バリ島の警察官は国際免許なんて知りません
車やバイクの運転をするためには、世界中のどこの国においても自動車運転免許が必要です。
免許取得方法や有効期間は国によって異なるものの、標識などの道路交通ルールを学んで車やバイクの操作方法を学ぶまでは、どこの国でも大体同じようなプロセスとなります。
この運転免許を世界的に有効にしようというものがジュネーブ条約という国際条約であり、母国で国際免許を取得すれば、この条約に加盟している外国での運転が法的に認められます。これが国際免許です。
インドネシアでは無効です!
つまり、条約に加盟していないそれ以外の国での運転は基本的に認められず、そこで車やバイクを運転したい場合には現地の免許証を取得しなければいけません。
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海外で外国人が免許を取得するには色々な制限が設けられますので、ジュネーブ条約加盟国に旅行や長期滞在するときは是非とも国際免許を取得しておきたいですね。
インドネシアはジュネーブ条約加盟国ではありませんので、日本で取得した国際免許は有効ではありません。
しかしインドネシアの警察はかなりアバウトで、免許証に関するチェックは時と時間と場所、そして警察官によっても判断に大きな差が出てきます。
私のデンマーク人の友人はデンマークで取得した国際免許を提示して検問を抜けたこともあります。実はデンマークの国際免許も日本と同じく、インドネシアでは認められていません。
おまけに有効期限がだいぶ切れているにも関わらず、友達は「この書いてある日は有効期限じゃなくて取得した日だ」と言い張って、警察を納得させてしまったこともあるんです。
本物なのに「これじゃない」!?
あるときアメリカ人の友達が検問で引っかかり、免許証の提示を求められました。
彼はインドネシアで有効な国際免許を所持しているので堂々と見せましたが、なんと警察から返ってきた言葉は「こんなものじゃなくて、免許証のカードを見せろ」というものでした。
国際免許というのは紙製の冊子形式であり、発行国によって多少のサイズの違いがあるものの大体パスポートくらいの大きさのものです。
しかしこの警察官は免許証=カードという固定観念を持っていて、正式な国際免許を出されても「これ免許証じゃない」と言って受け付けてくれなかったそうです!
取締りをする立場の人が国際免許を知らないなんて信じられませんが、こういったケースはバリ島でよくある話なんですよ。
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