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Charの本当の凄さを知っていますか?~日本のレジェンドの魅力

40年以上にわたり日本の音楽界で唯一無二のロックギターを聴かせているレジェンドがギタリストのCharです。

その名前は有名ですが、実際はあまり聴いたことがない人もいるのではないでしょうか?そこでCharが弾くギターの凄さ、魅力を紹介します!

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ザ・ベンチャーズの影響が大きかった時代に幼年期を過ごしたChar

少年に大きな影響与えたベンチャーズ▲ザ・ベンチャーズは日本の少年に大きな影響を与えました

1955年東京に生まれたCharは、母が開業医という経済的に恵まれた家庭で育ちました。7歳でピアノを習いはじめ、その後兄の影響からギターをはじめました。

当時流行していたザ・ベンチャーズや、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックスなどの影響を受け、Charはいつしかギタリストへの階段を登りはじめました。

16歳でバンドGAS MASKを結成してグランドファンク・レイルロードのカバーなどを演奏していました。

ちなみにグランドファンク・レイルロードはかなり好きだったようで、1990年代に彼らが来日公演をおこなった際には客席でノリノリなCharの目撃談も。

この頃すでにスタジオミュージシャンとして活動を開始したというのですから、その天才ギタリストぶりは当時から目立っていたのでしょう。

クリームの影響はCharにとってとても大きいようです

クリームの三人▲クリームの3人が仲良くしてたら今ごろ世界の音楽シーンも変わっていたかも?

仕事として与えられたのは「ロック完全マスター」という譜面集に付くカセットテープのデモ演奏で、クリームの曲などの録音でした。

この頃からCharはクリーム時代のエリック・クラプトンをよくコピーしていたようですからお手の物だったでしょう。

そして1973年に金子マリ、鳴瀬喜博、佐藤準・藤井章司らと伝説的なバンド、スモーキー・メディスンを結成しましたが、あえなく解散してしまいます。

その後のCharはしばらくスタジオミュージシャンとしてフォーク歌手などのレコーディングに参加します。

Charのギターは幼いころのクラシックピアノを習っていた素養が、独特の様式美を感じさせるフレーズや楽曲作りに役立っており、70年代中盤までのスタジオミュージシャンとしての仕事が、Charのテクニックに幅を持たせたのではないかと思います。

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1976年6月『NAVY BLUE』でソロデビューしてからは世良公則&ツイスト、原田真二と共に『ロック御三家』と呼ばれるアイドル的な人気を得ましたが、すでにファーストアルバムに代表曲「SMOKY」が収録されていますから、まったくブレてはいません。

その後JOHNNY, LOUIS & CHAR、のちのピンククラウドなどでの活動を通して日本のロック界の重鎮的存在になっていったCharですが、本人はまったくそんなつもりもない様子で奥田民生や山崎まさよしとのユニットなどでも活動しています。

代名詞的なギター、ムスタングが生んだ「SMOKY」の名演

かわいい色のムスタング▲かわいいルックスのムスタングとCharのギターサウンドとのギャップがいいんです

Charのギターの最大の特徴といえば、使用ギターのフェンダー・ムスタング。たまたまガレージセールでみつけて買ったことがきっかけとのことですが、いまや彼のトレードマークとなっています。

1990年代のグランジブーム以降、ムスタングやジャガーを使うオルタナティブミュージシャンは多くなりましたが、70年代からムスタングを使っていた有名ギタリストはCharくらいのものです。

海外レコーディング時のエピソードで、ムスタングを持って行ったらエンジニアに「もっとマシなギターを持っていないのか!?」と怒られたという話がありました。スケールが小さく日本向けのギターは海外ではかなり評価が低いようですね。

しかしCharの代表曲「SMOKY」でメインテーマ的に使われているDm9、Em9コードはショートスケールでネックの幅が狭いムスタングだからこそできたコードです。同じ時期に作られた「SHININ’ YOU, SHININ’ DAY」も同様のコード使いが見られます。

ムスタングと同じくらいCharの代名詞的ギターになっているのが1959年製のフェンダーストラトキャスターのバーガンディ・ミスト・メタリックです。

もう一本のメインギター1961年製ストラトキャスターの長所を合わせたフェンダーカスタムショップ製Charシグネイチャー・ストラトキャスター、Charizma(カリズマ)も登場しています。価格は50万円近くしますからちょっと手が出ませんがいいギターです。

グランドファンク・レイルロードでもジミ・ヘンドリックスでもないCharのオリジナリティ

黒い衣装のアメリカンバンド▲マッチョなサウンドはいかにもアメリカンバンド

エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックス、グランドファンク・レイルロードをルーツにしていながら、いわゆるロックンロールともジャズともフュージョンとも違うオリジナリティあふれる演奏は、コード使いだけではありません。

20周年を記念した武道館ライヴの際、初めてライヴでの「SMOKY」の演奏を聴いたときに、あまりの音の雑さにびっくりした記憶があります。

クリーンでもなければ、ものすごく歪ませているわけでもない音色でかきならす、カッティングのカッコイイこと!

それまで、なんとなく「うまくて綺麗に弾くギタリスト」というイメージを持っていた僕は、その日からどんどんCharのギターの魅力にはまってしまいました。

Charは、1980年代から自ら通販専門のインディーズレーベル、EDOYAレコードを立ち上げたり2010年にはネット販売専門の新レーベルZiccaを立ち上げるなど、現在の音楽シーンの先駆けてきな活動もおこなってきました。

きっと聴かず嫌いの人もいるのではないでしょうか?一度知ったらきっとCharのギターの音は忘れられなくなりますよ。ぜひ一度聴いてみて下さい。

文・okamoto

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