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レスポール使いの系譜~ロックの象徴を愛したギタリストたち

ギブソン・レスポールはエレキギターの名器として多くのギタリストに愛用されてきました。音楽好きな人であれば一度もそのサウンドを聴いたことがないということはないでしょう。

ロック、ポップスにジャズ、そして演歌に至るまで、さまざまなところでこのギターは使用されています。ここではそんなレスポールを使用するアーティストについてお話してみたいと思います。

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レスポールの王様・ジミー・ペイジ

現在市場価格が1000万円を超えている1958~60年製のレスポール…その高騰の理由の一因となったのが、ジミー・ペイジです。レッドツェッペリンのギタリストとしてブレイクした彼は一気にギターヒーローの地位まで登り詰めました。

ペイジのトレードマークは豊かなロングヘアーと、サンバーストカラーのレスポールでした。当時は単なる中古品扱いだった50年代のレスポールがヴィンテージと呼ばれるようになったのは彼の使用によって人気が高まったからだと言われています。

ギタリストとしてのテクニックに関してはクラプトンやベックに比べると劣るのでは?と言われているものの、レスポールを持ってステージに立った時の格好良さは間違いなく彼が一番でしょう。

筆者はジミー・ペイジこそ世界一レスポールが似合うギタリストであると思っています。

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90年代、ギブソン復権の象徴!スラッシュ!

ジャクソンやクレイマーなどのモダン系ギターが流行した1980年代…この時代はギブソンにとって暗黒期となっていました。

レスポールなんて時代遅れ!そんなイメージさえ持たれている中、彗星のようにあらわれたのがガンズアンドローゼスのスラッシュでした。

長いもじゃもじゃ頭を振り回しながらレスポールをかき鳴らす姿は、ロック少年たちの心を完全に捉えました。

実は筆者も、このスラッシュの姿を見てロックに目覚めた少年の一人でした。前述のペイジと同様にテクニックの面では疑問符が付くことの多いギタリストですが、格好良さという点では文句なしです。

スラッシュは、ロックは格好良いんだ、ギターは格好良いんだ、ということを筆者に教えてくれました。

このスラッシュの影響から、再びレスポールはロックシーンの中心に返り咲くことができました。彼こそ80~90年代のレスポール復権の象徴であると言えるでしょう。

日本におけるレスポールの王様!奥田民生

国内アーティストでもっともレスポールのイメージが強いアーティストといえば、奥田民生でしょう。彼はユニコーン時代から現在にいたるまで、さまざまなレスポールを使用してきました。

1958年製のオリジナルバーストをステージ上で惜しげもなくかき鳴らす姿はまさにレスポールの王様です。

近年愛用しているホワイトのレスポールスペシャルは本来ワンオフモデルであったにも関わらず、彼の使用によってあまりにも有名になったことから、カスタムラインのみならず、レギュラーラインでも発売されたほどです。

ボーカリストとしてのイメージが強い奥田ですが、日本においてはギタリストとしても高い影響力を持っています。

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レスポールの大魔神!ザック・ワイルド

90~2000年代におけるもっとも成功したレスポール使いといえば、ザック・ワイルドなのではないでしょうか。

オジー・オズボーンバンドのギタリストとしてデビューした当時から現在に至るまで、彼のキャリアは常にレスポールと共にありました。

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初期の頃は80年代後半のリイシュー(復刻)モデルを愛用していましたが、最近ではオリジナルのサークルペイントがほどこされたオリジナルモデルをメインギターとしています。

サウンド面ではEMGのアクティブピックアップを搭載することによって、従来のレスポールとは比べものにならないほどのへヴィな重低音を鳴らすことができるという点です。

彼は所有するすべてのギターのピックアップをこのEMGに交換しているほどに気に入っているようです。

ザック自身はインタビューなどで
「このピックアップさえ載せればただの板切れでもへヴィなサウンドを出すことができるんだ。」
と話していますが、ほとんどのギターをレスポールに統一している点から、やはりあのサウンドにはこの楽器の存在が必須であることは明白です。

マイナーペンタトニックスケールの可能性を極限まで追求するかのようなプレイはまさに王道であるレスポールにぴったりとマッチしています。

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本家も忘れてはならない!レス・ポール

レスポールを生み出した男、レス・ポールも忘れることはできません。ジャズ・ポップス系ギタリストとして活躍していた彼ももちろんこのギターを愛用していました。

初期の頃はゴールドトップやサンバーストのスタンダードモデルを使用していましたが、中期以降はレコーディングモデルと呼ばれる特殊な機構を持ったギターを使用していました。

シェイプは一般的なものと同じですが、ピックアップやサーキットなどにはアイデアマンとしてもしられる彼の発想が多く組み込まれています。

サウンドはクリーントーンが主体のシンプルなものですが、そのテクニックは近年再評価されつつあります。

ロックの象徴とも呼べる名器・レスポール…このギターの歴史を追うことは音楽シーンの歴史を振り返ることにも繋がるのではないでしょうか。

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