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ミキシングで低音を強化するためのコツ~ベースとキックの処理がポイント
あなたは自分のミキシングに満足していますか?音源を作る上でミキシングは非常に大切な工程です。筆者は独学でミキシングを学んだのですが、やはり誰かに教わった方が早く上達できると思います。
今回は低音域の処理方法を解説するので、ぜひミキシングの参考にしてみてください。
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低音域の要はベースとキック!それぞれの住み分けをハッキリさせておこう!
▲ベースとキックはコンビネーションが大切です。
ミキシングはどこから手を付けても良いですが、基本的にはベースとキックから処理していく事をオススメします。ベースとキックは曲全体の低音域を占めており、ここの処理がうまくいっているかどうかで2MIXのクオリティが決まると言っても良いです。
まずはベースとキックの住み分けをハッキリさせる事から始めます。どちらの音を優先的に前に出したいのか、それを決めてしまいましょう。低音成分に関してですが、基本的にはベースの方が多く含んでおり、次にキックといった具合です。
とはいえ、何も処理をしないでミキシングしようとすると、どちらの音も埋もれてしまい聴き取りにくくなってしまいます。
住み分けさせるポイントは
・リズム的領域分け
・音量的領域分け
・イコライザーによる周波数帯域分け
の三つです。
リズム的領域分けはベースとキックが同時に鳴らないようにする方法です。よく四つ打ちのダンスミュージックで用いられる手法ですが、キックとベースを交互に鳴らすようにする訳です。
それでは低音域がスカスカになると思われがちですが、どちらにも多くの低音成分を持たせているので大丈夫です。イコライザーで低音をあまり削らず、リズムだけでうまく住み分けさせるのがこの方法ですね。
音量的領域分けは文字通り、音量で住み分けを決めます。音量調整はミキシングの基本ですが、これだけではうまくミキシングする事はできません。
なので、イコライザーを使って不要な周波数帯を削ります。ベースもキックも、音としては聴こえないのに存在している不要な部分があるのです。
塵も積もれば山となるという言葉があるように、聴こえないノイズのような音でも、量が多くなると最終的には聴こえてしまうのです。
基本的に50Hz以下の超低音と言われる帯域が人間の耳には聴こえない音になります。
そこを削る事で、低音成分はしっかり確保しつつ、スッキリとしたミキシングになります。
ますはベースから!すぐに使えるミキシングテクニックを紹介!
▲ベースはミキシング次第で様々なサウンドに変化します。
▲ベースのイコライザー処理画像(画像1)
まずはベースから処理していきましょう。ベースは想像以上に低音成分を多く含んでおり、そのままだと低音が強すぎて使い物になりません。筆者が各パートを処理する方法する場合、まずはイコライザーをさします。
これは人によって様々なのですが、イコライザーをさしてからコンプレッサーをさす人がいれば、コンプレッサーをさしてからイコライザーをさす人もいます。筆者としてはイコライザーを先にさして音の不要な部分を予め削ってから音圧上げに入りますね。
それでは画像1をご覧ください。ベースをイコライザーで処理する際の参考にと思って、参考画像を用意してみました。ご覧のように、62Hz以下はバッサリ切っています。そして超高音に値する、16kHz以上の音も処理しています。
あくまで低音に不要な音を切っているだけですが、これだけでも音に大きな変化が現れます。
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ちなみに、ベースラインを聴かせたい場合は2kから4kあたりをブーストします。Q幅を狭め、音の質感が損なわれない程度にブーストしていきます。
イコライザーを通したら、次はコンプレッサーをさします。コンプレッサーは種類によってツマミに名称が違うので、今回は画像を用意しませんでした。
基本的にベースに関してはガッツリとコンプで音を潰し、ゲインを上げます。ゲインリダレクションは7dBから8dB程度、レシオは4:1程度で良いと思います。常にコンプがかかりっぱなしの状態になりますが、ベースはそれくらいが丁度よいです。
意外と高音成分も多い?キックのミキシングテクニックを紹介!
▲キックの処理方法はジャンルによって大きく変わりますが、大事なポイントは一緒です。
▲キックのイコライザー画像(画像2)
画像2をご覧ください。キックはベースよりも低音域をカットしませんでした。
とはいえ、不要な50Hz以下はバッサリ切りました。できるだけ原音を大事にしたいので、本当に必要な部分だけを残した形にしました。
音に厚みが感じられない時は60Hzを少しだけブーストしてみてください。
キックも1kHz付近をブーストすると、バスドラムの皮が鳴っている感じが強調され、よりロックドラムっぽいサウンドになります。また、中音を少しけずって低音と高音をブーストすると、メタルのようなドンシャリサウンドにもなります。
さて、キックにもコンプレッサーをかけますが、ベース程深くかける必要は無いと思います。レシオは2:1程度、ゲインリダレクションは常に2dBから3dBくらいが良いです。アタック感を強調したい時はアタックタイムとリリースタイムを速めにしましょう。
ベースと同時に鳴らした際、それぞれの音が聴き取りにくい時は、キックの200Hz付近をイコライザーで削ってしまうのも手です。どちらの音もハッキリ聴こえていれば低音域のミキシングは成功ですね。
By黄昏症候群
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