バリ島では島民の約90%がヒンドゥー教徒なのに牛肉が大人気!?
日本に暮らしていると「宗教」に対してピンときませんが、世界的には宗教の影響力は非常に大きく、宗教の教えをベースとして暮らしている人たちがたくさんいます。
生まれたときから教えに沿って行動していますので、宗教によって考え方や文化がそれぞれに異なり、食生活においても大きな違いをもたらします。
宗教の教えには神への信仰のほか、タブーも多く記されており、その中には「食べてはいけないもの」まで存在するのです。
インドネシアは国民の約80%がムスリム教徒ですが、バリ島では島民の約90%がヒンドゥー教を信仰する特異な島です。
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しかしバリ島ではなんと、ヒンドゥー教で絶対にタブーとされている牛肉を食べることができるのです。
食べてはいけないものなんてない!充実の精肉コーナー
バリ島には移住者・旅行者向けにたくさんの外国人用高級スーパーがあり、お肉のコーナーに行けばズラリと牛肉が並んでいます。分厚いステーキ肉からブロック肉、薄切り肉、ミンチとバリエーションも豊富です。
もちろんローカルのスーパーにだってSAPI(インドネシア語で「牛」の意味)が、ずら~り!
バリ島では豚肉や鶏肉に比べて牛肉が高めの傾向にありますが、それでも牛肉は大人気です。
というのもバリ島はバリ・ヒンドゥー教という独自の教えを守っており、インドやネパールに見られるような菜食主義やカースト制というものが存在しません。もちろん食べてはいけないものも存在せず、中でも牛肉と豚肉は島民の大好物で、いろんな料理に用いられています。
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子供のおやつにも浸透する食文化
スーパーの中をちょっと見てみると、あらゆるところに牛を使った食品があります。
まず子供のおやつに牛肉ソーセージが人気です。
ジャーキーではなくソーセージです。小さな子供たちに大人気、もちろん大人も好んで食べます。
そして、牛のダシ汁から作った調味料もあります。
ティースプーン一杯であら不思議、どんな料理だって牛肉風味になります!コクのあるおいしさが人気です。
そして極め付けが2014年初めにクタ地区のデゥィ・スリ通りにオープンした、ジャカルタ発祥のステーキレストランの店名です。
「Holy cow」、直訳すれば「神聖な牛」、厳格なヒンドゥー教徒が見たら卒倒してしまいそうなこのお店ですが、分厚いステーキがおいしいと評判です。もちろんバリ・ヒンドゥー教のバリ人もこぞって押しかけて、連日満員の大盛況なんですよ。
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