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打ち込みドラムをリアルに仕上げるテクニック~99%本物に近づける
使い方しだいでは本物のドラムに引けを取らないサウンドを作りだせるドラム音源ですが、あなたはどれだけ使いこなしていますか?打ち込み自体はとてもかんたんなのですが、人間特有の癖や細かいテクニックを表現するのがむずかしいですよね。
そこで今回は、打ち込みドラムをより本物に近付けるテクニックを紹介したいと思います。
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ドラムの印象を決める大事な作業!音作りをしてみよう!
▲ドラム音源ソフトBFD2の内蔵エフェクター画面。(画像1)
▲コンプレッサーのVSTプラグイン。(画像2)
ドラム音源に内蔵されている音は、生のドラムを録音したそのままの音です。その生音を加工し、自分好みの音に仕上げる作業が音作りです。まずは自分がどういったドラムサウンドにしたいのか考えてみましょう。
音作りの方法は大きく分けて2つあります。
・ドラム音源内で音作りする
・出力してDAW内で音作りする
さっそく音源内で音作りする方法を紹介しましょう。
画像1をご覧ください。画像1はBFDの画面ですが、コンプレッサー、イコライザー、リバーブ、音作りの全てをBFDの内蔵機能でやっています。
この方法は内蔵されている機能だけで音作りをするので、比較的初心者向きだと思います。ただ、筆者としては若干扱いにくい印象を受けました。画像を見てもわかるように見にくいですし、VSTプラグインの方が高音質な音作りが可能です。
わかりやすい例をあげるならば、リバーブあたりでしょうか。内蔵のリバーブを使うよりも、高品質なVSTリバーブを別でかけた方がいいです。
リバーブの余韻といいますか、音が衰退していくときの余韻が非常にきれいです。良いリバーブほど、原音に忠実な残響になります。
これはコンプレッサーやイコライザーでも同様です。やはり、いいものを通すといい音が出てきます。だからといって内蔵機能で音作りすることが悪いわけではありません。
次に出力してDAW内で音作りする方法を紹介します。
画像2はVSTプラグインのコンプレッサーです。VSTプラグインについてはおいおい解説していくとします。さきほどはソフトウェア内で音作りをしていましたが、この方法はDAW内に生音を出力し、コンプレッサーやイコライザーをかけていきます。
この方法はプロでも一般的ですが、プラグインを刺せば刺すほどパソコンへの負荷が高まります。ドラムをDAWに出力すると、最低でも7個以上のトラックになります。
キック、スネア、ハイハット、ハイタム、ロータム、フロアタム、オーバーヘッドあたりでしょうか。セットによってはそれ以上になりますから、すべてにプラグインを刺してしまうとパソコン負荷は相当なものになります。
DAWを立ち上げるだけでも負荷がかかるので、それに加えドラム音源を動かすわけですから、生半可なパソコンではどうしようもできません。ですから、この方法を使いたい方はできるだけハイスペックのパソコンを用意すべきです。
ちなみに、筆者はこちらの方法でドラムの音作りをしています。多少動作は重くなるものの、自分が理想とする音に近付けやすいですね。
今回は2種類の方法を例にあげましたが、自分がやりやすい方で大丈夫です。
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持っていると便利!生ドラムに近付けるための便利アイテム!
▲Vdrumという有名な電子ドラムです。(画像3)
▲打ち込み専用のパッドコントローラーです。(画像4)
画像3は電子ドラムです。
電子ドラムといえばヘッドフォンやスピーカーをつないで内蔵されている音源を鳴らす使い方が一般的ですが、オーディオインターフェースに接続することで、DAW内のドラム音源を鳴らすことができます。
つまり、BFDなどのドラム音源を電子ドラムの各パッドに振り分け、打ち込みに使うことができます。
最近の電子ドラムは技術的に進歩しており、繊細なタッチも表現することが可能です。
BFDなどのドラム音源は非常にリアルですが、ただ打ち込んだだけでは機械となんら変わりありません。電子ドラムをたたいて打ち込むことで、人間特有のノリやグルーブ感を表現することができます。
とにかく生ドラムに近付けたい方は、自分でたたいてしまうのが手っ取り早いです。とはいえ、電子ドラムは値段的にも高いですし、たたいた音は決して静かなものではありません。もっとてごろなアイテムを、という方にオススメなのが画像4のMIDIパッドです。
通常のMIDIキーボードで打ち込む方法もよいですが、なかなか繊細なタッチを表現するのがむずかしいです。このMIDIパッドは指でたたいて打ち込むのですが、MIDIキーボードよりも細かくベロシティを取ってくれるので、リズムパートを打ち込むにはもってこいのアイテムです。
本体自体もコンパクトですし、MIDIキーボードとMIDIパッドを併用すると良いですね。
打ち込みドラムはどこまで本物に近づけるのだろう?
ドラム音源はあくまで音源であって、人間のドラマーには100%かないません。ですが、ほんとうに細かいところまでこだわれば、99%は本物に近づけることができると筆者は思っています。
ましてやいまのドラム音源は進化していて、自動的に人間らしさを表現できる機能も備えています。どうすれば生ドラムに近付けるのか、一番わかりやすいのは実際に自分でドラムをたたいてみることです。
どうやったらグルーブ感が生まれるのか、なぜドラマーは走ってしまうのか、自身がドラマーになって研究すると良いでしょう。
それが生ドラムへの近道です。
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