インドネシアのケチャップアシンと呼ばれる醤油もどきの調味料
海外生活が長くなってくると、慣れ親しんだ自国での料理が恋しくなってきます。日本食は世界的に人気の高い料理なので各地に日本食レストランが存在しますが、海外在住者にとってはそう気軽に通えるようなところではありません。
日本と変わらない味を提供してくれるところは、食材や調味料を日本から輸入していますので料理の値段も高くなります。
そのため、現地の調味料を駆使して頑張る日本食屋もどきものお店も、インドネシアではたくさん存在しています。
私はインドネシアで日本食が食べたいあまり、長らく「まあ食べれる」を「おいしい」と脳内変換していましたが、やっぱりどこをどう考えてもケチャップアシンは醤油になりきれないことを悟ったのです。
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醤油を薄めたような不思議な調味料
ケチャップアシンは日本の醤油と同じく大豆や食塩、砂糖、調味料などをベースに作られており、インドネシアでは醤油のように使われています。
こうしたまがいものの日本食でも長らく日本食を食べていない人であれば感動するところですが、よくよく味わってみるとどこかが違い、首をかしげたくなるものがほとんどです。
だってこのケチャップアシン、日本の醤油と違って濃さがなく、まるで醤油に水を入れて薄めたような味なんです。
節約と欲望を天秤にかけて悩める日々
もちろんこれはインドネシアの調味料ですからインドネシア料理に使う分には全然構いませんが、なんとここでは醤油の代用品としてお寿司と一緒に出してくるのです!
醤油のような入れ物にわさび、ガリ。この写真だけ見れば本物のようにも思えるかもしれません。しかし器に出してみると…。
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一瞬醤油のような香りがしますが、それは事実ではなく幻想であることに気がつきます。
薄口醤油よりもさらに薄めのこの液体、お寿司にいくらつけても全然物足りなく、かといってつけすぎるとただ単に調味料の味しかしなくなる不思議なものです。
なにかの料理に加えるならまだしも、新鮮なお寿司ですから、その失望感ははかり知れません。
じゃあ日本の醤油を買えばいいではないかという声が聞こえてきそうですが、バリ島では日本の醤油は3倍近くの値段で販売されており、反対にこのケチャップアシンは50円以下という驚きの安さです。
そのため私はいつもスーパーマーケットで日本の醤油とこのケチャップアシンを両手に持ち、妥協・節約と欲望を天秤にかけ、毎回延々と悩んでしまうのです。
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