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リッケンバッカーが好きなのはザ・ビートルズのファンだけじゃない!
ザ・ビートルズのメンバーが弾いていたことで有名なギター、リッケンバッカー。ザ・ビートルズのファンならずともオールドロックファンなら一度はあこがれるギターですが、もし手に入れたければ、いろんなミュージシャンの音を聴いてからにしましょう。
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ザ・ビートルズへのあこがれ=(イコール)リッケンバッカーへのあこがれです
▲やっぱりリッケンバッカーといえばザ・ビートルズというイメージは変わりませんね。
リッケンバッカーの最大の特徴は、一目見てわかるそのルックスにあります。もちろん見た目で手に入れたいと思う方が多いはずですが、楽器自体の特性を良く覚えておきましょう。
まず通常のギターと構造が違う部分があります。それはネックに入ったトラスロッドが2本あることです。ねじれを予防するためのものということですが、逆にネックの逆反りが起こったりする場合もあるようなので、あまりひんぱんにさわらない方が良さそうです。
ギターに限らずベースも制作しており、ザ・ビートルズ初期にはジョン・レノンがモデル325の6弦、12弦ギターを、ジョージ・ハリスンがモデル425、ポール・マッカートニーもベースで4001を使用しました。
ベースはポール・マッカートニーとロジャー・グローバーの印象が強いです
▲さりげなくもったリッケンバッカーのベースがかっこいい!しかも美女を連れているといううらやましさ!
1970年代に入ると、ベースのモデル4001はイエスのクリス・スクワイアやディープ・パープルのロジャー・グローバー、ザ・ジャムのブルース・フォクストンも使用したことで、イギリスのハードロック、ヘヴィメタル系ミュージシャンのイメージも強くなりました。
一番リッケンバッカーのイメージが強いであろうジョン・レノンが使用していたモデル「325」はショートスケールのセミホロウボディで3個のピックアップ、アーミングバーがついています。
1990年頃、僕の友人がギターを買ってくると言ってアメリカ・ケンタッキー州に旅行に出かけたのですが、それまでギブソン一筋だった友人がなぜかこのリッケンバッカー325ジョン・レノンシグネイチャー限定モデルを持って帰ってきたときには驚きました。
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ジョン・レノンのサインが刻印されたモデルで、彼いわく、現地でリッケンバッカー325を鳴らしたときの乾いた音が最高にカッコよかったそうです。しかし、日本戻ってきてみるとなぜかそれほど良くないと思うようになり、結果売ってしまうことになりました。
外国で弾いたときのギターの鳴りは日本とかなり違うようです。彼にとってリッケンバッカー自体は、操作性やネックの感触も含めそれほど気に入らなかったようですが、音があまりにも良くて買ってきたということなので日本で弾いてがっかりしたんですね。
僕もスタジオで使ったことがありますが、たしかに一般的なギター、フェンダーのストラトやテレキャスター、ギブソンのSGに比べるとショートスケールのわりになんだかバランスが悪いような印象は受けました。
このギターを使用しているミュージシャンとしてはCCRのジョン・フォガティがいます。彼は1967年製と言われているfホールがあるモデルを使用していました。乾いた南部ノリのサウンドにマッチしているようです。
ギターマニアとしても知られる奥田民生は、自他ともに認めるザ・ビートルズの大ファンでもあり、彼は325V63を使用しています。中古で購入したようですが、ひとりですべての楽器を演奏する奥田民生にとって1960年代のサウンドを再現するのに必要のようです。
トム・ペティやポール・ウェラーはなんとなくリッケンバッカー顔という気がします
▲なんとなく、リッケンバッカー顔という気がしませんか!?
その他のモデルもブリティッシュロックのミュージシャンをはじめ、多くのミュージシャンに好んで使用されています。
ザ・フーのピート・タウンゼントやジャム時代から使用のポール・ウェラー、ザ・スミス時代のジョニー・マー、トム・ペティなど、数えきれません。
ACIDMANのヒューマニズムを感じさせるサウンドの秘密がここにあり
▲ずっと同じギターを持っていることでバンドのイメージ作りに成功しているACIDMAN。
日本のライブシーンで印象的なのはACIDMANのボーカル・ギターの大木伸夫です。硬派でハートフル、人間味あふれる彼らの楽曲をささえるギターサウンドは、リッケンバッカーとORANGEアンプの組み合わせで作られています。
セミホロウボディのリッケンバッカーと、真空管アンプのORANGEのクリーンなセッティングを基本にエフェクターでひずみを得ているようで、3ピースながら迫力と広がりのある演奏の秘密はここにありそうです。
ザ・ビートルズに限らず、古今東西のさまざまなミュージシャンたちに使用されているリッケンバッカー。シャープでありながらあたたかみのある音色が、あなたのギターライフをより豊かなものにしてくれるかもしれないですね。ぜひ機会があれば弾いてみて下さい。
文・okamoto
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