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神さまがテーマの曲は意外にも名曲が多い?~古今東西の神さまソング
「この歌、神曲!」なんてかる~く言っちゃうのは、日本人の信仰心のなさが成せるワザでしょうかね?まあ僕もまったくないんですけど(笑)。人間がいる限り世界中で歌われるであろうテーマだけに、名曲も多いんです。
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芸術家ならば信じるものが必ずあるはずですよね。それは目に見えないものかも
▲有名な芸術家ほど信仰心も強いものなんでしょうかね?
なんだか敷居が高いようですが、人間誰しも信じるモノがあるはず。芸術を作り上げるアーティストならば、なおさらそんな気持ちがあるのではないでしょうか?
外国の曲で真っ先に思い浮かぶのは「アメイジング・グレイス」です。これは19世紀にイギリスの牧師ジョン・ニュートンの作詞により作られたという賛美歌です。アメリカ人なら誰もが愛する曲みたいですね。
“グレイス”とは「神の恵み」という意味だそうですから、まさに人生への感謝を歌っているといえますね。
ニュートンは黒人奴隷貿易に従事していたことがあり、後年牧師になり、自らの罪を赦してくれたことへの感謝を歌詞にしたそうです。こういうところにも人種差別の影があったんですね。なかなか根深いアメリカの問題です。
ジョン・レノンが歌う「ゴッド」はジョンの人間宣言だった?
▲ジョン・レノンは「信じているのは自分とヨーコ」と歌いました。
そのものズバリの「ゴッド」と歌ったのはジョン・レノンです。1970年に発表されたビートルズ解散後初のソロ・アルバム『ジョンの魂』に収録されています。ビートルズのメンバーとしての自分との決別がテーマです。
聖書やイエス・キリスト、シヴァ、仏陀、お経、ジョン・F・ケネディ、エルビス・プレスリーからボブ・ディラン(本名のジンマーマンと歌われている)、最後はビートルズも「信じない」と歌う歌詞は、発表当時衝撃を持ってむかえられたようです。
この曲は1988年に発表されたU2の『魂の叫び』に収録された「ゴッド・パート2」の歌詞は、この曲からの影響を受けており、歌詞カードにも「for John Lennon」とクレジットされています。
「ゴッド」と違い、リズミカルな曲ですが曲調は暗いです。この曲ではボノも信じられない事柄を並べながら「ただ愛を信じる」と歌っています。
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ジョージ・ハリソンは盗作問題に巻き込まれてしまいました。これって有名税ですよねえ
▲盗作って言われるとは思わなかった…という顔のジョージ(妄想)
同じビートルズのジョージ・ハリスンも1970年にリリースした「マイ・スウィート・ロード」でインドの神クリシュナへの信仰心を歌っています。
ところがこの楽曲、ジョディ・ミラーという女性カントリー歌手のカヴァー曲「イカした彼(He’s So Fine)」に酷似しているということで、「盗作」として訴訟をおこされてしまいます。
最終的に1981年に、ジョージはこの多額の賠償金を楽曲管理会社側に支払い、決着することとなりました。その後彼は「しばらく、誰かの歌と同じようなメロディの曲ができたらどうしようと思ったらギターにもピアノにもさわれなかった」と告白しています。
ビーチ・ボーイズの名盤『ペット・サウンズ』収録曲。ポールは褒めすぎなんじゃないかな?
▲歴代ベスト・アルバム企画があると必ずピックアップされる『ペット・サウンズ』
ビーチ・ボーイズの楽曲「神のみぞ知る(God Only Knows)」は、1966年の名盤と呼ばれているアルバム『ペット・サウンズ』に収録された曲です。
この曲、なんとロック史上初めて曲名に「God(神)」という言葉を付けられた曲なんだそうです。それだけ触れるのが難しいテーマであったとも言えますね。
お得意のコーラスワークがふんだんに盛り込まれたこの曲は、ビートルズのポール・マッカートニーが「今まで聴いた中で最高の曲」とのコメントを残しているほどです。う~ん、今となっては正直そこまで最高の曲かな?と思っちゃいますけどね。
そして日本の曲で真っ先に思い浮かぶのは、GSグループのザ・テンプターズが1968年に発表した「神様お願い」です。
テンプターズといえばショーケンこと萩原健一がボーカルを務めたバンドとして有名ですね。「アン、アアンアン~」という、甘え声のようなコーラスが印象的な曲です。
曲の内容は女の子にふられた男が「困ったときの神頼み」とばかり「あの子を返して」と嘆願するという、非常になさけないものです。ショーケンのイメージに合わない!
この曲は後年、KUWATA BANDがライブでカバーしており、ライブアルバムに収録されています。
僕もこの曲は中学生の時にKUWATA BANDのライブに足を運んで初めて聴いた覚えがあります。もちろんその時は誰の曲かもわからずに「変な曲だなあ、新曲かな?」なんていって聴いていましたけどね。
どの曲も、できた背景を知らなかったり信仰心の有無に関係なく、いつまでも聴ける名曲ばかりですね。それは音楽の中にこそ神さまがいるということかもしれないですね。
文・岡本貴之
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