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ミックスダウンの必須テクニックをマスター!これでマスタリングが楽に!
あなたが作ったオリジナル曲が、いよいよ完成を迎えようとしています。各パートの処理が終わったら、ミックスダウンをして2MIXを作ります。良い音源は良い2MIXから、DTMの中でも難しい部類に入る作業ですが、心して取りかかりましょう。
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各パートの定位を考える!ライブを意識して定位を振っていこう!
▲定位がハッキリしていないと音がぶつかって聴こえてしまいます…
ミックスダウンを始める前に、音の定位を考えてみましょう。音の定位はPan(パン)というパラメーターの数値できまります。PanはLRと0%から100%の数値で音の定位を決めていくのですが、L100%はめいっぱい左に、R100%はめいっぱい右になります。
さて、あなたがこれからミックスダウンをする楽曲にはどんなパートがありますか?バンドサウンドならボーカル、ギター、ベース、ドラムといった具合でしょうか。配置方法としては、ライブを意識するのが手っ取り早いと思います。
ライブといえば、センターにはボーカルが、左右にギタリストやベーシストが、奥にはドラマーがいますよね。この配置を意識して定位を決めます。
例外なのはベーシストで、ベースが左右にあると困るので、ミックスダウンにおいてはセンターに配置しましょう。もちろん主役のボーカルはセンターに配置します。
ギターの定位は、ギターの本数によって変わってきます。二本以下はLR共に70%を目安に配置してみましょう。三本の場合はLR100%で二本、センターに一本といった具合です。
ドラムはキックやスネア、ハイハットなどに分けてそれぞれ定位を決めます。実物のドラムセットを参考にすれば良いのですが、左右に大きく振りすぎるとギターとぶつかってしまうので注意してください。
筆者はいつもL50%からR50%の間でドラムを鳴らすようにしています。各パートの音が被らないように、L100%からR100%まで隙間無く音を配置していくのがポイントです。
アナログシュミレーターを使って音に温かみを加えよう!
▲筆者も愛用しているヴィンテージウォーマーの画像(画像1)
音の定位が決まったらさっそくミックスダウン、といきたいところですが、その前にひと手間加えましょう。宅録で音源を制作する際、気になってくるのがデジタル臭です。
パソコンで音楽を制作している以上、これはどうしようもありません。そこで登場するのがアナログシュミレーターです。
アナログシュミレーターとは文字通りアナログ音をシミュレートするプラグインで、通すだけで音にアナログ特有の温かみを加えることができます。代表的なのが画像1のヴィンテージウォーマーです。
かなり有名なアナログシュミレーターで、多くのプロが愛用しています。真ん中にあるDriveのツマミを回すだけで簡単に音圧が上がるので初心者でも使いやすいプラグインです。
そんなヴィンテージウォーマーですが、筆者は全トラックにさします。音圧上げのためにさすのではなく、アナログ感を出すためです。
それからイコライザーで音を調整、コンプレッサーとマキシマイザーで音圧上げといった具合です。このひと手間を加えるだけでデジタル臭がなくなり、より一層本物に近い音になります。
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ミックスダウン開始!まずはどのパートから手を出せばいい?
▲ミックスダウンの手順は人それぞれです。筆者は低音域から手をつけます。
あなたがミックスダウンする時、どのパートから手をつけていきますか?タムから手を出す人がいれば、ギターから手を出す人もいます。正解はありませんが、筆者はキックとスネアから音量調整をしていきます。
まずはキックとスネアのトラックをソロにし、二つだけが鳴るようにします。同時に鳴らした時の音量が-5dBくらいを目安にします。
筆者の場合、そこにベースを重ね、ドラムセットを重ね、ギターを重ね、最後にボーカルを重ねます。低音、中音、高音と順番に音を重ねていく訳です。音を重ねていく間にキックとスネアが聴こえにくくなった場合は音量を上げましょう。
ちなみに、後々音量を上げられるように、最初に-5dBの余裕を空けておきました。最終的な音量が-0dB付近になるとマスタリングする際に余裕が無くなるので、-2dBから-3dBになるようにします。
マスタリングまで後一歩!マスタートラックにプラグインをさして2MIXを完成させよう!
▲コンプレッサーは必須です。全体の音量を揃えるためにさします。
ミックスダウンが終わったら、マスタートラックに色々なプラグインをさしていきます。人によってはリバーブやテンポディレイで音に厚みを出す人もいます。何をさすのも自由ですが、欠かせないのがコンプレッサーです。
深くかけすぎると音質が変わってしまう上にコンプ感が出てしまうので、軽く音量を揃える程度にしましょう。圧縮した分の音量はコンプレッサーのゲインで補えば良いですが、筆者としてはマキシマイザーの使用をオススメします。
最後に音割れ防止のリミッターをさして終了です。完成した2MIXの波形は、通常の音源と比較するとかなり小さいですが、マスタリングで十分な音圧を確保できるので、今は気にしなくても大丈夫ですよ。
By黄昏症候群
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