© バンドやるZooh!~バンド好きの仲間が集まる総合情報ポータル All rights reserved.

ライブはアクシデントがあるから面白い~忘れらないハプニングの数々

ライブにアクシデントはつきものです。当たり前ですが、その場でおきた出来事は修正できません。だからこそライブは面白いんですよね。

普通に生きていても失敗したり思いもかけない出来事に遭遇するんですから、エンターテイメントの現場ならなおさらハプニングはつきものです。

今回は、忘れたくても忘れられないライブでのハプニングを紹介してみたいと思います。

スポンサーリンク

ギターの弦が切れたくらいじゃアクシデントでもなんでもないです。でも動揺する自分が情けない

画像2▲サブギターを持ってない人もいるんです

ギターの弦を切る、なんてことはバンドをやっていたら当たり前ですが、僕が初めて人前で演奏した時に、弦が切れてしまった時はあわてました。なんとその場で張り替えるという愚行をして、メンバーにキレられましたけけどね(笑)。

アマチュアバンドの失敗は本人が思うほど、周りは気にしていないもの。まあそれは注目されていない証拠にもなってしまいますが。

僕が以前、新宿のライブハウス「JAM」に出た時のこと。とりあえず自分たちの出番を終えて対バンを観ていた時のことです。

声援を送った観客もボーカリストのまさかの返しに唖然!

画像3▲完全にイメージ画像ですが、ボーカルの気分っていつもこんな感じ!?

女ボーカル、で鍵盤とドラム、そしてギタリストは、なんとガットギターにピエゾピックアップをガムテープで張り付け、しかも思いっきりディストーションをかけて弾いていました。

もちろんハウリングしまくりで音響的にはひどいものでしたが、一生懸命歌うボーカルの女の子は好感が持てました。バンドの演奏はつたないものの、応援しようという空気ができ上がりました。

そこで、MCの際に客席から「がんばれー!」という声援が飛びました。するとなんとボーカルの女の子はその声に対し「うるさいっ!」と一喝してしまいました。応援してるのに!?

そこから彼らは観客総スカンを喰らい、シーンとなった会場には歪みまくったガットギターの音色がガーガー鳴り響いていました。

女の子の気持ちはわかりませんが、いま思うとバンドのアバンギャルドな演奏の方向性は現代の音楽シーンだったら相当受けたのではないか?とすら感じます。先見の明があったのにもったいないですね。いや、知らないだけでもしかしてデビューしてるかも!?

プロになるとハプニングの対処はお手の物。と思われがちですが、意外と動揺しちゃう大物もいます。大物中の大物、矢沢永吉のライブではこんなことがありました。

スポンサーリンク

日本武道館という矢沢永吉のホームで起こった事件とは!?

画像4▲100回以上歌っている矢沢にとってもはや庭よ、庭。ヨロシク。

2003年12月21日に日本武道館でおこなわれた『ロックオペラ』と題されたライブでのことです。年末の武道館といえば、恒例となっている永ちゃんにとってはホームと呼んでいい場所です。

ところがそんなホームで大ハプニングが発生してしまいました。ライブ中盤ヒット曲「サムバディズ・ナイト」を歌っている最中のことです。2番を歌い終え間奏に入る瞬間、得意の“マイクターン”を決めようとマイクスタンドを振り上げたその時です。

「スポーン!」とマイクスタンドごと後方に飛んで行ってしまったのです。数ある永ちゃんのステージでこんなことって、過去にあったのでしょうか!?

その時の永ちゃんの顔は先程までのクールなキメ顔と違い、完全に素の状態になってしまい、慌てふためく表情がかわいらしい!永ちゃんも慌てるんですねえ。

両手を開き、周りのメンバーに苦笑いしながらスタンドを拾った永ちゃん。間奏明けにマイクを戻しサビを歌い出しますが、完全にシャバダバ(※矢沢ファン用語で歌詞をトチる様子のこと)状態です。困惑ぎみの表情に動揺が隠せません。

後ろでギターを弾いていた山本恭二が口をパクパクさせて歌詞を教えているところがまた最高です。なんだか良いものを見た気分。

その後構成上、2曲を消化した後にMCで「びっくりしたぁ。スパーン!って。でもさ、これがライブなんだよ!」と笑いながら話す永ちゃんはそのまま後半戦に突入。ビシっと決めてくれました。さすが世界のエンターテイナーです。

ちなみにこの場面はDVD『Rock Opera Eikichi Yazawa』で観ることができますので、ぜひ観て下さい。ファンになっちゃうと思いますよ。

ファンといえば、かなり熱いファンを目撃したことがあります。これはブルーハーツが解散した後におこなわれたフィルムコンサートのことです。

グリーンホール相模大野でおこった、おかしくも熱いハプニング

画像5▲相模大野に用があるのはグリーンホールに行くときくらい、とか言わないように。

神奈川にある相模大野グリーンホールで、ブルーハーツの解散記念として「ハイキックスツアー」のライブ映像が上映されたのですが、ライブ後半になりスクリーンに熱唱する甲本ヒロトの顔が、どアップになったその瞬間のことです。

「ヒロトォォォ~!」と叫びながら、最前列に陣取った革ジャンのファンが壇上に上がり、スクリーンのヒロトに向かって飛びついたのです。後方の席で観ていた僕と友人2人はあっけにとられてしまいました。

男性はすぐに袖から現れた係員2人に、両脇を抱えられて退場となりましたが、ブルーハーツには、そんな熱いファンがいたんですよ。彼の印象が強すぎて、正直その日の映像はほぼ覚えていません(笑)。彼は今頃何してるんでしょうか、会ってみたいものです。

このようにライブには、本人がおこすアクシデント以外にもハプニングがたくさんあります。それがライブ、イコール生きている、ということなのではないでしょうか。いかなる時もそれを楽しめるといいですね。

文・okamoto

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

リッケンバッカーが好きなのはザ・ビートルズのファンだけじゃない!

ザ・ビートルズのメンバーが弾いていたことで有名なギター、リッケンバッカー。ザ・ビートルズのファンならずともオールドロックファンなら一度はあこ…

進化するギタリストのためのスマホアプリ~自動でチューニングOK!

いまや毎日の生活になくてはならないのがスマホです。せっかくのなので、音楽活動にも生かしてみませんか?今回は「ギタリストがスマホにぜひ入れてお…

オブリガードでカッコよく決めるならオーティス・レディングを聴くべし

ボーカルを活かす歌ものバンドで、ギターを弾くときにギタリストの腕の見せどころなのが曲のあいまに弾くオブリガードです。 でもどんなフレー…

ギターソロでお客さんの視線を釘付けに!~ソロが映えるインスト曲

ギタリストなら、一度はライブのステージで長いギターソロを聴かせたいものです。ゲイリー・ムーア、カルロス・サンタナ、B’zの松本孝弘まで、ギタ…

キース・リチャーズとチャーリー・ワッツにみるギタリストとドラマーの相性

バンドを組むときに一番重要なのは音楽的な相性の良し悪しです。ギタリストとして自分の個性をどれだけ表現できるか?は実はドラマーとの相性にかかっ…

ページ上部へ戻る