音楽マニア御用達ショップの楽しみ方をマスターしてみませんか？

Amazonやitunesの浸透により、音楽ファンにとって、いまやCDから配信まで、あらゆる音源がどこでも手に入る世の中です。それでも音楽マニアにとってはショップ巡りは楽しいものです。初めて訪れるあなたにマニアなショップの楽しみ方を教えます！

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デジタル音源を買うのは味気ない、というあなたは実店舗を利用しましょう

▲デジタルな音よりも柔らかい音が欲しい人もいますよね。

デジタル化の時代と言えども、音楽好きにはアナログレコードやカセットテープを求める方も多く存在します。そんな方たちが集まるショップってなんだか少し敷居が高い気がしませんか？

その反面、田舎から上京してきた僕なんかは、東京のお店に憧れていたので初めて訪れたお店では大興奮でした。田舎には小さな町のお店しかなかったんですよね。

東京のレコード漁りのスポットといえば、真っ先に思い浮かぶのが西新宿ですが、ここはブートレッグ、いわゆる海賊盤を販売しているショップも多く存在します。

コレクターズ、インポートCDと称された非公式音源が公然と販売されているのですから、実際は違法行為となるのでしょうが、日本のレコード会社にはこうした店を、告発する権限はないそうです。しかし、邦楽アーティストが扱われていたら訴えられるでしょう。

海賊版DVDの老舗という、なんとも言い難い称号を得るAIRSは来日アーティストも多数来店！

▲こんな感じで持って帰ってます！どうぞどうぞ。

そんな中でも有名なショップが「AIRS」です。ここは数年前に移転したのですが、いまだに西新宿のブートショップといえばここ、というイメージです。

このお店はCDではなく映像の方で有名です。海外のライブDVDの品ぞろえは実に豊富で、恐らくここで見つからないものは、存在しない映像だと言っても過言ではないでしょう。

AIRSの凄い所は海外にも名を轟かせているところで、お店に入口には無数の来日ミュージシャンの記念写真が飾ってあります。

そうなんです、来日した際にミュージシャンが訪れるんですね。オアシスのメンバーやレッチリのメンバーが来店しているのですから、むしろ公式商品を売っているショップよりも凄いですよね。

ここを訪れた最大の大物といえば、やはりジミー・ペイジ。彼は来日して西新宿を訪れるたびにレッド・ツェッペリンの音源を、サイン1つと交換にすべて持って帰るという噂がありましたが、本当なんでしょうか？ まあ演奏者本人を前に販売するわけにいかないですよね。

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ディスクユニオンは、いまや日本一の輸入・中古レコードショップになりました

▲ディスクユニオンはどこにでもあるイメージですなあ。

いきなり海賊盤のショップを紹介してしまいましたが、正規商品の輸入・中古ショップの老舗的存在が、東京都内の各地に店舗を持つディスクユニオンです。

新宿だけでもジャズ館、SOUL/BLUES館、CLUB MUSIC SHOP、PUNK MARKET、HEAVY METAL館、クラシック館というように、ジャンル別に独立した店舗、フロアがある巨大ショップです。目的別にお店を選べるのが嬉しいですね。

ここには海外のCD・レコードはもとより、中古CDやレコードの在庫が数限りなくあります。マニア向けのセールなんかもやっていますが、チェーン店ということもあり、お店は気軽に入れる気さくな雰囲気です。初めて足を運ぶ人も安心して行ってみて下さい。

ただし、お店の中は狭いので大きな荷物は迷惑になってしまうのでやめましょう。特に大きなリュックサック、キャリーバックなんかはもってのほかですよ。気をつけましょう。

同じく輸入・中古のショップといえばレコファンを忘れてはいけません。実は僕、1年ほど町田店でアルバイトをさせてもらったことがありました。もう相当昔の話ですけれども。

このお店の特徴といえば、輸入CDが安いこと。そして、中古の在庫がかなりの数を誇っていることです。僕も働いている時に社割で買ってしまい、アルバイトのお金が相殺されてしまうほどでしたから。

もちろん買い取りもやっていますので、毎日お客さんがレコードやCDを持ってくるのですが、ある時店長が買い取りのレコードを出して綺麗にしていたところ、ハラリと何かがジャケットの中から落ちました。

「ん？なんだ？」と拾ってみると、なんと女性のヌード写真でした。買取時には気が付かなかったみたいですが、びっくりしました。こういうこともあるので、あなたも下取りに出す物は良く確認してからにしましょうね。

マニアなショップには頑固な店員がいることもあり！？

▲好きな音楽との出会いがあるかもしれないのもお店に行く醍醐味

こういうショップには、いろんなお客さんが来ます。ある日地方から出張で来ていたサラリーマンが、棚の下にある段ボールに入っている商品を見せてくれないか、と言ってきました。お客さんからすれば、めったにない東京での買い物だったんでしょう。

しかし、その時応対した店員は、一切取り合うことなく「だめです」の一点張り。諦めてサラリーマンのお兄さんは帰ってしまいました。僕は正直、見せてあげるくらい良いんじゃないかと思いましたけど。

レコファンはかつて新宿、下北沢、町田などにも店舗がありましたが、いまや3店舗になってしまったようで寂しい限りです。

新品のCDを買うならタワレコ等のショップ、中古や輸入品を買うならディスクユニオンやレコファン、コレクターズCDやDVDが欲しいマニアなあなたは西新宿へ行ってみましょう。たまにはジャケ買いも良いかもしれませんよ！？

文・岡本貴之

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