世界中の笑いもの~警察に逮捕されたマヌケなバリ島の警察官
「おまわりさん」の愛称で親しまれる警察官は、犯罪やそれに関わる悪い人を捕まえるのが仕事です。
もちろん警察官といっても一人の人間ですから、警察官であっても不祥事などで逮捕されるというケースは少なくないでしょう。
しかし2013年4月にバリ島起こった「警察が警察に逮捕される」出来事はインドネシア中に大きなショックと自虐的な笑いを与えました。
憤慨したインドネシア政府はこの警察官を逮捕し、解雇して、不祥事の起こった交番の名前を変更、そして「良い警察」をアピールするために交通指導のデモンストレーションまで行いました。
この事件で世界中の笑い者となってしまったインドネシア警察ですが、一体どんな不祥事を起こしてしまったんでしょうか。
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暴いた!オランダ人ジャーナリストのおとり取材
インドネシアでは免許がなくても簡単にバイクをレンタルすることができ、在住外国人や旅行客は1日、1ヶ月単位などでレンタルして移動しています。
違法といえば違法ですが、なにせインドネシア人ですら免許を持っていないのも普通ですから、このようなことは特に珍しいことではありません。
しかしこのような外国人をターゲットとしているのが現地の悪質警察官で、「免許不所持」を理由に罰金と称して自分たちのポケットマネーを稼いでいます。
この不条理な真実に目をつけたのがオランダ人のジャーナリスト、なんとヘルメットを被らずにわざと警察に捕まりその一部始終を隠しカメラでビデオに収めてインターネットにアップロードしたのです。
罰金でビール!交番で酒盛り!
そこには「裁判所に行きたくなかったらここでRp.200,000(約1,718円)を払え」と言い、同僚と共にニヤニヤする警察官の姿が。
この罰金を払ったジャーナリストが「今からホテルに帰ってビールを飲む」と言うと、「だったら今からビールを買ってここで飲もう!」と言い、この罰金の中からビールを買って交番の中で一緒に飲みだす姿も写し出されました。
「このビールを買ったお金の残りを政府に納付するんだ」と言いながら交番で豪快にビールを飲む警察官。
挙句の果てにはこのジャーナリストに「もう一本!」とビールを勧め、今日ポケットマネーをいくら稼いだか得意気に話しているではありませんか!
この警察官、まさかこんな姿がビデオに撮られているとは思ってもおらず、現在のインドネシア警察の内情を世界中に暴露してしまったのです。
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