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コンプレッサーの基本をマスター!~宅録ミュージシャンの苦手を克服

あなたはコンプレッサーを使いこなせていますか?コンプレッサーは扱いがむずかしく、宅録ミュージシャンの中でも苦手な方が多いはず。じつは各ツマミの役割さえ覚えてしまえば、コンプレッサーを使いこなすのはそんなにむずかしくないのです。

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コンプレッサーの役割は音の粒をそろえること!音の粒をそろえる理由!

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▲実機のコンプレッサーは高価なので中々手が出せません…

まずはコンプレッサーの基本から学んでいきましょう。コンプレッサーのおもな役割は「音の粒をそろえること」です。ネットで検索するとよく出てくることばですね。粒をそろえるという表現ですが、なかなかイメージしづらい表現だなといつも思います。

かんたんにいえば「音量を整える」ことです。たとえば少し高音が耳につくようなギターを録音したとします。録音した波形を見てみるとギザギザしているはずです。

ギザギザの先端が音のピークになるわけですが、その先端が目立ちすぎてしまっているので、ほかの音が聴こえにくくなっています。

そこでコンプレッサーの登場です。

ギザギザの先端をギュっとつぶし、波形が一定の大きさになるようにします。するとどうでしょうか、うるさかった高音が薄れ、低音や中音が聴こえるようになるはずです。これが「音の粒をそろえる」ということです。

ツマミの役割を覚えよう!コンプレッサー攻略!

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▲各ツマミがどんな役割をするのか覚えていきましょう(画像1)

コンプレッサーには大きく分けて5つのツマミがあります。画像1は必要最低限なツマミだけがあるコンプレッサーです。この5つがそれぞれ何の役割を果たすのか、それさえ覚えておけばどんなコンプレッサーも使いこなせるようになります。

まずはTHRESHOLDから説明していきましょう。

THRESHOLDとは、コンプレッサーが効き始めるレベルを決めるツマミです。ちなみに読みかたは「スレッショルド」です。いきなりわけがわからないツマミの登場ですね。

画像1のスレッショルドでたとえるなら、OFFから右に回せば回すほど、コンプレッサーが効くようになります。難しく考えることはありません。「回せばコンプレッサーがかかり始めるツマミ」程度に覚えておけば大丈夫です。

RATIOはコンプレッサーが圧縮する割合を決めるツマミです。読み方は「レシオ」です。
画像1では2:1や10:1といった表記がありますが、これは圧縮する比率のことです。このツマミもむずかしく考えず「回せばコンプ感が増す」と覚えておけばよいです。

コンプ感ということばの説明がむずかしいですが「ちょっと不自然な音」と覚えてみてください。コンプレッサーで必要以上に音をつぶしすぎてしまうと、機械的といいますか、明らかに自然ではない違和感が出てきます。

実際にやってみるとわかるので、いじれる環境がある方は試してみてください。

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RELEASEとATTACKは各ツマミの中でも使いこなすのが一番むずかしいです。読み方はリリース、アタックです。このツマミだけは筆者も完全には使いこなせていません。

まずリリースについてですが「いつまで圧縮を続けるのか決めるツマミ」です。それに対してアタックは「コンプレッサーが効き始めるまでの速さを決めるツマミ」です。

この二つは本当に難しいです。コンプレッサーによっては自動的に設定してくれる種類がありますから、慣れない内はオート機能で使っていた方が無難です。リリースとアタックに関しては、とにかくいじってみることです。

ツマミを最大や最少にし、音がどういう変化をするのか聴き比べるのが一番良いですね。

最後にGainですが、これは文字通り「つぶした音の出力を上げるツマミ」です。コンプレッサーで音をつぶしたのはいいものの、このままで音量が小さいですね。

Gainを回すことで、ギュッとつぶした音の音量レベルが上がります。そうすることで音圧が増し、中身が詰まった芯のある音になります。音の粒を整え、Gainでレベルを上げる。これがコンプレッサーの一般的な使い方になります。

文章で伝えるのが非常にむずかしいところですが、自分でいじって音の違いを比べることがコンプレッサー上達への近道ですね。

コンプレッサーにはどんな種類があるのだろう?

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▲プロでも愛用者が多いコンプレッサーの一例。(画像2)

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▲上級者向けのマルチバンドコンプレッサー。(画像3)

最後に、コンプレッサーにはどんなものがあるのか紹介しましょう。まず、必要最低限の機能を備えたのが画像1のコンプレッサーですね。できるだけほかの機能を省いているので初心者に使いやすいタイプだと思います。

次に画像2をご覧ください。多少ツマミが増えているように見えますが、表記が違うだけでツマミの機能は大体同じです。

このコンプレッサーは有名で、愛用しているプロも多く、非常によくできたコンプレッサーです。比較的ツマミも少ないですし、初心者から中級者向けといったところでしょうか。

画像3はマルチバンドコンプレッサーというものです。ツマミ類が多く何が何やらといったところですが、実は普通のコンプレッサーです。

ただし、マルチバンドコンプレッサーは「部分的に圧縮できる」優等生なだけです。たとえば低音だけを圧縮したい場合、通常のコンプレッサーでは不可能ですが、マルチバンドコンプレッサーならできるという話です。

使いこなすのがむずかしいので、中級者から上級者向けのコンプレッサーになります。

コンプレッサーにはいろいろな種類がありますが、最初はツマミが少ない基本的なモデルを選ぶことをオススメします。

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