列車で料理をするベトナム人
東南アジアのローカルの香りを堪能したいのであれば、列車旅などはいかがでしょうか。
南北を縦断する統一鉄道もおすすめですし、ホーチミンとニャチャン間を走るゴールデン・トレインズも乗り心地は悪くありません。
どちらも現在では庶民が遠出する足として活躍し、テト正月や5月の連休時には多くのベトナム人が帰省するために列車に乗り込みます。
寝台列車の廊下を歩いていると魚の香りが・・・。
列車はせいぜい時速60キロ程度なので、列車を利用しての旅は時間的効率は良くありません。
ホーチミンからビーチリゾートのニャチャンまでは空路で1時間のところ、列車では9時間かかってしまいますし、中部ダナンまでは15時間程度時間を要します。
スポンサーリンク
しかし、列車の中では観光ツアーなどでは決して味わうことのできない体験をすることができるのもまた事実です。
例えば寝台列車の廊下を歩いていると、不意に魚の香りがしてきます。
立ち止まって客室を見てみると、ベトナム人のおばさんたちが生春巻きをヌクマムにつけて食べている様子がうかがえます。
実家のお土産に大量の野菜や魚を運んでいる人や、市場に売るために仕入れた魚介類や肉類をベッドの横に積んでいる人など、ベトナム人の庶民的な生活風景に出会えることでしょう。
ビールをのみながら生春巻きやベトナムの下町料理を堪能
最近は欧米人バックパッカーも多く利用している様子がうかがえます。
スポンサーリンク
ハノイからフエ、ダナン、ニャチャン、そしてホーチミンと観光エリアに立ち寄りながら列車で縦断する旅は、異国情緒を感じるのに最もおすすめの方法です。
列車で知り合ったベトナム人と一緒に、ビールを飲みながら生春巻きやベトナムの下町料理を堪能することもできるかもしれません。
列車で移動するようなベトナム人は、普段は外国人と話す機会などまったくありません。
故に、このような場所で出会い、共に笑いを共有することができれば、彼らは皆さんを喜んで受け入れてくれるでしょう。
言葉は理解できずとも、ジェスチャーを交えれば不思議と対話はできるものです。
異国の地で現地の人々と接すること。これに勝る旅の喜びも多くはないかと思います。
スポンサーリンク