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アンプシミュレーターで名器のサウンドを再現しよう!
高級アンプのサウンドが欲しい…だけどそんなの買うお金なんてない!そんな悩みを抱えているギタリストも多いでしょう。筆者もその一人です。
特にレコーディングをする際などには、この曲だけはマッチレスのDC30のサウンドが欲しい、そう思ってしまうことがあります。
しかし、アマチュアミュージシャンの場合、機材にかけることのできる額はかなり限られていますので、1曲のためだけに50万円以上もするアンプを購入することはできません。
いつでも自由にさまざまなアンプのサウンドを使うことができたらいいのに…そんな夢を叶えてくれるのがアンプシミュレーターという機材です。
そもそもアンプシミュレーターって何?
名器と呼ばれるさまざまなアンプの特徴を研究し、気軽に再現することができるのがアンプシミュレーターです。
一昔前に大ヒットしたプリアンプの一種であるサンズアンプがその代表となります。近年ではデジタル技術が発達したことによって、一台でより多くのリアルなアンプサウンドを得ることができるようになってきています。
エフェクターとの違いはどこにある?
シミュレーターの代名詞的な存在となっているサンズアンプやライン6のPODなどは、ギターとアンプの間に挟んで使用されることも多いため、エフェクターとの区別が曖昧になってしまいがちです。
また、マルチエフェクターの機能の一つとして採用されていることも多いことから、エフェクトの一つである、と誤認してしまうこともあるようです。
そもそも、シミュレーターはギターとアンプの間に接続するために設計されたものではありません。もちろん、これでも音を出すことはできますし、変化させることもできます。
しかし、これでは十分な効果を得ることはできないでしょう。その理由は、スピーカーから出てきた音をマイクで拾ったものをシミュレートしていることから、ライン出力で直接スピーカーから音を出すことを全体として設計しているためです。
つまり、アンプシミュレーターは最終的な音の出口になるべきものであり、決してギターとアンプとの間で音を変化させるものではないのです。
どうしてもアンプを使いたい場合には?
近年、ほとんどのスタジオやライブハウスにはPA設備が揃っていますので、直接ライン出力からミキサーに接続し、音を出すことができるようになっています。
しかし、それでもアンプから音を出したい場合は、できるだけセンド・リターンを使用するようにしましょう。
多くのスタジオに設置されている定番アンプのローランド・JCなどの場合、センド・リターンを利用すればイコライザーなどのプリアンプをスルーして音を出すことができます。
そのため、ほとんどミキサーへ直接接続し、PAスピーカーから音を出した時と同じような効果を得ることができます。
これは80年代以降のマーシャルやメサブギーなどのチューブ系アンプでも使うことのできる方法ですので、シミュレーターでメインの音作りをしているギタリストであれば覚えておいて損はないでしょう。
音作りの基本はアンプのセッティング
歪み系や空間系などの一般的なエフェクターを内蔵しているモデルが多いことから、最初からこれらの機能を使って音作りをしてしまう人も少なくありません。
ですが、これでは本当に自分の作りたい音をなかなか見つけることができなくなってしまいます。
ギターの音作りの基本はあくまでアンプのセッティングです。まずはエフェクターをすべてオフにして基本の音を作るようにしましょう。
ほとんどの機種には、通常のアンプと同じようにイコライザーやボリュームなどをコントロールするツマミが搭載されていますので、これを使ってセッティングを詰めて行きます。しっかりとした基本の音を作った上で、必要なエフェクトだけを重ねて行きます。
エフェクターはあくまでスパイス的なものであると考えながら音を作って行けば、思い通りのサウンドメイクをすることができるようになるはずです。
スピーカーのシミュレーションも使ってみよう
スピーカーの口径や材質、そして接続する数などによって、ギターサウンドは変化します。ライン6のPODなどはこの違いまでシミュレーションする機能が搭載されています。
この機能を使えば、通常では実現が困難な組み合わせを試すことだって可能となります。
例えば、フェンダーのツインリバーブをマーシャルの4発キャビネットから出力する…逆にマーシャルのJCM800をフェンダー・ヴァイブロヴァーブの15インチ一発キャビネットから出力する…そんなサウンドを楽しむことができるのです。
この機能を上手に使いこなすことができれば、他にはない個性的なオリジナルサウンドを生み出すことができるでしょう。
徐々に一般的になってきたアンプシミュレーターですが、まだその使い方をよく理解していないまま使っていませんか?どうしてもその音に満足することができないのであれば、ここでご紹介したポイントを押さえながらもう一度音作りに挑戦してみましょう。
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