バリ島ではぬるいビールがあたり前!~冷たいものは高い!?
暑い夏、家に帰って冷えたビールを飲むととってもおいしいですよね。
自宅までの帰り道に「キンキンに冷えてます」の看板についつい一杯やっていこうという気になってしまいますが、実は日本ほど「キンキンに冷やす」ことにこだわっている国はないかもしれません。
ビールは一般的に冷たい飲み物として販売されていますが、バリ島をはじめとした東南アジアの田舎に行けば、太陽の日差しを受けたままぬるいビールを出されることがよくあります。
冷たいのがいいなら氷をどうぞ?
ぬるいだけならまだしも時にはやや熱いこともあり、一体私は何を飲んでいるんだろうと不思議な感覚になってしまうこともしばしばなんです。
というのも、別にぬるいビールがおいしいと思ってそうしているわけではなく、冷蔵庫が壊れていたり、そもそも冷蔵庫がなかったり、または停電していたりして冷たいビールを提供できないことが原因です。
電気代をケチって冷蔵庫を使いたがらない店主もたくさんおり、そのため飲食店にある飲み物だけでなく、スーパーでもほぼ冷蔵コーナーではなく常温コーナーに置いてあるのが普通です。
参考記事:常夏の国インドネシアでは飲み物はぬる~い常温がスタンダードです!
私が最初にバリ島でぬるいビールを出されたときにはまったく飲むことができず、どうしようかと思っていたところ、なんとお店のおばちゃんがグラスにたっぷりの氷を入れて持ってきてくれました。
だったら最初から冷やしておけばいいのに…!
どうせ10分後にはあったまるんだから
どんなに大きなスーパーでも外国人が来るような高級スーパーでもやっぱりビールは常に常温、たまに冷蔵コーナーにも置いてありますが、その数は絶対的に少なく、さらに値段が常温のものよりも上乗せしてあることがほとんどです。
まさかビールを買いに来て電気代を取られるなんて考えてもみませんでした。
バリ島は赤道直下にある島ですので、年間気温が平均27度の常夏です。強烈な太陽光が一年中降り注ぎ、どんなに冷たい飲み物でも屋外に置いておけば10分でぬるくなる世界です。
以前ワルン(インドネシアの食堂)でぬるいビールを出されたとき、お店の人にどうして冷たく冷やして出さないのか聞いてみたところ、「どうせすぐぬるくなってしまうんだから同じじゃないか」と、なんとも的を射た答えが返ってきたのです。