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ヴィンテージギターはとても高い?~いえ10万円以下で入手できます

レスポールといえばサンバースト…そんなイメージが定着しています。しかし、このギターが誕生した当時、このカラーは存在していませんでした。

1952年、アコースティックギターやマンドリンなどを製作していたギブソン社が初めてのエレキギターを発売しました。それがレスポールです。当時のカラーリングは現在のスタンダードとなっているサンバーストではなくゴールドでした。

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そして、数回のモデルチェンジを経て、初めてサンバーストカラーが登場したのは1958年のことでした。

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現在、ヴィンテージ・レスポールの中でもっとも人気が高く、価格も高騰しているのがこの58年以降の3年間に作られたものです。

その相場は1000万円を超えており、もはや一般人の手には届かないレベルになってしまいました。

どうしてもサンバーストのサウンドが欲しい!だけどそんなお金を用意することはできない…そんなあなたは50年代のコンバージョンモデルを狙ってみてはいかがでしょう?

使われている材質は同じもの

50年代のレスポールスタンダードは、ホンジュラスマホガニーバックに、ハードメイプルトップのボディ、ハカランダ指板というスペックになっています。

これは52年の最初期のモデルから、60年の最終モデルまで変更されていません。最初期にネックの仕込み角度が変更された点以外は、ほとんど形状にも違いはないのです。

木部に関して考えると、カラー以外の違いはほとんどないと言えるでしょう。

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パーツは交換することができる

基本となっている木部さえ同じであれば、パーツ交換することによって、サンバーストと同じスペックは実現することができます。

ブリッジやピックアップを交換してしまえば、材の構成もパーツもまったく同じギターを作ることができるのです。

意外に安い?サンバースト以前のレスポール

サンバーストカラーが登場する以前のゴールドモデルの相場をチェックしてみましょう。フルオリジナルにこだわらなければ、100万円以下で販売されていることもあります。

サンバーストの10分の1以下で購入することができるのです。

これにバースト系のパーツを入手するための費用をプラスしても、はるかに安くほぼ同じギターを手に入れることができるのです。

もちろん、骨董的な価値はまるでなくなってしまいますが、プレイヤーの視点で考えると、あの伝説のサウンドを格安で手に入れることができる、ということになります。

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販売されているコンバージョンモデル

さまざな工房などが、57年以前のレスポールをバースト仕様に改造し、販売しています。状態の極めて悪いものをベースとしているものであれば、より格安で入手することができるケースもあります。

しっかりとした工房でリペア、改造されたものであればプレイする上ではまったく問題はないでしょう。

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コレクターではなくプレイヤー視点でギターを探すのであれば、悪くない選択肢であると言えるでしょう。

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ヴィンテージが10万円以下で手に入る!

コンバージョンモデルや不人気なモデルを狙うことによって、ヴィンテージを安価に入手することができるのはレスポールだけではありません。

スタンダードだけでなく、近年ではジュニアやスペシャルといったスチューデントモデルもかなり価格が高騰しています。この手のモデルに近いサウンドを手に入れたいのであれば、同社のメロディメイカーなどを探してみましょう。

このモデルはジュニアよりももっと廉価なシリーズとして発売されたものですが、時期によってはピックアップにもP90が採用されており、素晴らしいヴィンテージサウンドを楽しむことが可能となります。

もちろん、ホンジュラスマホガニーやハカランダといった現在では希少となってしまった材が使用されていますので、改造のベースとしても使用することができるでしょう。

状態によっては10万円以下で手に入れることができますので、まさに今もっとも狙うべきヴィンテージの一つなのではないでしょうか。

フェンダーギターになると、さらに入手しやすいヴィンテージの幅も広くなります。

スチューデントモデルのマスタングやミュージックマスターなどは60年代のものであっても20万円以下で売られていることも決して珍しくありません。60年代前半のストラトであれば300万円を超えていますので、かなりお買い得です。

また、ジャガーやジャズマスターといった亜種にあたるモデルもストラトやテレキャスほど価格が高騰しているわけではありません。

手軽に60年代フェンダーを手に入れたいと考えているのであれば、スチューデントモデルや亜種モデルを狙ってみましょう。

リッケンやグレッチなどの老舗ブランドにおいても同じことが言えます。絶対に現行よりもヴィンテージの方が良いというわけではありませんが、その時代のギターにしか出すことのできないサウンドがあることは事実です。

ヴィンテージギターは高いから…そう考え、諦めてしまう前に、コンバージョンモデルや、王道から少し外れたモデルを狙ってみてはいかがでしょう。

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