インドネシアで招待されたディナーのなんとも驚くべきメニュー!
インドネシアでは今でも古き良き日本のように人と人の繋がりが深く、隣近所に住んでいる人を知らないということはまずありません。
しかしこの人懐っこい文化は時に物すごく驚かされることがあります。インドネシアは車よりもバイクの数が多く、国内全土にたくさんのバイクの修理屋さんがあります。
バリ島は未だに道路が整備されていないところが多く、普通に走っているだけでもパンクをし、嫌でもバイク屋さんにたびたびお世話になるのですが、ここでも友達の輪が広がります。
私はタイヤがパンクする度に同じバイク屋さんに行くのですが、そのうちそこのオーナーのおじさんと仲良くなり、なんとある日夕食を食べに来ないかとディナーの招待を受けました。
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待てど暮らせど出てこない食事
日本では、一昔前までは食事というと一家だんらんの場として重要視されていましたが、忙しい現代では一人で軽く済ませるという人たちが増えてきています。
残業に習い事、趣味など個人の活動が活発になると、自然と家族間の時間を合わせるのが難しくなりますし、近所づきあいが減ってきた今日では、隣に誰が住んでいるのか知らないのも普通になってきました。
しかし所変わってインドネシアでは顔を合わせれば必ずおしゃべりをし、どこかで誰かと出会えばそこから友達の輪がどんどん広がっていく世界ですので、人の温かさを肌で感じることができます。
日本では修理工場の人から誘われることなんてまずありませんが、インドネシアではよくあること、奥さんはもちろんお子さんとも仲良しになっていたため、お言葉に甘えてお邪魔することにしました。
するとそこに待っていたのは上の画像、4人家族にしてはあまいにも大きい、まるで業務用の大きな炊飯器でした。もちろん中にはほかほかのごはんが入っています。
ディナーはどこにあるんだろうと思って待っていると、いつものように飲み物を持っておしゃべりが始まり、いつまで経っても食事の用意をする気配はありません。
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ごはんだけ!優しさたっぷりの「お・も・て・な・し」
ディナーは何時になるのか聞いてみたところ、いつでも食べていいよと不思議な回答が返ってきました。おかずを聞いてみたところ、何やらキッチンの奥に行って取ってきたものはなんとお米そのものではありませんか。
もちろんこれは冗談に違いないと、呆気に取られる私でしたが。。。
しかし驚愕のディナーメニューは、なんと炊いた白米だけだったのです!「さっき家に帰ってきたら奥さんが準備するの忘れてて…でもご飯は炊いたからさ、いっぱい食べてね!」
そしてほかほかのご飯を茶碗によそって、笑顔で手渡されたのです。
彼らはバイク修理屋さんを経営するくらいですから、決して貧乏で食べ物が買えないというわけではありません。
ただ奥さんが料理をするのを忘れてた、でもせっかくだからうちでごはんを食べてほしい、そんな彼らなりの優しさともてなしの心がたっぷりと詰まったおもてなしだったのです。
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