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ジョン・ボーナムやリンゴ・スターの2世ドラマーは偉大な親を超えた?

日本では芸能界に多くの二世タレントがいますよね。しかし才能の有無はDNAとは別のようで、親を超える活躍には至らない人がほとんどではないでしょうか。音楽の世界ならなおのことです。シビアな実力の世界でのし上がってきた海外で活躍するドラマー2人に注目してみました。

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「俺に教わったら和む音楽になってまうぜ」とお父さんが言ったのかどうか?他人が師匠になる

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▲やっぱりどうみても鼻が似てる、鼻が!でもこの写真イケメンっぽいですね

まず一番に挙げたいのが元ビートルズのドラマー、リンゴ・スターの長男であるザック・スターキーです。リンゴと元妻モーリンとの間に生まれた彼も現在ドラマーとして大活躍しています。

父親がドラマーなんですからもちろん直接教わったんだろうと思うのが普通ですが、なぜか教わっていません。その理由は「ドラムは人に教わるものじゃない」とのこと。

だったらアンタは自分で全部できたのか!?と反抗期の息子なら食って掛かるところでしょうが、そこはものわかりの良いザック坊や。他をあたります。

かくして師匠となったのがなんとザ・フーのキース・ムーンです。交流があったことから生まれたこの師弟ですが、これまた父とは違うタイプを選んだものです。

影響は聴けばすぐにわかります。ザックのドラミングはリンゴとは全く異なり、パワフルでキースのプレイそのものです。ビートルズが好きじゃなかったんでしょうかね(笑)。

リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドに加入して来日公演をおこなった後、矢沢永吉のシングル曲「エニィタイム・ウーマン」でレコーディングに参加する等活躍します。実は永ちゃんにはツアーバンドに誘われてたりしたんじゃないでしょうかね?勝手な妄想ですが(笑)。

ザ・フーのドラマーとして一躍注目が集まることに

London Olympics the Party is On

▲年齢の割に60年代ミュージシャンの風格を漂わせているのは大物の息子ならでは

2004年にはロックフェス「THE ROCK ODYSSEY 2004」に初来日となったザ・フーのメンバーとして来日。バンドの一員として全盛期の名曲を完全再現した演奏は絶賛されましたよね。

直接教わった本人がいたバンドに加入してプレイするなんて夢のようですが、それを実現した彼の努力は並大抵のものではないでしょうね。

その後オアシスのアルバムのレコーディングに参加して、ライブにもサポートメンバーとして参加します。オアシス来日公演の代々木体育館で筆者も観ましたが、パワフルな演奏がバンドの推進力となっているのが良くわかる素晴らしさでした。

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ライブの最後の曲は彼とキースに敬意を称してか、ザ・フーの「マイ・ジェネレーション」で締めていましたが、最後に狂ったように叩きまくる姿に大興奮させられました。

ちなみに娘のターシャ・スターキーはベーシストになったそうですから、血は争えません。

ボンゾの息子といえばモビー・ディック…ではなくジェイソンです(下ネタ)

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▲ド迫力なドラミングが聴こえてきそうです

もう一人はレッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムです。4歳からドラムを始めたという彼はツェッペリンの映画『狂熱のライブ』にも映っています。

父が死去した後はジミー・ペイジのアルバム『アウトライダー』に参加したりツアーに参加したりと、ツェッペリンの残りのメンバー3人とステージに立ったりと、同じ音を求められて行動を共にしています。このあたりの境遇はザックと似てますね。

リーダーバンドであるボーナムを結成して活動したものの、すぐに解散したジェイソンはその後フォリナーに加入したりもしますが、セッション・ミュージシャンとしての活動が主になって行きます

ここ数年で一番注目が集まったのが、アトランティック・レコードの創設者アーメット・アーティガンの追悼コンサートとして2007年12月10日にロンドンのO2アリーナで行われた、ツェッペリン追悼コンサートです。

ベースのジョン・ポール・ジョーンズとのリズム隊がバッチリと決まり、見事な演奏で記念すべきライブを盛り上げ、彼を紹介したロバート・プラントの「ジェイソンは今夜、父親に追い付いた」との言葉と共に、集まった2万人のファンから称賛を受けました。

再結成は彼がいなければなかったのかも?ところでこのライブって沢尻エリカが観に行ってましたよね(笑)

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▲ジミー・ペイジのおじいちゃん感がヤバいですが演奏はお見事。

再結成ライブは80年代にも何度かイベントでおこなわれていました。その都度ペイジの調子が悪かったりして(笑)なかなか全盛期を再現できなかった彼らですが、見事な演奏で恩人に報いることができました。

ファンの記憶に残っている偉大なプレイヤーを親に持ち、同じ道を進むのは相当なプレッシャーがかかることは当の本人が一番わかっていることです。自分の個性を出しながらも偉大な父親の姿も感じさせるドラマーとして活躍する彼らも、既に多くのフォロワーを生んでいるに違いありません。

文・岡本貴之

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