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音圧っていったい何?~宅録ミュージシャンを苦しめる過酷な音圧競争
いきなりですが、筆者は「音圧」という言葉が嫌いです。今の音楽業界には音圧が求められ、音圧が小さいというだけで聴いてもらえない場合もあります。音圧が必要なのは認めますが、求められすぎだと思うのです。
あなたは音圧に対してどうのように考えていますか?
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曲を聴いてもらえない!?知られざる宅録ミュージシャンの苦悩
▲曲には絶対的な自信があるのに・・・・
筆者は「音圧」という言葉が嫌いです。大事なことなので二度言いました。
自分自身が音圧の上げ方で悩んだ経緯もあるのですが、それ故に音圧スランプに陥ってしまったからです。
宅録を実際にやっている方なら分かると思うのですが、なぜか他の人が制作した音源よりも、音量が小さいのです。
音は薄っぺらで迫力が無く、市販のCDと比べると話になりません。ましてやオリジナル曲を動画共有サイトなどに投稿すると「音が小さくないですか?」とコメントされる場合もあります。悔しいですよね、自分の曲には自信があるのに。
そもそも他人と比較する事自体が間違っているのですが、どうしても周りとの「音圧の差」が気になってしまうと思います。筆者もこの「差」に苦しめられました。
「どうして彼らの音圧に届かないのだろう?」次第に良い音楽を作りたいという気持ちから、音圧の高い音源を作りたい、という考えになっていきました。筆者はこの状態の事を音圧スランプと呼んでいます。
そして、筆者と同じように音圧スランプに苦しめられている宅録ミュージシャンは大勢いるはずです。
グーグルなどで「音圧」と検索すればそれが良くわかります。CD並みの音量にしたい、音圧を上げるテクニックを教えて欲しい、様々な検索結果が出ます。しまいには「この音圧なら投稿しても恥ずかしくないですか?」という質問さえありました。
大事なのは音圧ではなく、音楽です。
音圧スランプに悩まされている方は、初心に帰ってよく考えてみるべきだと思います。
戦いは激化するばかり!音圧競争を考える
▲音圧競争は過酷です。しかし、私達は兵士ではありません。
近年、音圧競争が激化していることをご存じですか?悲しいことに、音圧が小さい曲は見向きもされない場合があります。
「音圧が足りないから聴いてもらえないんだ!」
そう考え、宅録ミュージシャンは音圧競争に足を踏み入れます。試行錯誤を繰り返して、何とかして高い音圧を得たいと考えます。しかし、音圧の上げすぎは逆に問題を起こします。
試しに音圧が高いと言われているアマチュアの曲を聴いてみてください。音量を上げすぎて音が割れているような音源があるはずです。音量、音圧を気にしすぎているばかりに、音がバリバリしている曲も少なくありません。
この音源を聴いていて本当に気持ち良いのでしょうか?実は「音量がでかい=すごい曲」と錯覚しているリスナーが多いのです。音が割れているなんてお構いなし、全てはたくさんの人に聴いてもらうため、という作曲者もいるようです。
そもそも作曲者側としては、音が割れている音源など言語道断です。
プロのマスタリングがすごいのは、2MIXの状態をそのままに最大限の音圧を確保できているということです。
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それには多くの機材を通し、アマチュアでは想像できない程細かい作業を要します。そういったテクニックの一つ一つがあるから、プロのマスタリングはすごいのです。ですので、アマチュアは必要最低限の音圧さえ確保できれば良いと筆者は思っています。
音圧に関しては、自分が聴いて気持ち良いくらいで大丈夫です。
あまり人と比べず、できるだけ多くの曲を作る事が大切ですね。
リスナーの大半は素人!聴き手のことを考える
▲よく考えてみてください。あなたの音楽を聴くのは普通の人です。
あなたは音楽をよく聴きますか?音楽を自分で作っているくらいですから、よっぽどの音楽好きなんだと思います。そもそも音楽を聴く人の大半が作曲をしない普通の人です。
逆を言えば、聴き手は作り手の苦労などまったく気にしません。私達が音圧問題で悩んでいても、そもそも音圧って何?というレベルです。
そう、多くの人は音圧の意味すら知らないのです。私達だって作曲を始める前はそうだったはず。その音楽が「良い」か「悪い」か、それだけしかなかったはずです。確かに音量について指摘してくるリスナーはいます。
しかし、それ以上にあなたの音楽を評価してくれる人は大勢います。
音圧問題なんて、作曲側の一人相撲です。音圧で悩むくらいなら、どうやれば人を感動させる音楽を作れるのか悩んでいた方がマシです。
一番は音圧競争に参加しないこと!音圧の考え方を変えてみよう
▲誰かと比較したところで何も生まれません。
長々と音圧に対する持論を書いてしまいました。あくまで持論なので、参考程度に考えて欲しいと思います。
今回の記事は、音圧競争で疲れきってしまっている宅録ミュージシャン向けに書きました。
アマチュアはプロと違って縛りがありません。自由な発想で、自分の完成のままに作りたい音楽を発表できるのです。
誰に指図される訳もなく、時間の制約がある訳でもなく、好きなだけ作りこめるのです。そんな感性の塊を、音圧競争で潰されてしまってはもったいないと思いませんか?音圧競争などに参加せず、自分のペースで音楽活動を続けていってほしいと思います。
By黄昏症候群
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