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バンドを組んで本当にやりたいことって何?~音楽活動の原点を考える
物心ついた頃には、あなたの身の回りに音楽はすでにありましたよね?それは、幼稚園や保育園のお遊戯だったかもしれないし、テレビから流れてくるアニメやドラマの主題歌だったかもしれません。
意識というものが芽生えた時には音楽は生活の中に完全に溶け込んでいるのは、現在日本で暮らす人であれば当たり前だと思います。
そんな環境で育って行くと、今度は音楽を聞くだけではモノ足らずに、自分でやり始めてみたいと思うのはごく自然なことだと思います。
そんなとき楽器を始めバンドを組み、ライブをやる。ゆくゆくはレコード会社や事務所に認められてメジャーデビューを夢見る。まぁ、そんなところが妥当な線でしょうかね?おそらく。
それが悪いことだと言っている訳ではありません。むしろ当然のことだと思います。
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あなたは何がしたい?
▲音楽は表現をすることです。
曲を作りそれを演奏し発表するということは、当たり前のことで基本中の基本です。そして伝えたいことは歌詞であったり、演奏に込めた気持ちなどで表すと思います。
でもよく考えてみると、「音楽でできることってそれだけなんだろうか?」「作り出す楽曲は聞こえがイイ、みんなにウケるような曲ならそれで良いのか?」「そこに込められた気持ちが音となり放出され、そんな気持ちの込もっている音楽に感動し、感激し、音楽をやり始めたんじゃないのか?」
音楽で金を稼ぎたいのも、自分を満足させたいのも、人々を感動させたいのも当たり前の考えです。
演奏が上手くなりたい、女にモテたい、いろんな音を追求したい・・・全部当たり前だし、音楽をやるならほとんどの人はこのどれかに当てはまると思います。
音楽、バンドのいろいろなあり方
▲本当のPUNKの姿がここにあります。
ここに紹介するバンド、インドネシア・ジャカルタの「MARJINAL」と言うバンドがいます。PUNKです。本物のPUNKです。
インドネシアという国は、社会情勢も安定しておらず、汚職と腐敗と不条理に埋め尽くされ(実際どこの国でもそうですが…)貧困層は増え続け、インフラは整備されず、高額な教育費、機能していない医療制度、国民の多くはスラム街に生き、ストリートキッズが増え続けているのが現状です。
▲インドネシアで多くみられるストリートチルドレンたち。
「MARJINAL」は、そんな政府に対する怒り、理不尽で不正だらけの世の中で起きている事実を記録するための手段としてバンドを始めました。他にもストリートキッズを保護し、共に支え合い、生活・活動を共にしています。
活動の一例としては、ストリートキッズの住む場所を作り、子供でも簡単に持ち運び出来るウクレレを弾けるように教えて演奏し、ストリートで日々の糧を得られるようにしています。
また、保護したストリートキッズに版画を教えてT-シャツ作りや、アクセサリー作り教え、それらを売り生活の糧にするよう活動しています。
スマトラ沖地震での被災者を救済するためにも、ショッピングモール等に行き、演奏し、練り歩き寄附を募る。
音楽以外でもこのような活動を行っています。
▲活動の場は多岐にわたります。
バンドでのLIVE活動はもちろんですが、そこではかなりのお客さんが来るにもかかわらず、ほとんどがストリートチルドレンや貧困層のため入場料が取れません。そのため活動も多岐に渡っています。そういった活動を「バンド」がやっているのです。
▲パンクという自由なスタイル。
潰される自由
▲パンクだったら逮捕されてしまう?
そして、その活動は膨れ上がり、貧困層の若者達に瞬く間に広がり、政府も彼らの存在を無視できなくなってきました。
PUNKですから、いで立ちはモヒカンやタトゥーです。
そんな彼らに政府側は犯罪者というレッテルを貼り、不当な逮捕や補導が行われ、ついには選挙前に「街のクリーンアップ」と称してストリートキッズとパンク狩りまで行われました。PUNKだと言うだけで逮捕されたのです。
▲政府の手で自由が握りつぶされてしまうこともあります。
彼らには何が必要?
▲音楽にはどんな力があるのでしょう?
政治的自由や、言論の自由、そして生き方の自由もない状況で、その気持ちや怒りをどうやって伝えればいいのか?
メディアを活用することもあるでしょうし、いろいろな団体との交流をはかることもあるでしょう。
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そんな時、運動家や活動家のような難しい言葉でわかりづらい説明をするよりも、ありったけの思いを込めてギターを鳴らし、リズムを取り、歌を歌うことで、人々の心に響かせることができるのでしょう。
音楽とはこういうモノなのではないでしょうか。伝えたい気持ちの強さが音を良いモノにするのではありませんか?
音楽で金を稼げたり、楽器がうまく演奏できたり、女にモテたり、自分の音楽が人の心に届いたり、人々を感動させたりするのは、全部後からついてくることではないでしょうか?
音楽をやっている人、これからやりたいと思っている人、昔はやっていたけど今はやってない人、音楽を聞くのが大好きな人。そんな人達なら、こんな感覚がわかるのではないでしょうか。
音楽にできること
▲音楽にはさまざまな力があります。
こんな形のバンド、音楽があるんです。そして、このようなバンドや音楽は、いま現在も世界中で繋がり合い、お互い助け合い活動をしています。
活動はツアーであったり、メッセージ、音、楽曲などいろいろですが、こんな形で世界が繋がっているのも音楽の素晴らしいところだと思います。
世界的に有名なアーティストやバンドは、テレビや雑誌等のメディアで大々的に紹介されているモノだけではありません。ビックリするほど世界は音楽で繋がっています。
そんな音楽やアーティスト、バンドを見つけたり感じたりするのも音楽の楽しみのひとつではありませんか?
住んでいる国、言葉、食べ物も違えば習慣や文化も違う。肌の色も違えば趣味嗜好も違う。そんな人たちと共鳴しましょう。チューニングを合わせるのは音だけではありません。
▲多くの人と共鳴できるかもしれません。
By ISHIYA
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