インドネシアの産地直売マーケットは超アナログな量り売りが楽しめる
私たちがスーパーで食品を購入するときには、個数によって値段が決められているか、グラムによってすでに価格が決まっていることがほとんどです。
野菜やフルーツなどはグラムでの値段が掲示されていることもありますが、「これは何グラムだからいくらで…」なんて計算をすることはなく、商品に貼られている表示価格で買い求めるのが一般的でしょう。
インドネシアで食品を購入する際はスーパーかマーケットになりますが、新鮮で安いのは絶対に産地直売のマーケットです。巨大な掘っ立て小屋のようなスペースに、たくさんの野菜やフルーツ、お肉などが並びます。
そして、これらはすべて超アナログな量り売りで販売されているのです。
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キロ単位が基本です
マーケットは通常早朝5時に行われるものと夕方4時頃から開くタイプがあり、一般的にレストランやワルン(インドネシアの食堂)などを経営している人が朝市に、そして一般家庭の人は夕飯前の夕方のマーケットに行きます。
買いたいものを見つけたらまずは値段を聞きますが、ここではグラムではなくキロ単位の販売がほとんどです。たとえば、もやしを買いたい場合、「ちょうだい」と指をさしてお願いします。
詰めてもらっている途中で「そんなにいらない…」と思っても、売ってくれるのはキロ単位、欲しくなくても1キロになるまでパンパンに袋に詰められます。
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これがマーケットによくある量り器です。
理科の実験に使いそうな物体ですが、おもりの重さをあれこれ変えて商品の重さを調べ、詳細な金額を割り出します。電動式だったらもっと楽だと思うのですが、ほとんどのマーケットは今でもこれなのですよね…。
おばちゃんたちとのコミュニケーションも楽しみに
そして、私のもやしは1キロもないことが判明しました。1キロ40円ほどでしたが、500グラムしかないので半額の20円ほどで購入できました。
この超アナログの量りは、野菜だけでなくフルーツでもお肉でも、何でも使用されています。重さは1キロのほかに500グラム、200グラムと細かいおもりが用意されているものの、ほとんどの商品がキロ単位でしか売られていません。
1キロを少し超した場合、おばちゃんたちは小さなおもりをあれこれ試して、細かい数字を出そうと頑張ります。
最初こそ少々面倒くさいと思ったこのシステム、人と人のコミュニケーションの場となっているのを知り、今ではけっこうお気に入りなのです。
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