© バンドやるZooh!~バンド好きの仲間が集まる総合情報ポータル All rights reserved.

なぜギターの機材はあえてシンプルにしたほうがいいのか?

より良い音を出すためにさまざまな機材に手を出してしまうギタリストは非常に多いと思います。
筆者もその一人で、新しい機材を見つけるたびについチェックしてしまいます。

しかし、何でも導入すれば必ずより良いサウンドを得ることができるわけではありません。それどころか、逆に求める音から遠ざかってしまう…そんなケースも珍しくないのです。

スポンサーリンク

本当に必要なものを適切な場所で使う、たったそれだけのことであなたのサウンドはもっと良くなるのかもしれません。

画像36_R_R

手持ちのエフェクターは全部繋いでしまえ!

さまざまな種類のエフェクターが詰め込まれたエフェクトボード…とても魅力的に感じてしまいます。
筆者もまだ若いころは手持ちのエフェクターはすべてボードに入れていました。
その結果、幅1mのボード×2という超巨大ペダルセットが完成…それを眺めて一人でニヤニヤしていました。

ここまで極端ではないにしても、エフェクター好きなギタリストであれば一度は似たような経験をしたことがあるのではないでしょうか?

しかし、そこから出てくるサウンドは決して良いものではありませんでした。
持ち運びやセッティングにも時間がかかりますし、トラブルが起こった時の原因探しだけでもかなりの手間が必要となります。
はっきり言って、良いことは一つもありませんでした。

画像37_R_R

どうしてサウンドは悪くなる?

しっかりとしたシステムを組むことができるのであれば話は別ですが、多くのエフェクターを直列で繋いでしまうとその分だけ音は劣化します。
エレキギターの場合は劣化や歪みがそのまま悪いサウンドに直結するわけではありません。
しかし、劣化は音作りの幅を狭めてしまいます。その結果、理想のサウンドを作ることが難しくなってしまうのです。

なので、ギターとアンプの間に挟むものが多くなればなるほど、望みの音を作ることは難しくなってしまいます。

画像38_R_R

セッティングも複雑になってしまう

劣化の問題を無視したとしても、音に変化を与える要素が多くなるほどに、よりシビアなセッティングが要求されます。
単純に考えると、コントロールすることのできる要素が増えると、その分だけ音作りの自由度が増すように思えます。
ですが、作ることのできる音の幅が広くなりすぎると、ピンポイントで求めている音を見つけることが難しくなってしまいます。
かなりの音作りの経験がなければ、完全に方向を見失ってしまい、最終的には自分が求めるものとはまるで違うサウンドになってしまうでしょう。

画像39_R_Rスポンサーリンク

どうしてもトラブルの原因が見つからない!

演奏中に突然音が出なくなってしまった…想像するだけでゾッとしてしまいます。シンプルなシステムであれば、その原因を見つけ出し、復旧することはそれほど難しくありません。
しかし、足元にエフェクターが20も30もあれば、どこに原因があるのかを見つけ出すことすらも困難でしょう。

そうなれば一本のライヴが台無しになってしまうことだって考えられます。

不要なものを見極めるには

肥大化してしまったエフェクトボードから不要なものを見つけ出すとなると、とても面倒な作業のように思えてしまいます。
ですので、逆に自分にとって絶対に必要なものから順番にシステムを組みなおしてみましょう。

エフェクターによる音作りの基本は、必要なものだけを一つずつ足して行くというものです。いきなり多くのエフェクトが同時にかかった状態からでは、どの要素によって音が変化しているのかさえもわからなくなってしまいます。

セオリーとしては、アンプで基本の音を作ります。そうしてできた音に何が必要であるのかを考え、プラスして行くのです。
歪みが足りないのであればブースターやオーバードライヴ、広がりが欲しいのであればリヴァーブ、揺らしたいのであればフランジャー…こういった形で必要なものだけを足してみましょう。

実際にライヴなどで使う音を考えながらボードを組んで行くと思っていたよりもシンプルになるケースがほとんどです。

一台にまとめてシェイプアップ

近年では複数の機能を持ったコンパクトエフェクターも多くなってきています。
これらを使用すれば、複数台必要だったものを一つにまとめてしまうことが可能となります。

どうしてもこれでなければ…というもの以外をマルチエフェクターで代用してしまうギタリストは少なくありません。
筆者も、大量にボードに入れていたデジタル空間系ペダルに関してはすべてマルチエフェクターで代用しています。
こうすることによって、音作りも楽になりましたし、機材トラブルをなくすことにも成功しました。

機材を増やせば増やすほど音はどんどん良くなって行く…それが間違いであることをまずは理解しましょう。

自分に必要なものは何なのか、それを見極めることができるようになると、より音作りの技術も向上してくるものです。
無駄に肥大化しすぎてしまったシステムに頭を抱えている方は、一度すべてを取っ払って考え直してみることをおすすめします。

画像40_R_Rスポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

リッケンバッカーが好きなのはザ・ビートルズのファンだけじゃない!

ザ・ビートルズのメンバーが弾いていたことで有名なギター、リッケンバッカー。ザ・ビートルズのファンならずともオールドロックファンなら一度はあこ…

進化するギタリストのためのスマホアプリ~自動でチューニングOK!

いまや毎日の生活になくてはならないのがスマホです。せっかくのなので、音楽活動にも生かしてみませんか?今回は「ギタリストがスマホにぜひ入れてお…

オブリガードでカッコよく決めるならオーティス・レディングを聴くべし

ボーカルを活かす歌ものバンドで、ギターを弾くときにギタリストの腕の見せどころなのが曲のあいまに弾くオブリガードです。 でもどんなフレー…

ギターソロでお客さんの視線を釘付けに!~ソロが映えるインスト曲

ギタリストなら、一度はライブのステージで長いギターソロを聴かせたいものです。ゲイリー・ムーア、カルロス・サンタナ、B’zの松本孝弘まで、ギタ…

キース・リチャーズとチャーリー・ワッツにみるギタリストとドラマーの相性

バンドを組むときに一番重要なのは音楽的な相性の良し悪しです。ギタリストとして自分の個性をどれだけ表現できるか?は実はドラマーとの相性にかかっ…

ページ上部へ戻る