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ピッチ修正ソフトという魔法のツール~音痴な歌もあとから修正できる?
もはや当たり前のように行われている「ボーカルのピッチ修正」。「ズルイ!!」なんて感情は古いかもしれません。そんな魔法のツール達、筆者の使い方を少し紹介。
DAW上で起動させるPCソフト
ピッチ修正は基本PC上で行います。そのためには基本DAWソフトも必要となります。DAWを介さずに起動できるものもありますが、その真価はDAW上で発揮されます。それでは代表的なピッチ修正ソフトを紹介します。
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・オートチューン
Perfumeのプロデューサー中田ヤスタカ氏によって有名になった通称ケロケロボイス、またはロボットボイスを生み出す代名詞として君臨するソフトです。「ピッチ修正」というよりそっちの印象が大きいです。
筆者は使ったことがないのでポイントなどわかりませんが、名前の通り「オート」でピッチ修正してくれるソフトのようです。しかし中田ヤスタカ氏はオート機能は使わないそうです。
・メロダイン
▲上位版ならコード構成音一つ一つを調節可能
筆者も使用するピッチ修正ソフトです。上位版と廉価版と存在し、上位版ですと、ギターコード構成音の音程を一つ一ついじる事ができてしまいます。ソフト自体非常に重く、スタンドアローン(DAWを介さず)にも対応しています。
値段もエントリー版なら一万円以内であり、ごくまれにあるセールで格安で上位版にアップグレードすることが可能です。
公式でチュートリアルビデオなども配信されていて、操作がいまいちわからなくてもビデオを見ればある程度できるようになります。
・バリオーディオ
▲上位版Cubaseに収録されている
Cubaseの上位版に機能の一部として付属されている修正ソフトです。筆者も頻繁に使用しています。DAWの機能(モード)として存在しているのでそこまで重くなく、部分ごとのピッチ修正が非常にやりやすいです。
ひとつの波形を数回分割することが可能で、かなり細かく調整することが可能です。
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・ピッチコレクト
▲操作は非常にシンプル
これまたCubaseに付属されているソフトです。こちらは廉価版の「アーティスト」にも収録されており、モードとしてではなくソフトとして動きます。他のソフトとは違い、ピッチをピッタリに合わせるため、不自然な修正がかかるのでケロケロボイスに有効的です。
ボーカル以外にも使えるピッチ修正
ピッチ修正というのはボーカルだけではありません。先ほど紹介したメロダインのようにコードの構成音一つ一つを修正できるソフトも存在します。と同時に発音タイミングまで変えることができます。
たとえばギターなどを録音して聴いてみると「あっ、ちょっとハシッた!」とか「ちょっとモタッた!」ということがあると思います。そういう場合にタイミングも補正することもできるのがピッチ修正ソフトであり、そのようなことができるソフトがほとんどです。
なかなか抵抗がある行為かもしれませんが、自身の楽曲を綺麗にするという考えで、多少のタイミング修正も良いのではないかなと思います。
頼りすぎると、楽器の腕前も良くなりませんが、どうしても時間がないときや、かなり上手く弾けてるのに一部ずれているというときは、使っていくことをオススメします。
基本は「最低限」できていること
ピッチが修正できるということですが、あくまで「最低限」の音程やタイミングで歌えていること、演奏できていることが大事です。
あまりにズレた音程を修正すると、かなりへんてこに聴こえてしまいます。ピッチを修正すれば、プロのような歌になると勘違いしてしまうかもしれませんが、歌い方や声質も、歌の大きなウエイトを占めているということを忘れてはいけません。
歌の難しいところは、多少のピッチがずれていても、歌い方がカッコよかったり、曲に合っていたりする場合があり、逆に修正することによって、魅力が半減してしまう可能性もあります。完璧がすべてではないというのが難しいところです。
作品はベストテイクを作っていく作業
楽曲作品は極力完璧な演奏、音を収録していくものだと筆者は考えております。聴く人がもし、自分だけならどんなモノでも問題ありません。しかし誰かに聴いてほしいという気持ちを持って作っている場合、完璧を目指す努力をしないといけないと思います。(筆者もほとんどできていませんが・・)
基本的に、聴いてくれる人は音楽に関しての「知識」や、楽曲を作る「過程」などにはほとんど興味がなく、「結果(完成品)」でしか判断してくれません。なのに耳が肥えている方が多いので、全部自分で作っているとしても「メジャーレベル」の楽曲基準で判断されてしまいます。
しかもそのほとんどが「歌」で判断されることが多いです。ベースを弾く人はベースがよく聴こえるのと同じように、やはりほとんどの人に馴染みが深い楽器は「声」だからなのだと思います。
今回紹介した「ピッチ修正」「タイミング修正」は(筆者も以前はそうでしたが)少し抵抗感がある作業かもしれません。しかし何度も録りなおす時間も減り、作業効率も上がるのは事実なので、抵抗感のある方も一度試してみてはいかがでしょうか。
筆者:takahiro
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