置は見事にそのロゴの位置と一致していました。

つまり、これはカスタムショップ製のレリックモデルからロゴを削り取っただけのお粗末な偽物だったのです。

結局、このギターを筆者に売りつけた男とは二度と会うことはできませんでした。
しかし、カスタムショップ製レリックですので30万円は決して高すぎる額ではありません。それでも騙されたのは事実…。
なんとも言えない気持ちになってしまいました。

ヴィンテージには常に偽物の可能性が潜んでいる!これから購入を検討されている方はそう肝に銘じておきましょう。

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