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自分のバンドを世界に伝えよう!~インディーズバンド海外ツアー術

自分達のバンドが海外でどれだけ通用するのか?バンドをやっているならば、少なからずそう思っている人は多いはず。ロックにしろ、ヘヴィメタルにしろ、パンクにしろ、海外の音楽に影響を受けたならば、海外ツアーに行ってみたいと思いませんか?

それでは行きましょう!その一例を紹介します。

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海外に行くと言ってもどうしたら良いかわからない。まず最初にやることは?

日本から飛行機で飛び立つ様子▲海外ツアーに旅立つ時はドキドキとワクワクが止まらない。

個人的な旅行などで海外に行ったことのある人はたくさんいるでしょう。しかし、今回は自分のバンドで海外でライブをしてみたい。そんな時まずは何をすれば良いか?大前提としてLIVEをやり音源を出していることが条件の中で大切です。

もう一つ大切なことは、メンバーに英語が話せる人がいること。これは交渉の際に非常に大事です。通訳できる人を使っても良いですが、なかなかバンドの意向の細かいニュアンスなど伝わり難いこともありますので、英語の話せるメンバーがいるとだいぶ違います。

自分達の音源を海外流通させるには、インディーズレーベルや個人でディストロをやっている人に音源を渡しましょう。海外流通しているレーベルはたくさんあるので、そこからリリースするのが一番話は早いと思います。

リリースはできなくても、流通だけを頼むこともできるので、各レーベルと話し合うと良いと思います。そうやって海外にバンドの音源が出回るとバンドやレーベルのHPやFacebook等に海外から何らかのアクションがあると思います。そこから交渉が始まります。

日本のアンダーグラウンドシーンにおける海外流通との繋がり

ニューヨークのライブ終了後の風景▲ニューヨーク、今はなきCBGBのライブ終了後。サポートにより有名ライブハウスでやることがあるかも?

ここで海外とのコンタクトや流通、ツアー等を頻繁に行っている、日本のハードコアパンクシーンの事情をあげてみます。ハードコアパンクは特殊かもしれませんが、海外との繋がりが盛んなシーンですので、参考になると思います。

昔は手紙のやりとりでやっていましたが、今はPCやメール、Facebook等があるので、そんな苦労がなく簡単に海外とのコンタクトが取れます。

海外の人間と通じたら、Facebookやメールなどでこまめにコンタクトを取り、ツアーに行きたいことを具体的に話しましょう。いろいろ話すうちに、どんどん広がって行くので、きちんと自分達のバンド内でも話をして決めておきましょう。

流通をしてくれたレーベルと綿密に話をし、そのレーベルの流通先と交渉するのは一番早い方法です。自分達の音源を海外で発売してくれるように話ができるとなお良いと思います。そうなるとそのレーベルが動いてくれるので、ある程度のめどが立ちやすくなります。

英語が話せるメンバーがいない場合、レーベルや流通をやっている人なら英語も堪能なので、そのレーベル等に交渉窓口になってもらうのも良いでしょう。

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現地でのサポートや移動などはどうするか

宿泊先で移動前のメンバー▲移動前宿泊の家の前で車を待つ。自分の荷物でも多い。

海外レーベルから発売となると、そのレーベルのバンドか知っているバンドが一緒にツアーを周ってくれることになります。海外でのツアーですから、現地のバンドがいた方が何かと心強い面が多々あるので、現地のバンドと周ることをお勧めします。

稀に初めて行く海外で1バンドで周り、まったく知らない土地で1からすべてをやるバンドもいますが、かなりの苦労があるのであまりお勧めはできません。しかし無事に帰国できれば、次回からのツアーには非常に強いコネクションができると言う場合もあります。

海外と日本のライブ事情の違いがハードスケジュールを生む?

ハウスショー前のギャラリー▲ハウスショーの家の前の観客達。家のリビングのライブでもこんなに客が来る。

ここで、とあるバンドのアメリカツアーを例にあげてみます。約3週間で23カ所24回のライブ。急遽やったライブを入れると26回。なぜここまでのスケジュールでライブをやるのか?それは日本とアメリカの事情の違いがあります。

日本でツアーをやる場合はライブハウス等の箱代金に高速代金、ガソリン代金等、最低限にかかる費用がかなりあります。その上で支払われるギャラが決まります。アメリカツアーでも基本的には同じですが、箱代、高速代はほとんどかかりません。

大きい箱の場合は違うと思いますが、BARの併設されている場所や、倉庫のような場所、教会であったり大学の構内であったり、人の家のリビングやガレージなんてこともあります。そのため箱代がかからず、入場料のほとんどがバンドに還元されます。

そのため休日を入れるよりもライブさえやれば収入となって還って来るので、なるべく休みを入れずにライブをやる方が稼げることになるわけです。日本でやるサウンドチェックもありませんので、ライブのみに集中し、早めに到着すれば観光等もできます。

海外ツアーの経験はバンドを確実に進化させる

小さなライブスペースで盛り上がる人たち▲小さな場所でも良いライブをやれば盛り上がり、必ず次に繋がる。

移動も大変ですし毎日ライブですから疲れますが、見知らぬ土地、それも海外での経験は今後のバンド活動や音、ステージに確実に反映されます。海外で培った経験はバンドを次の段階へとステップアップさせることは間違いありません。

言葉や文化、人種の壁を乗り越えてひとつになれるのが音楽の素晴らしいところです。全世界で共通の音楽を武器に、楽しみや感動、苦労をも分かち合い、世界中と手を繋ぎ、力を合わせ行くのは人生にとって何物にも代え難い貴重な宝となるでしょう。

あなたも人を殺さない武器で世界と闘ってみませんか?その闘いで手に入るものは一人一人違うものです。一体どんなものが手に入るのか見つけてみてはいかがでしょうか。

但し、評判が良くなければ二度と呼ばれることはありません。全身全霊で最高のパフォーマンスをしましょう。あとは、観客の判断です。

By ISHIYA

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